枠連は単勝、複勝に次いで3番目に歴史が古い馬券です。
平成初期に馬連が登場するまでは馬券売上の9割以上を占めていましたが、現在では3連複や3連単に押されて売上は低迷しています。
しかし、枠番単位で購入できるのは枠連だけで、ちょっとした傾向を知っているだけで回収率が上がる「おいしい買い方」もあります。
今回は枠連のルールやメリット・デメリットを中心に、予想を立てる上で知っておくと得する情報などについてもまとめていきます。
目次
枠連とは
枠連とは1着馬の枠番号と2着馬の枠番号を当てる馬券で、正式には「枠番号二連勝複式勝馬投票法」といい、出走頭数が9頭以上の場合に発売されます。
枠連の的中パターン
1着馬の枠と2着馬の枠の組み合わせを購入していたら的中です。
1着2着の並びは問題ではありません。
例えば、枠連「2-5」を購入していたとしたら、2枠の馬と5枠の馬がどちらも2着以内に入っていれば的中です。
(枠連2-5の的中パターン)
- 2枠の馬が1着で5枠の馬が2着の場合
- 5枠の馬が1着で2枠の馬が2着の場合
枠番号のルール
枠番号は下の図にあるように、馬番号を1つから3つずつ束ねた番号で、8枠まで設けられます。
ちなみにこの図は出走馬が18頭いる場合の枠番です。
外枠から優先的に馬番を割り振るというルールがあるので、8枠と7枠に馬番が3つずつ割り振られています。
こちらは17頭立ての場合。
大外の8枠のみ馬番が3つ、その他の枠は2つずつ割り振られています。
こちらは枠連最小の9頭立ての場合。
大外枠の8枠のみ2頭、あとは1頭の割り振りになります。
また、枠番にはそれぞれ色が割り当てられます。
- 1枠⇒白
- 2枠⇒黒
- 3枠⇒赤
- 4枠⇒青
- 5枠⇒黄
- 6枠⇒緑
- 7枠⇒オレンジ
- 8枠⇒ピンク
騎手は、自分が入った枠の色と同じ色の帽子を被ってレースに臨みます。
騎手が色付き帽子をかぶっているおかげで、競馬ファンは遠くからでも騎手の帽子の色を手掛かりに、自分が応援する馬がどのあたりにいるのか「あたり」をつけることができるようになっています。
馬券としての人気は低い
かつては馬券売上の9割以上が枠連でしたが、馬券の種類が増えた現在では人気も分散し、枠連の人気は低迷しています。
(馬券の種類別の売上構成比)
単位:% | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 | WIN5 |
平成29年 | 5.9 | 8.4 | 3.3 | 14.4 | 7.6 | 6.9 | 20.1 | 32.2 | 1.2 |
平成30年 | 6.2 | 8.7 | 3.1 | 14.3 | 8.2 | 6.6 | 20.1 | 31.5 | 1.3 |
令和元年 | 6.4 | 8.8 | 2.9 | 13.8 | 8.8 | 6.4 | 20.5 | 31 | 1.2 |
令和2年 | 6.8 | 9.6 | 2.5 | 13.4 | 9.9 | 6 | 21.2 | 29.2 | 1.5 |
令和3年 | 6.9 | 9.5 | 2.4 | 13.3 | 10.2 | 5.7 | 21.7 | 29 | 1.4 |
枠連は、馬券の販売が完全に手作業で行われていた頃から存在するオーソドックスな馬券で、海外にはない日本独自のものです。
人気が低下していることから不要論もありますが、他の馬券にはない魅力もあります。
次章以降で枠連のメリットとデメリットをご紹介します。
枠連の2つのメリット
馬券としてはあまり人気のない枠連ですが、枠連には枠連独自のメリットが2つあります。
一つは18通りもの的中パターンがあること、もう一つは的中する確率が安定していることです。
最大18通りの的中パターンがある
枠連は枠単位での投票なので、狙った馬が凡走しても同枠の馬が2着以内に入って的中、というパターンがあります。
以下のサンプルレースで具体的に説明します。
(サンプルレース)
(予想)
軸:8枠17番ディープインパクト
相手:7枠13番ナリタブライアン
相手:1枠1番ミホノブルボン
予想を基に枠連で1-8、7-8を購入したとします。
しかし、レースでは思惑が外れて以下のように決着。
(確定着順)
1着:7枠15番レッツゴーターキン
2着:8枠18番ツインターボ
この場合、予想はかすりもしていませんが、枠連としての組み合わせは「7-8」なので的中となります。
ちなみに、このレースでの枠連7-8の的中パターンは
- 7枠馬が1着で8枠馬が2着のパターンが9通り
- 8枠馬が1着で7枠馬が2着のパターンが9通り
となり、全部で18通りにもなります。
一つの買い目でこれほどの的中パターンがあるのは枠連の大きなメリットです。
的中率が安定している
枠連が発売される場合、枠の数は基本的に8枠で固定されています。
フルゲートで18頭が出走する場合も、枠連の最小頭数である9頭立ての場合も、枠の数は8つです。
8つある枠同士での組み合わせはゾロ目を合わせると全部で29通り〜36通りあり、このうちの1つが的中馬券となるわけですから、確率は29通りの場合で1/29=3.4%、36通りの場合で1/36=2.8%となります。
この確率は2頭以上の組み合わせを当てる馬券の中では最も高く、なおかつ常に2.8%~3.4%の範囲内で安定しています。
馬番での予想を外しても一定の的中率が保証されているわけですから、馬連やワイドなどの組み合わせが多数ある馬券にはないメリットだといえるでしょう。
出走頭数が多くて馬番単位では踏ん切りがつかない場合など、少し焦点を広げたい時には枠連は最適な券種です。
枠連の2つのデメリット
では次に枠連のデメリットについて解説します。
オッズ水準が低い
枠連はオッズ水準が高くありません。
券種ごとのオッズ水準は、組み合わせ総数が多ければ多いほど高くなります。
単純にいうと、「組み合わせ総数が多いと当たりにくいからオッズは高い、逆に組み合わせ総数が少なければ当たりやすいのでオッズは低くなる」ということです。
組み合わせ総数が最大でも36通りしかない枠連に比べて、馬連や馬単は数百通り、3連単になると5000通り近い組み合わせがあります。
上位人気の組み合わせならともかく、それ以外の組み合わせになるとオッズ水準の差は顕著で、枠連オッズのパンチ不足感は否めません。
出走取りやめが不利になることも
競馬では出走取消や競争除外といって、急なケガや病気などのアクシデントが原因で出走を取りやめることがあります。
出走の取りやめがあった場合、基本的にはその馬がらみの馬券はすべて返還となりますが枠連は例外です。
枠連は枠単位で購入しているので、狙った馬が出走を取りやめても同枠に別の馬がいる限りは無効とはならず、馬券の購入代金は返還されません。
もし枠連で返還があるとすれば、以下の2つのケースのみです。
- 同枠の馬がすべて出走を取りやめた場合
- ゾロ目が成り立たなくなった場合
出走の取りやめ自体がそうそうある話ではないので、同枠の馬がすべて出走を取りやめることはまずありません。
しかし、2頭が入った枠の1頭が出走を取りやめることで、ゾロ目の枠連が成り立たなくなることはあります。
その場合は返還となります。
実は儲けやすい?枠連の賢い買い方を2つ紹介
枠連は馬券の中では地味な存在ですが、枠連の特徴をおさえて利用すれば回収率が上がります。
人気馬より人気薄の方がねらい目
先にもご紹介したように、枠連は、特殊なWIN5を除けば全馬券中最も売れてない券種です。
競馬ファンのほとんどは3連複や3連単などの高配当が狙える馬券を購入しており、「枠連を買うのは年寄りか素人」などと揶揄されることもあります。
ところが、逆にそこがねらい目になります。
高配当な券種があるにもかかわらず枠連を購入する人たちは、総じて堅実派です。
購入層に堅実派が多ければ、競馬新聞で本命印が並ぶような人気馬がいる枠から売れていく傾向が強くなります。
その結果、人気枠同士のオッズは極端に低くなり、穴馬がいる枠との組み合わせはオッズが高めになります。
いわゆる「オッズの歪み」と呼ばれる現象です。
馬の能力差以上にオッズ差が生じているわけですから、人気薄の枠と人気枠との組み合わせに馬券的な妙味が生まれます。
もちろん、人気薄なら何でも良いというわけではないので、出走馬をチェックして気になる馬が人気薄だったら、という条件付きにはなりますが、枠連は人気薄からがねらい目という意識は常に持っておいた方が良いでしょう。
同枠狙いなら馬連より枠連
馬連と枠連のオッズを比較した場合、一般的には馬連の方がオッズが高くなります。
ところが、実質的な買い目は同じであるにも関わらず、枠連の方が馬連よりもオッズが高い場合があります。
その傾向が顕著なのが枠連がゾロ目となる時です。
下の表は、2022年の8月後半から9月中旬までの中央競馬で、枠連がゾロ目で決まった場合の払戻金を比較した表です。
(枠連ゾロ目と馬連の比較)
日付 | レース | 枠連 | 払戻 | 馬連 | 払戻 |
22/8/27 | 小倉11R | 8-8 | 〇 3290円 | 13-14 | 3110円 |
札幌10R | 7-7 | 〇 4240円 | 11-12 | 3690円 | |
22/8/28 | 小倉2R | 2-2 | 〇 5530円 | 3-4 | 4970円 |
22/8/28 | 札幌6R | 7-7 | 1690円 | 13-14 | 〇 1750円 |
22/9/10 | 中山3R | 6-6 | 〇 700円 | 7-8 | 640円 |
中山11R | 8-8 | 〇 810円 | 11-12 | 790円 | |
22/9/11 | 中山11R | 7-7 | 14230円 | 11-12 | 〇 14850円 |
22/9/17 | 中山1R | 8-8 | 〇 410円 | 13-14 | 360円 |
中山6R | 4-4 | 9090円 | 6-7 | 〇 11890円 | |
中京8R | 5-5 | 〇 2350円 | 7-8 | 2310円 | |
22/9/18 | 中京5R | 7-7 | 420円 | 8-9 | 〇 450円 |
中央競馬2022年8月27日~9月19日
表を見れば一目瞭然ですが、枠連がゾロ目の時は、馬連よりも枠連の方が払戻金が高くなる傾向が顕著に出ています。
この傾向は昔からよく指摘されていることなので、おそらく今後も続くと思われます。
軸馬と対抗馬を予想した結果、枠連だとゾロ目になるという場合は、馬連と枠連、どちらで買うのが払戻金が多くなるのかを比較してから買うと良いでしょう。
枠連の買い方は4種類
枠連には「通常」「ながし」「ボックス」「フォーメーション」の4種類の買い方があります。
通常
2つの枠を選ぶ買い方です。
ながしやボックスといった買い方の形式にとらわれず、好きなように買う場合は通常で買います。
一番初歩的ですが、どんな買い方にも対応できます。
ながし
軸となる枠と相手となる枠を選ぶ買い方です。
ながしで購入すると、軸枠と相手枠の組み合わせを全部買うことになります。
絶対に2着以内に来るだろうと思われる馬がいる場合にはこの買い方が便利です。
ボックス
有力と思う枠を複数選び、それらの組み合わせを全て買う買い方です。
買い目を絞りきれない場合に利用します。
フォーメーション
1着に入ると思う枠と2着に入ると思う枠をそれぞれ指定する買い方です。
フォーメーションで指定した枠同士の組み合わせはすべて購入されます。
枠連の場合はほぼ「ながし」と同じですが、フォーメーションは一度に軸枠を2つ以上指定できるのが大きな違いです。
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以上枠連についてまとめました。
枠連は3連単などと比べると配当に派手さはありませんが、予想が外れても馬券が当たる可能性があるのは枠連だけです。
しかも馬券が的中する確率は常に36分の1以下で、払戻金は平均すると2000円前後はありますから、堅実派の人たちには根強い人気があります。
競馬を長く楽しむなら枠連が一番おすすめです。