競馬は数分で数百円が数十万、時に数百万円に化ける夢の公営ギャンブルです。
しかし競馬を経験したことがある方なら高額配当の獲得がどんなに難しいかすでにご存じでしょう。
WIN5を除く券種で最も高額配当がつきやすいのは3連単ですが、18頭立てレースの場合の的中率は1/4896と目が眩むような確率です。
競馬関係者情報や独自の予想ロジックを基に有料で予想を販売している「競馬予想会社」の利用をお考えの方はいませんか?
結論から言いますとネット上の競馬予想会社の多くは「詐欺業者」による悪質サイトなのでご注意ください。
ありもしない「八百長レース」や「出来レース」を持ち掛けられ高額な情報料金を払ったにも関わらずカスリもしない。または当日になっても予想が提供される連絡を取ろうにも繋がらず逃げられる泣き寝入りを強いられるなど被害報告が後を絶ちません。
そこで、競馬予想会社の7つの詐欺手口と5つの防衛対策を紹介します。
ぜひ当記事をご参考にご自身の身を競馬予想詐欺会社からお守りください。
競馬予想会社の7つの詐欺手口
詐欺を働く競馬予想会社が用いる7つの詐欺手口を紹介します。
・八百長レースや出来レースを電話で持ち掛ける
・会員に情報を購入させるためクレジットカードの現金化など現金調達を勧める・
・不的中なら全額返金を条件に高額な情報を購入させる
・不当な追加料金を請求する
・訴訟されないために特定商取引法に基づく表記に虚偽の掲載をする
・入金させた後、予想を伝えずサイトを閉鎖して逃げる
・無料を装ったフィッシング詐欺
次項で各詐欺手口の詳細を説明します。
八百長レースや出来レースを電話で持ち掛ける
「八百長レース」や「出来レース」を持ち掛け、高額な情報料金を請求する手口は競馬予想会社が用いる古典的かつ典型的な詐欺です。
「八百長レース」や「出来レース」、「関係者だけが知っている情報」などはJRA(中央競馬)が公式に否定しています。
転載元:
URL:http://www.jra.go.jp/news/informations/akutoku_ex.html#ex3
もし「八百長レース」や「出来レース」の情報をご自身が入手したとしたら、見ず知らずの第3者にそもそも教えるメリットがありません。
また、JRAが把握していたとしても一競馬予想会社に公開することはしないでしょう。
競馬予想会社は「八百長レース」や「出来レース」を持ち掛ける際にメールなど記録に残り詐欺を立証される可能性を避けるために記録に残りずらい「電話」を使用します。
未だに電話での詐欺が後を絶たないのは詐欺を立証できないためです。
当記事をご覧になられている方も録音機能やアプリを常にセットしている方は少ないでしょう。
仮に八百長レースを信じ多額な情報料金を支払ったのにも関わらず不的中に終わり、「話が違う!!」と詐欺業者に連絡を入れても詐欺業者は「八百長レースがあるなんて言った覚えはない。」と突っぱねるでしょう。
最悪な場合、「証拠がないのなら名誉棄損として訴訟を起こす」と逆に恐喝される可能性もありますのでご注意ください。
「八百長レース」や「出来レース」を電話で持ち掛ける競馬予想会社は完全に詐欺ということを忘れないでください。
会員に情報を購入させるためクレジットカードの現金化など現金調達を勧める
また、高額な情報を購入させるために「クレジットカードの現金化」や「闇金」を紹介して現金調達させる競馬予想会社も危険です。
詐欺にひっかかり多額の借金を抱えているところに「絶対に勝てる八百長情報を買いつけるために100万円が必要だ」と「八百長レース」・「絶対に勝てるレース」など前項で紹介した詐欺の手口を合わせて使用されるケースが多く、一度詐欺にひっかけた会員をもう一度詐欺にひっかけるために使用される手口です。
多額の負債を負ってしまった会員は切羽詰まり冷静な判断に欠け、普通に考えたらありえない案件でも「一発逆転」のために自らもう一度詐欺の手口にかかってしまうというわけなのです。
クレジットカードの現金化や闇金を紹介して現金調達させる手法は人の弱さを利用した詐欺手口です。
その際に「ファイナルプランナー」や「会計士」、「税理士」など国家資格の肩書を持つ人物を紹介し会員の信頼感を得ようとします。
彼らにできるのは「収入の申告方法の指示」であり、紹介されたからと言って彼らが現金調達のためにできることは1つもないのです。
権威に弱い心理を逆手に取った手口で仮にクレジットカードの現金化を行った場合、利用規約違反となりクレジットカードの失効やブラックリストに載る危険な行為です。
競馬を投資と考える方も増えてきていますが、国営ギャンブルであることを絶対に忘れないでください。
競馬は借金をしてまでするものではありませんし借金を競馬で返済するほど暗愚なことはありません。
不的中なら全額返金を条件に高額な情報を購入させる
また、競馬予想会社は「不的中なら全額返金」という条件を後ろ盾に高額な有料情報を購入させることがあります。
しかしここで注意していただきたいのが「全額返金」の内容が詐欺の可能性があることです。
「絶対に当たる情報があり確実に勝てる自身がある。その証拠として全額返金を保証する」といった案件があり、会員は信じて2レースセットの予想を購入し、1レース目は不的中、2レース目はトリガミだったとします。
もちろんレースが不的中に終わったので会員は競馬予想会社に「全額返金」を要求しますが、競馬予想会社は「トリガミでもレースは的中したのだから、保証対象にはならない」と全額返金を拒否することがあるのです。
要は「不的中なら全額返金だけどトリガミでも1レース当たったら対象外」と詳細な条件を意図的に伏せる詐欺手口です。
また、全額返金と言いながら「全額分のポイント返還」の場合がありますのでご注意ください。
仮に競馬予想会社の予想をポイントで見られるのならまだしも、そもそもポイントを利用できるコンテンツが存在しない場合があり、苦情を言ってもポイントコンテンツは不定期公開だと一向に公開しない詐欺の手口もあります。
また、返金を条件に情報に参加したところ「情報の買い付けにもっと金がかかる」と追加料金を請求されることがあるのです。
競馬予想会社の言い分通り追加料金を払うと数日も経たない内に同じ内容で追加料金を要求されます。
ここでほとんどの会員の方は返金保証は追加料金を請求させるための「餌」だと気づき、返金を請求するものの競馬予想会社は「返金は不的中だった場合が対象だ」と返金に応じません。
「不的中なら全額返金」を掲載している競馬予想会社を見つけましたら詳細が詐欺でないか必ず確認するようにしましょう。
不当な追加料金を請求する
安価な情報料金を餌に情報を購入させた後、何かと名目をつけて高額な追加料金を請求する競馬予想会社の詐欺手口もありますのでご注意ください。
代表的なものとしては高額な「情報公開手数料」や「情報の買い付け金」です。
中には「サーバー維持費」など不当な追加料金を請求する競馬予想会社もあり、追加料金を振り込まなければ情報を公開しないといった恐喝じみた詐欺手口です。
会員の中には「利用規約には追加料金の発生は記載されていないかった」と抗議する方もいらっしゃいますが、競馬予想詐欺会社はログイン前ページとログイン後ページで利用規約を書き換えていることがありますのでご注意ください。
競馬情報に限らずどんな商品、サービス、情報商材でも利用規約を細かくチェックする癖をつけましょう。
当記事をご覧になられている方の中には「利用規約はいちいち確認しない」といった方がいらっしゃるかもしれませんが大変危険です。
訴訟されないために特定商取引法に基づく表記に虚偽の掲載をする
競馬予想会社を選ぶ際には必ず「特定商取引法に基づく表記の有無」をご確認ください。
特定商取引法に基づく表記を掲載していない競馬予想会社は詐欺を行い詐欺に気づいた会員からクレームや訴訟が来ることを前提に意図的に特定商取引法に基づく表記を掲載していない場合があります。
まず有料予想を販売しているのにも関わらず特定商取引法に基づく表記を掲載していない競馬予想会社には絶対に登録しないのが正解です。
また、競馬予想会社には特定商取引法に基づく表記を掲載するものの虚偽の内容を記載している場合もあります。
虚偽の特定商取引法に基づく表記を掲載している競馬予想会社は掲載していない競馬予想会社より狡猾です。
特定商取引法とは「消費者を保護する法律」ですので非表記や虚偽の表記を行った場合、詐欺以前に法律違反となります。
しかし…現状特定商取引法に基づく表記に関しては罰則がなく、虚偽の表記を掲載している競馬予想会社が横行しているのが現状です。
中には会社の所在地が海外の私書箱となっているとんでもない競馬予想会社もありますのでチェックする癖をつけるようにしましょう。
チェック方法は後ほど紹介します。
入金させた後、予想を伝えずサイトを閉鎖して逃げる
情報料金を入金させた後、予想を伝えずサイトを閉鎖して逃げるのも競馬予想会社の代表的な詐欺手口です。
そのような競馬予想会社は「短期閉鎖」が前提ですので、サイトのクオリティーがいかにもお金がかかっていないようだったり、運営歴が浅かったりします。
悪徳競馬予想会社はサイトの短期閉鎖と新しいサイトのリリースを繰り返す特徴があります。
そのような詐欺に引っかからないために「会社概要」や「特定商取引法に基づく表記」、「サイトの運営歴」を必ずチェックするようにしましょう。
サイトの運営歴の詳しい検索方法は後述します。
無料を装ったフィッシング詐欺
競馬予想会社中には「無料予想」を餌に会員の個人情報を他業者に販売するフィッシング詐欺を行っているところもあります。
もちろん、フィッシング詐欺を行っている競馬予想会社ははなから無料予想を提供するつもりがありません。
当記事をご覧になられている方の中に競馬予想会社に会員登録したら、知らない競馬予想会社や投資コンサル案件、アダルトサイトなどの迷惑メールが届いた経験はありませんか?
無料競馬予想会社は決して社会奉仕活動などボランティアの一環で運営しているわけではないことを必ず念頭に置いておいてください。
ただより怖いものはありません。
無料競馬予想会社に限らず、競馬予想会社にメールアドレスを登録する際にはいつでも破棄できるYahoo!メールやGooglemailなどフリーアドレスを利用しましょう。
万が一簡単に破棄できないドコモメールなどキャリアアドレスで登録すると迷惑メールの大量受信で日常生活に支障をきたす恐れがあります。
競馬予想会社詐欺からの5つの防衛対策
以上、競馬予想会社の7つの詐欺手口を紹介しました。
はっきり言って詐欺手口を紹介されただけでは困りますよね?
競馬予想会社の詐欺にひっかからない最も効果的な方法は未然に防ぐことです。
そこで競馬予想会社詐欺からの5つの防衛対策を紹介します。
・メールアドレス以外の個人情報を聞かれたら即メールアドレスを破棄する
・会社概要や特定商取引法に基づく表記を確認する
・いつから運営されている競馬予想会社なのかチェックする
・運営会社が実在するか国税庁でチェックする
・複数の口コミサイトで悪い評価をチェックする
メールアドレス以外の個人情報を聞かれたら即メールアドレスを破棄する
競馬予想会社からメールアドレス以外の個人情報を聞かれたら即メールアドレスを破棄しましょう。
どんな理由でも電話番号を聞く競馬予想会社は記録に残こらない電話で「八百長レース」の話を持ち掛ける可能性がありますので絶対に教えてはいけません。
もちろん「氏名」や「住所」を教えるのも言語普段です。
見ず知らずの競馬予想会社の社員がご自身を特定するかもしれませんし家に訪問してくるかもしれません。
考えただけでも怖いですね。
競馬予想会社はメールで予想を送ったり、サイト内で予想を公開したりするのが一般的で、メールアドレス以外の個人情報を要求してくる競馬予想会社には何か裏があると思っていただいて間違いありません。
中には「ギフトを発送するため」などご自身に利益がありそうな理由を挙げることがありますが、ギフトのメリット以上に住所を教える危険性の方が高いのでご注意ください。
会社概要や特定商取引法に基づく表記の所在地を確認する
競馬予想会社の詐欺の手口の1つとして会社概要や特定商取引法に基づく表記を必ずチェックするようにしましょう。
中には会社の所在地が海外の私書箱だったりボロボロの民家やアパートだったりすることがあります。
詐欺をはたらく競馬予想会社は特定商取引法に基づく表記を掲載するために苦肉の策として安物件を借りて掲載することが少なくありません。
所在地は「Googleマップ」のストリートビューで外見を確認できます。
例えば競馬予想会社「メイン」の所在地「No.18 Observatory Court,Tsim Sha Ysui,Hong Kong」を調べると香港のクリーニング屋と飲食店のどちらかで、メインの事務所が入っているとは到底思えません。
おそらく会員との間でトラブルが起きた時に訴訟されないために嘘の所在地を掲載しているのでしょう。
このような競馬予想会社は詐欺を行い逃げることを前提にしていることが多いのでご注意ください。
いつから運営されている競馬予想会社なのかチェックする
また、詐欺を行っている競馬予想会社は目標金額の集金を達成するとクレームや訴訟を避けるためにサイトを閉鎖し、新たに詐欺を行うために新しいサイトをリリースします。
そのためサイトの年齢は若くなる傾向にあります。
サイトの年齢は「ドメイン年齢」というフリーツールで確認できます。
気になる競馬予想会社のURLのドメインを入力してクリックするとドメイン取得日が表示されます。
試しに「勝ちうま常勝理論」のドメイン取得日を検索すると「2018年11月29日」に取得されていることがわかりました。
ドメインを簡単に例えると「サイトの誕生日」ですので、ドメインを取得日以前にはサイトは存在しないことになります。
もしサイト内にドメイン取得日以前の的中実績や運営歴が書かれていたらその競馬予想会社は詐欺を働いていることになります。
ぜひ気になる競馬予想会社が詐欺を行っているかドメイン年齢で調べてみてください。
運営会社が実在するか国税庁でチェックする
特定商取引法に虚偽の表記を行う詐欺の手口を紹介しましたが、特定商取引法に基づく表記に掲載されている運営会社が実在するかどうかは国税庁法人番号公表サイトでチャックできます。
もし会社名を入力して見つからなければその運営会社は存在しないことになり、特定商取引法に基づく表記に嘘の掲載をしている詐欺ということになるのです。
特定商取引法に基づく表記に虚偽の運営会社を掲載している競馬予想会社は詐欺を働きクレームや訴訟が来ても足がつかないようにしていますのでご注意ください。
複数の口コミサイトで悪い評価をチェックする
気になる競馬予想会社が詐欺かどうかをチェックする際には徹底リサーチのような口コミサイトで口コミをチェックしましょう。
口コミをチェックするポイントとしては下記の2点になります。
・必ず複数の口コミサイトをチェックする
・良い口コミではなく悪い口コミをチェックする
評価をチェックする際には必ず複数の口コミサイトの悪い評価をチェックするようにしましょう。
良い口コミの中には詐欺をはたらいている競馬予想会社のサクラやステマ投稿がある可能性があります。
良い口コミを鵜呑みにするのは悪徳競馬予想会社の思うつぼですのでご注意ください。
一方で悪い口コミは競合他社がわざと悪い口コミを投稿している可能性もあるものの、本当に被害を受けた会員の口コミも投稿されています。
良い口コミよりも悪い口コミのほうが信ぴょう性が高いでしょう。
また、評判をチェックする際には複数の口コミサイトの評価を参考にすることをおすすめします。
一方の口コミサイトでは詐欺を暴けなかったものの、もう1つの口コミサイトでは詐欺を暴いている可能性があるからです。
まとめ
以上、競馬予想会社の7つの詐欺手口と5つの防衛対策を紹介しました。
競馬予想会社の9割は詐欺を行っている悪徳競馬予想会社です。
7つの詐欺手口はその中でも特に悪質なものをピックアップしました。
紹介した詐欺手口に当てはまるようでしたら、即利用をおやめください。
最後に競馬予想会社詐欺からの5つの防衛対策を紹介しました。
年々、競馬予想会社の詐欺は巧妙になってきています。
当徹底リサーチのように競馬予想会社の詐欺を告発する口コミサイトがあるものの、詐欺を行っている競馬予想会社を全て把握しているわけではありません。
最終的に詐欺から身を守るのはご自身です。
ぜひ、5つの防衛対策で競馬予想会社からの詐欺を未然に防いでください。