競馬の荒れるレースとは?今日から使える荒れるレースの見分け方を解説

荒れるレースの見分け方や荒れるレースのオッズを解説

本記事では、競馬の荒れるレースについて解説を行っていきます。

荒れるレースとは、下位人気の出走馬が3位以内に入るような予想が難しいレースのことを指します。

人気馬が馬券に絡まないことによって、オッズの倍率が100倍以上の万馬券となるケースも少なくありません。つまり、当てさえすれば1度のレースで大金を稼ぐことができる夢のあるレースです。

今回は、荒れるレースの特徴や見分け方などの予想する際に役立つ攻略方法を中心にご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

荒れるレースの特徴は?

今回は最新のデータを元に荒れるレースの特徴をご紹介していきます。

期間は2023年1月から2024年10月まで単勝で万馬券となった57レースから分析した結果から解説します。

荒れやすいレースと距離

      ダートレース全般
      芝レース 中距離戦
      障害レース全般

荒れたレースを分析した結果、ダートレースが多く荒れる傾向にありました。そもそも有名な馬が少なく情報が薄い点と会場も砂の会場となるため安定せず、予想が難しいため荒れやすい傾向にあります。

また、芝レースの中でも芝2000mや芝1800mといった中距離戦中距離レースが荒れる傾向にありました。この距離は、馬の実力よりも展開が大きく左右されやすい傾向にあり、番狂わせがよく起きていました。

レース数は少ないですが、障害レースも荒れる傾向にありました。障害レースの出走馬は実力の見極めが難しく、予想がとても難しいので荒れる展開になりやすいようです。

天候と馬場状態

      稍重
      雨天時のレース

雨天時の稍重の条件が揃うと荒れる傾向にありました。確かにこの条件だと、予想が難しくなりますよね。

人気と着順の関係

      14番人気が1着になる傾向がある

10番人気以下の出走馬が1位になるような荒れた展開の場合に万馬券になることが多いです。
2024年は、10月の時点33レースで「14番人気」の出走馬が1着になるケースが9回ありました。

あくまでも傾向ではありますが、大穴に迷ったときは14番人気を入れてみるのもありかもしれません。

その他の特徴

      若手騎手の台頭

若手騎手が騎乗する出走馬が上位に入ったときは荒れるレース展開になりやすい傾向にありました。人気騎手が騎乗する場合は、過剰人気になりやすいので若手騎手も予想に組み込んでみるのもひとつの手です。

また、荒れるレースが多い競馬場の特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

荒れるレースの見分け方は?

荒れるレース自体数が少なく、見分けるのはとても難しいです。

2023年、単勝レースで万馬券となった荒れたレース数は、3,456競走中23レースとその確率は0.6%しかありません。

ただ、荒れるレースを見分けるコツも存在します。そこで、今回は荒れるレースの見分け方のポイントを3つご紹介します。

実力以上に過剰人気の馬が居る場合

現在の競馬界はルメール・川田の両騎手が乗っているだけで人気先行します。

やはり走るのは馬ですから、騎手がいくら上手くても実力以上の走りをすることは基本的にできないことを忘れてはいけません。

※参考レース:2024年7月クイーンS

荒れるレースクイーンステークス2024の人気順

荒れるレースクイーンステークス2024の結果

    本来人気になりやすい出走馬
    ・斤量的にも有利かつ、春G1で実績のあった3歳牝馬ボンドガール
    ・札幌実績もあってヴィクトリアマイルで4着した4歳のドゥアイズ

長期休養明けの後阪神牝馬Sで2着しただけのウンブライルが最終的には1番人気で10着。明らかにルメール人気でした。

3着のアルジーヌは博多Sの走破時計(夏の小倉開催1800mレコード記録)で、北海道開催でも良績を残しており「買える穴馬」でした。

不当な評価を受けて人気薄になっている馬が居る場合

これは過剰人気とは逆に「この成績でこんな人気なの?」という馬を探すというものです。

※参考レース:2024年10月天皇賞秋
荒れるレース天皇賞秋2024人気順
荒れるレース天皇賞秋2024結果

レース前リバティアイランド、ドウデュース、レーベンスティールの3強に人気が集まっていました。

ただ、今回2着に食い込んだタスティエーラは昨年のダービー馬にも関わらず9番人気。基本的にG1馬は余程の不振に見舞われていない限りはマークする対象になります。

また、6番人気だったジャスティンパレスもルメールがこっちを選ばなかったというのが人気を落としていたのが原因で、元々ルメール以外の騎手でも好走していた馬だけにマーク対象です。
惜しくも4着でしたが、直線詰まってらずスムーズなら3着は十分に有り得ました。

前走のレース内容とクラス別着差で人気の矛盾がある場合

これは、条件戦や世代限定戦で考え方です。

※参考レース:2024年10月菊花賞
荒れるレース菊花賞2024人気順
荒れるレース菊花賞2024結果
勝利したアーバンシックは人気馬でしたが、今回のダービー馬のダノンザテイルが過剰人気感がありました。

本来であれば、ルメール+ノーザン+3000mという要素だけでアーバンシックが1番人気となるでしょう。

    ダノンザテイルが過剰人気になった理由

      ダービーの走りがあまりに印象的だった
      ファンの多い横山典弘騎手が騎乗
      ダービー・菊の2冠を期待したファンが多い

この辺りが過剰人気になった要因になります。しかし、結果としてアーバンシックの圧勝に終わりました。

こういった前走の状況やその他の記録などの期待値的要素で急激に過剰人気になることがあります。

荒れるレースのオッズは?

荒れるレースのオッズ目安は、10頭以上が20~30倍になっているときです。

こういったレースは、上位人気のオッズが低く、過剰人気となっていることが多いので、荒れるレースになりやすいです。

三連単の配当でも100万円を超える馬券となることも珍しくありません。

もし、荒れるレースをオッズで選ぶなら、20~30倍のオッズが付いている馬が多いレースを選びましょう。

荒れるレースランキング

レース名 クラス 条件 ハンデ 単勝 馬連 馬単 三連複 三連単
ヴィクトリアマイル G1 古馬 牝 ¥1,182 ¥11,386 ¥22,999 ¥313,564 ¥2,259,929
北九州記念 G3 古馬 ハンデ ¥1,473 ¥10,753 ¥20,241 ¥118,590 ¥645,546
愛知杯 G3 古馬 牝 ハンデ ¥1,792 ¥13,627 ¥28,445 ¥99,292 ¥636,494
函館記念 G3 古馬 ハンデ ¥1,414 ¥22,959 ¥43,401 ¥76,723 ¥607,115
京阪杯 G3 古馬 ¥1,357 ¥12,606 ¥21,565 ¥102,018 ¥599,450

重賞レースを元に荒れるレースランキングを作成いたしました。

ご覧の通り、圧倒的にヴィクトリアマイルが荒れている傾向にあることが分かります。

2024年のヴィクトリアマイルでも、三連単916,640円と高い払戻しを記録していました。

その他はG3レースが多く荒れており、有名な馬が少ない分、予想も難しいことがひとつの要因にもなっています。

荒れるG1レース3選

順位 レース名 平均三連単配当
1 ヴィクトリアマイル 2,241,214円
2 高松宮記念 842,142円
3 エリザベス女王杯 417,758円

最も荒れるG1レースはヴィクトリアマイルです。

平均払戻し金額で見ても2位高松宮記念の約3倍となっております。

もし、荒れるG1レースの詳細が見たい方は、下記の記事をご覧下さい。

毎年荒れるレースは?

毎年荒れるレースは、ヴィクトリアマイルです。

G1レースで馬券を購入する競馬ファンも多く、荒れたときの金額も他の重賞よりも高くなっています。

年度 馬連 3連複 3連単
2024年 93,690円 43,750円 916,640円
2023年 1,960円 1,720円 12,830円
2022年 2,010円 8,270円 43,780円
2021年 3,620円 8,460円 28,750円
2020年 750円 2,960円 7,340円
2019年 3,700円 35,490円 175,040円
2018年 4,090円 8,850円 63,640円
2017年 42,710円 123,870円 918,700円
2016年 3,510円 6,090円 48,310円
2015年 36,880円 2,860,480円 20,705,810円

ヴィクトリアマイルの過去10年の結果一覧です。2015年の三連単払戻し2,000万円超えはインパクトありますよね。

直近2024年のヴィクトリアマイルも三連単払戻し91万円と大荒れでした。

毎年荒れるレースをお探しなら、ヴィクトリアマイルとなるでしょう。

まとめ

荒れるレースについて解説していきました。

荒れるレースは、今回ご紹介した特徴を理解しておき事前に調査しておけば見分けることもできます。

また、毎年荒れている重賞レースも存在しており、そういったレースこそ稼ぎ時です。

ぜひ、荒れるレースのような難しい予想こそ、競馬予想の専門家の競馬予想サイトをご利用下さい。

今回ご紹介したような、数十万から数百万円に登る払戻しを体感している人がたくさんいるので、ぜひ下記のおすすめの競馬予想サイトからご利用をご検討下さい。

この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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