オリンピックや各競技の世界大会でも問題になっているのがドーピング。
実際に毎年少なくない人数の選手が、ドーピング違反で出場停止処分を受けているのはみなさんもご存知のとおりです。
そこで、このような疑問を持つ人がいるのではないでしょうか。
「競馬にも禁止薬物があるの?」
競馬においては、法律で禁止薬物を与えることが禁止されており、違反した場合の罰則もあります。
この記事では、「競馬と禁止薬物」をテーマとして、競馬における薬物の規制・法律に関すること、どのような問題が起きているのか、競馬界でどのような取り組みをしているのかなどについて紹介していきます。
目次
競馬と薬物の規制
競馬の場合、薬物に関する規制を2つのカテゴリに分けています。
- 運動器疾患(筋肉痛・関節炎・骨折など)で用いる薬物の使用
- 競争能力に影響を及ぼす薬物の使用
前者は規制薬物で後者は禁止薬物と呼ばれ、それぞれで異なります。
運動器疾患で使用する薬物には規制がある
競馬はギャンブルとしての側面と、血統が左右するブラッドスポーツとしての側面があります。
競走馬も日々トレーニングをする中で、筋肉痛や関節炎・骨折などの運動器疾患を起こす場合があります。
これらの疾患を治療するために、人間と同じく外科的な手術を行う場合もあれば、薬物を使用する場合もあります。
ただ、人間のように言葉を話すことはできないので、特に出走レース前はこれら疾患の痛みを消炎鎮痛作用のある薬でごまかすようなケースがあるかもしれません。
これを黙認してしまうと、重大事故につながることもあります。
馬の福祉や事故防止の観点から規制をする必要があるので、糖質コルチコイドや非ステロイド性抗炎症薬について規制薬物として指定、出走前の使用を規制しています。
競争能力に影響はない薬物ですが、出走当日に薬物の影響がないよう使用に関して適切な管理が求められています。
競争能力に影響がある薬物は法律で禁止されている
先程も書いたように、競馬にはギャンブルとブラッドスポーツとしての側面があリます。
その大前提として、公正性を確保することが大切です。競馬では、出走馬がその全能力を発揮できるようにするため、さまざまな規制を設けています。
そのひとつが、禁止薬物の規定です。
競馬法第31条で定められた禁止事項に禁止薬物の使用が定められており、罰則もあります。
第31条
次の各号に該当する者は、3年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処する。1.業として勝馬投票券の購入の委託を受け、又は財産上の利益を図る目的をもつて不特定多数の者から勝馬投票券の購入の委託を受けた者
2.出走すべき馬につき、その馬の競走能力を一時的に高め又は減ずる薬品又は薬剤を使用した者
3.競走について財産上の利益を得、又は他人に得させるため競走において馬の全能力を発揮させなかつた騎手
また、日本中央競馬会競馬施行規程でも第132条に禁止薬物に関する規定があり、第138条では罰則もあります。
第132条
1.出走予定馬について、別表(2)で指定された馬の競走能力を一時的に高め、又は減ずる薬品又は薬剤を使用してはならない。
2.禁止薬物以外のものであっても、馬の競走能力を一時的に高め、又は減ずる目的を持って使用してはならない。第137条
次の各号のいずれかに該当する馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者又は厩務員は、本会の行う競馬に関与することを禁止し、又は停止する。(1)~(8)省略
(9)第132条第1項又は第2項の規定に違反した者
(10)第132条第1項又は第2項の規定の違反に該当した馬を事情を知って出走させ、又は出走させようとした馬
引用元:日本中央競馬会競馬施行規程
このように、競馬は公平性確保の観点から禁止薬物の使用には非常に厳しく、関与した関係者(馬主・調教師・騎手・調教助手・騎手候補者・厩務員)は競馬への関与の停止、最悪の場合は一切の関与を禁止されることがあります。
また、禁止薬物の使用が発覚した競走馬については、失格となり入賞していた場合はその入賞は取り消されます。その他、競馬法に基づき処分がくだされます。
日本中央競馬会で定められた禁止薬物
日本中央競馬会競馬施行規程で定められた禁止薬物は、全部で105種類です。
どのようなものが含まれているのかについては「日本中央競馬会競馬施行規程」に掲載されています。
そのリストを見ると、エフェドリンやテストステロンなど、人間(アスリート)にも使用禁止されている薬物も多数含まれています。
日本の競馬界で起こった禁止薬物絡みの不祥事
過去には、日本の競馬界でも禁止薬物絡みの不祥事が起きています。
もっともインパクトが大きかったのは、2006年に行われた凱旋門賞(フランス)におけるディープインパクト禁止薬物検出事件でしょう。
また、2019年7月には飼料添加物として用いられる「グリーンカル」に、禁止薬物に指定されているテオブロミンが入っていたことがわかり、出走予定の156頭が競走除外となる事件がありました。
競走馬に使用する飼料は、飼料薬物検査管理委員会が定める薬物検査を受けて合格し、かつ理事長が認めた者が納品した製品しか使用できないルールとなっており、その合格製品から禁止薬物が検出され、大量の出走取消が起こったことが衝撃的でした。
この件については、検査合格品の飼料から検出されたこともあり、調教師や馬主からも怒りの声が多数出ていました。
この他にも、2017年3月に中山競馬で出走予定だったカシノエイシ(二本柳俊一厩舎)が、ニコチンを先取した可能性があるとして出走を取り消したことがあります。
このときは事前に申告したこともあり、馬への検査は行われませんでした。しかし、二本柳俊一調教師は戒告処分を受けました。
表に出てくるだけでもこれだけ禁止薬物絡みで出てくるので、未遂や見つかっていないものは多数あるのではないでしょうか。
禁止薬物使用をなくすための競馬界の取り組み3つ
上記でも説明したとおり、人間にドーピングがあるように競馬でもドーピングの問題があります。
人間と同様、馬へのドーピングもイタチごっこの側面があります。
なかなか減らない禁止薬物問題ですが、日本中央競馬会(JRA)でもいろいろな取組をしているようです。
①厩舎の前では煙草を吸わない
みなさんもご存知のとおり、煙草にはニコチンが含まれています。実は、このニコチンも禁止薬物です。
厩舎がある地区については、一般の方は立ち入りできないエリアとなっています。そのため、一般の方が喫煙した煙草の吸殻が入るというのは考えにくいでしょう。
ただし、厩舎の関係者(調教師・調教助手・厩務員・騎手など)の中に喫煙者がいれば、その限りではありません。
ニコチンが禁止薬物に指定されているのを知っていれば防ぐことができるはずなので、厩舎付近では喫煙をしないということに注意しています。
②ドーピング検査の実施
JRAでは公益財団法人競走馬理化学研究所と協力して、中央競馬および地方競馬の競争に出走した競走馬のうち上位入賞場から採取された検体に、禁止薬物が含まれていないかどうか検査を行っています。
検体は主には尿ですが、採取できない場合は血液を使います。
検査の流れは下記のとおりです。
- 主催者が競走終了後の競走馬から検体を採取
- 検体をA検体とB検体の2つに分け、競走馬理化学研究所へ送付
- 研究所でA検体の検査を行い、禁止薬物が検出されたら主催者に報告
- 主催者が指定した有識者が立ち会い、B検体で再検査
- 再検査でA検体と同じ禁止薬物が検出されたら、規定違反となる
このほか、2003年からは騎手にもドーピング検査が実施されています。
騎手の場合は、競馬施行日に無作為抽出した騎手に対して、覚醒剤や大麻など法律で使用が禁止されている薬物・利尿剤を使用していないかどうかの検査が行われます。
③指定された飼料の使用を義務づけ
JRAでは薬物混入による事故を未然に防ぐための取り組みとして、競走馬が口にする飼料について、飼料薬物検査管理委員会が定める薬物検査に合格したもの、かつ理事長が認めたものが厩舎に納品したものに限って使用を認めています。
外部から厩舎への飼料の持ち込みは認められていないので、注意が必要です。
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この記事では、競馬と禁止薬物について紹介していきました。
競馬界のアンチ・ドーピングへの取り組みは、馬の福祉への観点から人間以上に厳しいものとなっているようです。
禁止薬物の問題は、競走馬に関しても人間が介在する以上、イタチごっこになりやすい側面はあります。
しかし、JRAでも競走馬・騎手へのドーピング検査や使用する飼料を管理するなど、さまざまな対策を行っているので、これからの動きに注目していきましょう。