競馬予想会社の脱税事件

摘発されない悪質な競馬予想会社

競馬予想会社の中で、ある意味一番世の中に名が知れ渡っているのは脱税で摘発されたデータ分析会社「UPRO(ユープロ)」でしょう。

3年間で約160億円の所得隠し、重加算を含めた追徴税額は約60億円と金額が高いことはもちろん衝撃的でしたが、もっと競馬関係者を驚かせたのは160億円の儲けが顧客からではなく、単純に競馬の配当金によって稼ぎ出されたということです。

摘発された罪状は脱税だったのですが、ニュースを聞いたほとんどの人の興味は脱税ではなく競馬の配当で160億も出したということにいっていました。一体どうやって、160億円もの利益を競馬で出したのでしょう。

競馬予想会社脱税事件の概要

競馬予想プログラムなどを作成するデータ分析会社『UPRO』(東京都渋谷区)が、平成19年3月までの3年間に競馬で得た配当金を申告しなかったとして、東京国税局から約160億円の所得隠しを指摘されていたことがわかりました。競走馬にかかわるあらゆるデータを解析し、高確率で配当金を得る独自のプログラムを駆使。資金力に物をいわせて荒稼ぎしたその額は、なんと約160億円にものぼります。

所得隠しを指摘されたのは香港に親会社があるデータ分析会社「UPRO(ユープロ)」(渋谷区)。同社ホームページなどによると、同社は株式市場の分析やコンサルティングなどが主業務だが、実際は競馬で得た配当金が主な収益源だった。設立は2005年。07年までの3年間で約160億円の所得隠しが国税局の調査で発覚。追徴税額は重加算税を含めて約60億円とみられる。

競馬の配当金は所得税法上、課税対象で、配当金から馬券代と特別控除(50万円)を引いた額が一時所得となり、所得が発生すれば課税される。ただ、今回のケースについて、国税局は競馬予想プログラムの開発と競馬予想を会社の事業として行い、配当金を通常の収入とみなして法人税法を適用したとされる。

保全差し押さえ

次の年に、法人税法違反容疑で同社に査察を実施したところ、国税局は査察の際、英国人社長のパスポートを押収。刑事告発の準備を整えていたが、社長はその後、在日英大使館に「紛失した」と申告し、パスポートを再発行させ出国したという。この際、配当金などの資産のほとんどが持ち出されていた。国税局は「保全差し押さえ」の手続きを取ったが、資産の差し押さえ額は二十数億円にとどまるという。

競馬予想会社UPRO(ユープロ)とはどんな会社?

競馬予想システムが叩き出した予想で利益を得ていたユープロは、世界で最も成功した馬券師とされる豪州出身のアラン・ウッズ氏(08年1月に香港で客死、享年62歳)の必勝理論を踏襲していて、それを元にシステムを開発しました。

アラン・ウッズ氏は年間の馬券購入資金が1000億円、20年間で総額600億円の利益を香港競馬から得ていたとされる。

そのウッズ氏は馬の名前も、騎手や調教師も知らず、競馬場へも行かないが、コンピュータで難解馬券を攻略した。<コンピュータは賭事の未来である>と発言していたらしい。

コンピュータは賭事の未来である

そして、運でも読みでも血統でもなく「数字」だけで競馬を制してしまったアラン・ウッズ氏の理論で叩き出した予想は売り物としてではなく、単純に会社利益のための予想として使われていました。

競馬予想会社UPRO(ユープロ)システムって

気になるのは、述べ160億円もの配当金を叩き出したシステムに利用された「必勝法」の中身です。

関係者
 「気象条件や競走馬、騎手の情報などを入力し、勝率の高い組み合わせをはじき出す独自のプログラムを開発。これに基づき、億単位の資金を、1着から3着までを順番通り当てる高配当の『3連単』馬券に突っ込んでいた」

 競馬ファンならずとも手に入れたいプログラムだが、「3着までに入らない『はずれ馬』を除外したうえで、残りのほとんどの組み合わせの馬券を買う手法だったため、資金力のない一般のファンにはまねのできないやり方のようです。

 倍率(オッズ)に応じて投入資金を配分し、配当金が投資額を上回るように巧妙に計算されていたといいいます。これに対し専門家は意見を以下のように述べています。

競馬予想専門家
「理論的にはあり得る。5、6番人気の馬が3着までに入ると、かなり高額の配当が期待できる。ただ、18頭立てのレースで、すべての組み合わせを買えば、4896通りにもなり、最低でも50万円近い資金が必要。ここから数頭の『はずれ馬』を除外していたとしても相当の資金と手間がかかる。一般人にはとても真似できないだろう」

誰でも思いつくコメントを残していることは一旦置いておいて、実際資金力があって正しい計算をすれば、絶対に負けない買い方があるということなんですね。

競馬予想会社UPRO(ユープロ)と他の競馬予想会社の違い

この手の会社がよく問題になるのが、当たらない競馬ソフトの売りつけていつのまにかサイトがなくなっているというものですが、この『UPRO』の場合は全く異なります。
『UPRO』は、自社で開発したソフトで競馬予想を行い、実際に競馬で勝った配当金で3年間に160億稼いでいたというだけのことなので、公になった以外の事実はわかりませんが
当たらない予想を高額で売ったり、詐欺まがいのことした競馬会社とは全く毛色が違います。

今回の摘発も『詐欺』でなく『法人税法違反(脱税)』での強制捜査でした。つまり、本当に稼げる競馬投資ソフトだった訳なのです。

実際捕まったの?

ユープロ社長が英国籍のため、日本と英国が結んだ租税条約に基づき情報交換をすることは可能ですが、海外での身柄の拘束や資産の差し押さえはできません。国税局では、刑事告発するための証拠が十分に集まっていない段階だったため、やむを得ず任意調査に切り替え、同社に対し07年までの3年間に約160億円の所得隠しを指摘しました。

結果、オーストラリアに高飛びされてしまいました。今は、プリスベンの豪華なホテルで高い酒と美し女性に囲まれて暮らしています。

他にシステムを使った競馬予想会社は?

競馬予想会社UPRO(ユープロ)は、かなりの確率で当たるけどすごく資金が必要なシステムという「クセがすごい」だけの競馬予想会社ですが、システムを売りにしている会社は他にもあります。

根拠のない「万馬券的中システム」みたいな胡散臭いものを除くと、『スゴウマROBOT』を開発したウマニティや、システムと人間の予想を掛け合わせ独自の指数をだすうまコラボなどが有名です。

両サイトとも検証した結果、悪いイメージは特に持たなかったので、気になった方は是非覗いてみてください。

まとめ

この記事は、競馬予想会社のニュースで一番大きいものとりあげたものですが、結果「詐欺」や「不当景品類及び不当表示防止法」ではなく「脱税」でした。
まあ、「詐欺」や「不当景品類及び不当表示防止法」の検挙がないわけではなく、160億円の配当金というインパクトが大きかっただけなのですが。

もっと詳しく知りたい方は、競馬で160億円儲けた馬券投資法 ここに再現: Z-KEIBA式馬券投資法という電子書籍が出ているので、よかったら探してみてください。
競馬で160億円儲けた馬券投資法

競馬予想会社UPRO(ユープロ)に関する記事を多くいただいたので、今回はこのような記事をリリースいたしました。
ぜひご参考にしてください。