競馬の出走取消と競走除外の違いとは?馬券の返還についても解説

競馬 取消 除外 違い

競馬をやっていれば「出走取消」や「競走除外」の言葉を見たこともあるのではないでしょうか?

競走馬がレースに出られなくなってしまったのだということはわかりますが、具体的などんな違いがあるのかということはわからないという人も少なくないはずです。

そこで、この記事では出走取消と競走除外の違いについてや、出走取消や競走除外になった場合の払い戻しについてご紹介します。

出走取消と競走除外の違いについて気になっている方は是非記事をチェックしてみてください。

出走取消と競走除外の違いとは?

「出走取消」とは、レースが行われる前までに競走馬が病気や怪我などの理由で出走が難しいと判断された場合になります。

一方で、「競走除外」はレース本番の馬場入場までは出たものの、発走地点で起きたトラブルによってレースに支障が出ると考えられるためにレース出走を取りやめることを指します。例えば、ゲートを破って走り回ってしまう、転んで怪我をしてしまうなどです。

具体的には「装鞍所に入る前」が出走取消、「装鞍所に入った後」が競走除外です。つまり、出走取消か競走除外かは「タイミング」で決まるということになります。

これは中央競馬の場合で、地方競馬の場合は勝馬投票券発売開始前は「出走取消」、勝馬投票券発売開始後は「競走除外」というようになっており、中央競馬と地方競馬では基準が異なっています。

例えば、ヴィクトリアマイルではセラピアが右前肢フレグモーネで出走取消。さらにディメンシオンが右前肢跛行で出走取消になっています。

どの競走馬もレースを目標にして調教や調整を行うわけですが、機械ではないためどうしても直前に体調が悪くなってしまうということもあります。そのため、出走取消になることも少なくありません。

装鞍所に入った後の競走除外についても、馬の歩き方に違和感を感じ、ゲートに入った後で競走除外となることもあります。

競馬の事故をニュースや動画などで見たことがある方ならおわかりになると思いますが、競馬は競走馬が転倒しただけでも大惨事になることが少なくありません。

集団で走るため、転倒してしまうと近くにいる他の競走馬や騎手を巻き込んでしまうことも多く、そのような事故を防ぐためにも少しでもおかしいと思う部分があれば競走除外とするのです。

出走取消や競走除外になった場合の馬券の返還について

競馬
気になるのが、自分が購入していた馬券に絡む競走馬が出走取消や競走除外となったときですよね。

その場合はどうなるのかというと、予め決められている馬券のルールが適用されて返還が行われます。

出走取消や競走除外となった競走馬の馬券を購入した場合、払い戻し窓口に足を運ぶことで返還が可能になっています。

最近では馬券をインターネット上で購入しているという人も多いですよね。インターネット上で購入した馬券の場合ももちろん、きちんと返還が行われます。

インターネットや電話で馬券を購入した場合は投票購入限度額に加算され返還されるようになっており、返還手続きを行う必要はありません。

「単勝」「複勝」では出走取消になった馬番の馬券が払い戻しとなり、「馬連」「馬単」「ワイド」「3連複」「3連単」「WIN5」の場合は出走取消になった馬番とすべての組み合わせの馬券が払い戻しになります。

注意したいのが「枠連」で、枠連は形が成立していれば有効となるため、払い戻しがされないことがあります。

枠連の買い目に含まれている競走馬が出走取消となった場合、払い戻しされるのは枠連の形が成立しなくなってしまったケースのみです。

枠内のすべての競走馬が出走取消・競走除外となってしまった場合や、同枠の枠連(ゾロ目)の場合は枠連が成立しなくなってしまうため、払い戻しがされますが、これ以外のケースでは払い戻しがありませんので注意しましょう。

禁止薬物検出で156頭出走取消

禁止薬物 出走取消
実は、2019年6月には156頭もの競走馬が出走取消になるという事件が起こったことがあります。

JRA(日本中央競馬会)は14日、15日と16日(ともに函館、東京、阪神)に出走予定だった152頭を出走取り消しとすることを決めた。摂取したとみられる飼料から禁止薬物「テオブロミン」が検出されたもので、レースは予定通りに開催する方針。

引用元:JRA大激震 禁止薬物検出で152頭出走取消、公正確保へ苦渋の決断

競走馬理化学研究所が調査した結果、競走馬が食べるカイバに混ぜるための「グリーンカル」と呼ばれるサプリメントから、カカオやチョコレートに入っているカフェインとしても知られる「テオブロミン」が検出されました。

これは競馬では禁止薬物となっているため、結果として156頭もの競走馬が出走取消となる大事件に。(当初152頭でしたが156頭になりました。)該当の156頭は美浦6厩舎、栗東21厩舎の管理馬で、サプリメントは海外から輸入したものだったとのこと。

本来であれば、馬が食べるものや医薬品を含め、初めて使うものは競走馬理化学研究所による検査を受けることになっていますが、この「グリーンカル」は検査結果が判明する前に販売されていたとのことです。

美浦トレーニングセンターや栗東トレーニングセンター内には競走馬向けの薬局があり、そこでサプリメントが販売されています。

競走馬にサプリメントを与えるのはごくごく一般的なことで、厩舎関係者もまさか検査結果が判明する前のサプリメントが販売されているなどとは思わなかったはず。

仕組まれたものではないかなど、陰謀論のような話も出ましたが単なるミスであり事件性はないということがわかっています。

禁止薬物は摂取することで馬の競走能力を一時的に高める、もしくは下げてしまう効果があると言われています。そのため、禁止薬物を摂取すると公平性を確保できなくなってしまうとして、出走取消になってしまうのです。

出走取消・競走除外になった馬の次走成績をチェック可能なソフト

競馬ソフト
JRA-VANのData Labサービスが提供するJRA公式競馬データを分析できる競馬データベースソフト「TARGET frontier JV」では、出走取消・競走除外・競走中止になってしまった馬を調べることができます。

また、対象の馬の次走成績も調べることができるため、予想に活かすことができるのではないでしょうか。

出走取消・競走除外・競走中止の次走成績が気になる方はぜひTARGET frontier JVでチェックしてみるといいでしょう。

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まとめ

出走取消や競走除外についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

イギリスでは出走取消を繰り返す人を減らすために罰則強化を行うと過去に発表しています。

出走取消の理由には「獣医師の判断」の他にも「馬場状態の変化」「自己判断」が含まれ、これらが全体の90%を占めています。馬場状態の悪化により1日100頭以上の出走取消があったことを受けての措置となっており、出走取消にはそれ相応の理由が必要であるということがわかります。

自分で馬券を買っていたり応援していた馬が出走取消・競走除外になってしまうのは残念ですが、事故を防ぐためにもしっかりと競走馬の状態を見極めて正しい判断を行うことが大切です。

払い戻しについて、枠連の場合は返還がないこともあるため、馬券を購入する際には注意するようにしましょう。

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この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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