複勝とはどんな券種？オッズが低くて稼げない？正しい買い方と稼ぎ方

競馬を始めたばかりの人が、最初に買う馬券として選びやすいのが複勝です。

私も初心者の頃、友人にすすめられて最初に買ったのは複勝でした。

なぜ複勝が選ばれやすいのかというと、競馬の中でいちばん当たりやすい券種だからです。

ただし、当たりやすいからといって簡単というわけではありません。
複勝には押さえておきたいコツがあり、それを知ることで意外と大きな配当を狙えることもあります。

この記事では、初心者でも分かるように複勝とは何か、買い方、オッズの見方、稼ぐためのポイントをわかりやすく解説しています。

競馬の複勝とは

複勝とは、選んだ馬が3着以内に入れば当たりになる馬券です。（着順は1着・2着・3着のどれでもOK）

ただし、複勝は「当たりやすい＝どれも同じ配当」ではありません。人気のある馬ほど配当が安くなり、人気が低い馬ほど配当が高くなるという仕組みがあります。

ちなみに、配当とは馬券が的中した場合に払い戻されるお金のことです。

同じ人気の馬でもその馬が何着に入ったか（1着なのか3着なのか）で微妙に配当が変わることもあるため、意外と奥の深い馬券です。

複勝を理解することで、リスクを抑えながら競馬を楽しむことができるようになります。

複勝と単勝の的中率や回収率、平均配当を比較

初心者には、単勝よりも複勝の方が取り組みやすく、おすすめの馬券です。

複勝と単勝はどちらも「1頭を選ぶ」というシンプルな買い方ですが、複勝は3着以内で当たり、単勝は1着だけが当たりになるため、的中率に大きな差が出やすいからです。

そのため、競馬を始めたばかりの方でも当たりやすく、楽しさを感じやすいという特徴があります。

下記の比較表は、2024年のG1レースで「1番人気の馬」に絞って単勝・複勝を買った場合の成績比較です。

※本データは2024年に開催されたG1のレース全ての成績をもとに独自集計（詳細な出典は下部参照）

2024年のG1レースで「1番人気の馬」だけに絞って複勝を買った場合、的中率は42.3%、平均配当は132円、回収率は55.8%でした。

一方、同じ条件で単勝を買った場合は的中率23.1%、平均配当250円、回収率57.7%です。

この比較表から、次の3点が読み取れます。

• 複勝は当たりやすい（的中率ほぼ2倍）
• 単勝は当たれば複勝よりも払い戻しが大きい
• 最終的な回収率はあまり大差ない

初心者にとっては「当たる楽しさ」を感じられることが重要です。
その点で、複勝は的中しやすく安心して楽しめる馬券なので、単勝よりも複勝の方が初心者におすすめです。

複勝の過去最高配当と最低配当は？

複勝は当たりやすい馬券ですが、状況によっては驚くほど高い配当になることもあります。

複勝は3着以内で当たりとなるため「基本的には低配当」というイメージがあります。
しかし、人気薄が上位に入ると大きく配当が跳ね上がるため、実は夢のある側面も持っています。

■ 過去最高配当：18,020円

2023年5月13日、京都競馬場の「3歳未勝利戦」で記録されました。

11頭立てのレースで最下位人気（11番人気）の馬が2着に入着したことで、複勝配当は 18,020円（180.2倍）という異例の高配当になりました。

100円が18,020円になるほど、複勝でも大きく跳ねるケースがあることが分かります。

■ 過去最低配当：100円

こちらは2005年10月23日の京都競馬場「菊花賞」で記録されたものです。

名馬ディープインパクト（1番人気）が順当に勝利し、人気・実力ともに抜けていたことから、複勝配当は 100円（元返し） となりました。

複勝は的中率が高く、当たれば最低でも購入金額は戻ってきます。
さらに、選んだ馬の人気やレースの状況によっては配当が大きくなることもあるため、初心者にとてもやさしい馬券です。

複勝と他の券種の違いは？

複勝だけでなく、他の券種も知りたいという方もいると思うので各券種の特徴を解説します。

※万馬券とは、1回の当たりで1万円以上の金額が払い戻されることです。

複勝のメリットを3つ紹介

複勝のメリットは上記の3つでしょう。1つずつ詳しく説明します。

的中率が高く安定している

1番人気の複勝を1点のみ購入する場合の的中率は42.3%と競馬では高い数値です。

同じ条件で調べた際の単勝の的中率は23.1%でした。

複勝と単勝を比較した場合、複勝の方が2倍ほど高いので的中率が安定した馬券と言えるでしょう。

トリガミの心配がない

複勝は1点購入であればトリガミ（当てたのに損する状態）になる心配がありません。

トリガミを簡単に説明すると「100円賭けて的中したのに、返ってきたのが90円のように損をしてしまう状態」です。

複勝が的中していた場合は1〜3着に入着した馬のオッズを参照するので1.0倍以上の配当になり、トリガミにならないという仕組みになっています。

↓トリガミを詳しく知りたい方はコチラ↓

初心者にも分かりやすい券種

複勝は買い方が非常にシンプルで、競馬を始めたばかりの人にオススメの馬券です。

競馬には同じ馬券でも複雑な買い方が多く、買い方を理解するだけでも難しく感じるでしょう。

難易度が高い買い方を下記で紹介します。

上記のように馬券には多くの買い方がありますが、複勝は1頭を選ぶだけで成立します。そのため、初心者でも迷うことが少なくすぐに買い始めることができるでしょう。

競馬の知識がまだ浅い段階では、複勝のようにシンプルで分かりやすい券種から始めるのが最も安全です。

複勝のデメリットは配当が低いこと

複勝は的中率が高いぶん、1回あたりの配当は低くなりやすいというデメリットがあります。
ただし、この弱点は買い方を工夫することである程度カバーできます。

ここからは、その具体的な解決策を紹介します。

複勝の配当が低いことへの解決策

結論から言うと、1〜3番人気ではなく、4番人気以降の穴馬を狙うのが有効な解決策です。

ちなみに穴馬とは一般的に4〜6番人気が軽い穴馬で7〜9番人気が穴馬です。10番人気以降は大穴と言われています。

上記の画像は天皇賞(春)の結果です。

1番人気で絞った場合の平均配当は130円と低いですが、4番人気以降の軽い穴を狙うだけで250円と約2倍の配当を獲得することができます。

配当を高くしたい場合は、「とりあえず1番人気」ではなく、最低でも4番人気以降の穴馬まで候補に入れることが大切でしょう。

↓穴馬のことを詳しく知りたい方はコチラ↓

荒れるレースを狙えるようになる

配当を上げるには穴馬を狙う必要がありますが、やみくもに穴馬を買って外してしまっては本末転倒です。
そこで重要になるのが、どんなレースなら穴馬が走りやすいのかを見極めることです。

人気馬が凡走し、人気薄の馬が上位に飛び込んでくるレースのことを荒れるレースと呼びます。こうした荒れるレースを狙って複勝で穴馬を拾えるようになると、的中率を大きく落とさずに配当アップを狙えます。

ただし、荒れるレースの見分け方にはいくつかのパターンがあり、初心者が一度に覚えるには少し情報量が多いです。
気になる方は、下記の解説を読んでおくと、荒れるレースのイメージが具体的につかめます。

↓荒れるレースのことを詳しく解説しています↓

複勝での勝負が向いているレースの特徴

複勝で安定して勝つためには、上記の5つのポイントを押さえておくことが重要です。

この5つの条件が揃っているレースであれば、複勝の強みを最大限に活かしやすくなるため、積極的に勝負してみましょう。

ここからは、各ポイントを順番に解説します。

実力差が明確なレース

複勝は、実力差がハッキリしている堅いレースで最も効果を発揮する馬券です。

例えば、平場のレースに1頭だけG1経験馬がいる場合や前走の結果が他の馬と比較して圧倒的に良い場合などが挙げられます。

ちなみに、堅いレースとは重賞(G1・G2・G3)や特別戦で、平場のレースとは一番ベーシックで日常的に行われるレースのことです。

複勝の強みである的中率の高さを最大限に活かすことができるので、出走馬の実力差が明確な場合は積極的にレースに参加しましょう。

展開が読みやすいレース

複勝では波乱のリスクを避けることが重要です。

波乱のあるレースでは実力馬でも崩れる危険性があり、的中率が下がってしまいます。

特に馬場が重い・不良といったコンディションでは、馬が本来の能力を発揮しにくいので波乱になりやすい傾向があります。

馬場状態を確認する方法はシンプルで、netkeiba を見ることで簡単に確認できます。

レース一覧から参加したいレースを選ぶと、レース名の下に「良」「稍重」「重」「不良」などの馬場状態が記載されています。

上記の画像のように、自分が参加したいレース名の下に記載されているので簡単に馬場の状況を把握することができます。

天候で荒れるかを判断する

天候の良し悪しは荒れるかの判断の一つであり、雨の日に開催されたレースは、人気馬でも脚を取られて飛ぶケースが多いため、複勝向きのレースではありません。

逆に言えば、天候が良い場合は実力通りの決着が比較的に多くなるので、複勝向きのレースになります。

上記の画像のように天候は、netkeiba を見れば簡単に分かります。

頭数が少ないレース

複勝は頭数が少ないレースでより的中させやすくなります。

単純に出走頭数が減れば、選んだ1頭が3着以内に入る確率も自然と上がるためです。
ただし、頭数が少ないレースには複勝ならではの注意点があります。

例えば、上記のように5〜7頭立てのレースでは、複勝の的中条件が「3着以内」ではなく「2着以内」に変更されます。
そのため、一見当たりやすそうに見えても、実は通常より厳しい条件で的中を狙う事になってしまうので注意してください。

そのうえで、複勝の強みを最大限に活かしたい場合は、3着以内で当たる8〜10頭立てのレース が最も理想的と言えます。

人気馬が堅い傾向の重賞

※2025年の11月22日〜24日の期間で開催された2歳馬を無作為に選び独自集計（詳細な出典は下部参照）

G1やG2のように実績のある人気馬が順当に走りやすいレースは、複勝との相性が非常に良いです。

特に傾向が分かりやすいのが、有馬記念・天皇賞（秋）・天皇賞（春）のような伝統あるレースです。
これらは毎年トップクラスの馬が集まり、能力差が見えやすいため人気馬が崩れにくい特徴があります。

一方で、2歳馬の出走するレースはキャリアが浅いので、不確定要素が多く人気馬でも走りを読みづらいため複勝には不向きです。

複勝で堅実に当てたいなら、実績や能力が判断しやすい人気馬が走りやすい重賞を選ぶことが重要です。

複勝で勝っている人の買い方と押さえるべきポイント

すぐに使える複勝を使う上で欠かせないテクニックと複勝で稼ぐためのポイントを紹介。

複勝で稼ぐ為に抑えるポイントや買い方を詳しく解説します。

堅いレースを選ぶ

堅いレースとは、人気馬が好走出来るレースの事です。極端に言えば重賞(G1など)と言われるレースが堅いレースでしょう。

この堅いレースに参加して人気馬(1〜3番人気)を購入することで複勝で当たる確率を更に上げてコツコツ稼ぐ事ができます。

上記の画像は2025年10月11日のサウジアラビアRCという重賞(G3)のレースで、複勝を使うのにピッタリな堅いレースです。

この出馬表を見た時に、⑤番のゾロアストロしかいないだろうと思いピックアップしました。

他の上位人気馬はゾロアストロと比較すると不安要素があり、選びにくいと判断しました。

このレースに参加した結果は以下の通りです。

結果はゾロアストロは3着という結果でしたが、複勝は3着でも的中となるので1.1倍の110円の払い戻しを獲得できました。

少し金額が低く感じますが1点100円ではなく、1点1,000円や10,000円を購入した場合100円や1,000円と獲得金額も増えるので、的中率の高い複勝なら十分稼ぐことができるレースだったと言えるでしょう。

※人気馬にかける場合は、1点に対しての金額を引き上げることが前提です。

好走しそうな穴馬を狙う

人気馬が不安材料を抱えるレース(荒れるレース)では穴馬の的中率が少し上がるので的中させることができれば回収できる金額も高くなりやすいです。

4番人気以下の馬を選ぶことを推奨します。

上記の画像は2025年10月12日のアイルランドTという重賞(G2)のレースで、穴馬を狙うのにピッタリなレースです。

穴馬(ラヴァンダ)を選んだ理由として以下の内容が挙げられます。

結果は⑮ラヴァンダが1着で入着！

2・3着もまずまずな人気薄が入着して、1～3位の複勝オッズが跳ねるという結果になりました！

1点100円に対して230円の払い戻しなので+130円を獲得することができました。

コチラも人気馬の時と同様に1点100円ではなく、1点1,000円や10,000円を購入した場合1,300円や13,000円と獲得金額も増えるので、的中率の高い複勝なら十分稼ぐことができるレースだったと言えるでしょう。

上記の理由から穴馬を狙うことも十分価値のある戦略です。

穴馬を見つけるポイントはさまざまですが、例を挙げると以下の通り。

• 直近のレースの成績だけで極端に人気が落ちている
• 馬の人気は低いが実力のある騎手が騎乗している

人気の低さとオッズの高さは比例するため、選んだ穴馬が的中すれば、複勝でも高額な払戻金をゲットできるチャンスは充分にあります。

↓荒れるレースの見分け方を詳しく知りたい方はコチラから↓

複勝で稼ぐおすすめ方法2選

複勝は初心者が使う券種だと思われがちですが、実は上級者や中級者も使っている券種です。

理由は2点ありますので、詳しく説明します。

競艇と同様に複勝ころがしを使う

複勝ころがしとは、的中した払戻金のすべてを次のレースに賭けることです。的中率の高い複勝との相性が良く、掛け金と払戻金が増えていき複勝でもしっかり稼げます。

これを繰り返すことで複勝の獲得金額が低いというデメリットを克服できます。

ころがしは競艇で使われており、競馬ではあまり使われません。

なぜ競馬ではなく競艇で使われる言葉なのかというと、競艇の方がころがしを利用する条件に適しているからです。

なお、コロガシをやる場合は何勝したら辞めるかを先に決めないと全ての金額を失います。

※本データは2024年に開催されたG1とSGのレース全ての成績をもとに独自集計（詳細な出典は下部参照）

ちなみに競艇のSGとはスペシャルグレードの略で、競馬でいうG1(有馬記念)と似た競艇を代表するレースです。

表を見ると、競艇の1番人気は約87.5%の高確率で勝つことができ、競馬では約42.3%と半分以下となっており、競艇の方がころがしと相性が良い事がわかります。

そのため、複勝ころがしは競艇で一般的に使われますが、競馬でも効果がないわけではありません。

実際に、複勝ころがしで大きく増やした人の例もあります。

第四回複勝転がし　結果

10,000円→534,710円　28コロ目失敗

あと6回転がせば帯。ただそれだけだった。ここにきて2番人気を選んでの敗戦。まだまだ未熟でした。

みなさん笑ってください。でも一応頑張ったので拡散もしてください笑

次こそはやり返す！
応援ありがとうございました🙇‍♀️ pic.twitter.com/ledTWNWUsk

— きょう@複勝転がし (@oushuutandai) July 4, 2021

X(旧Twitter)で複勝コロガシを使い結果を残した人がツイートしていました。

10,000円を元手に27回コロガシを成功させ534,710円まで、獲得金額を増やしましたが28回目で残念ながら不的中。

複勝ころがしは難易度が高く、初心者がいきなり挑戦するにはリスクがあります。
ですが、競馬予想サイトを使えば成功率は高まり、競馬でも十分に成果を出せる手法です。

競馬予想サイトを利用する

本来であれば、データ分析をしつつ買い目を構築しなければいけません。

ですが、競馬予想サイトを使う場合は自分でデータ分析(下記の項目)をせずに予想を得ることができます。

わかりやすく言うと、競馬に特化したAI予想や名のある馬券師(競馬のプロ)が予想を定期的に提供してくれます。

中には無料で予想を提供してくれるサイトもあるので、初期費用を馬券代のみで稼ぐことができます。

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まとめ

「複勝」は最も的中しやすい券種であるため、初心者の方にもおすすめできる券種です。超高額な払戻金をゲットできる機会は少ないものの、リスクを抑えて稼ぐことができます。

オッズを理解し、穴馬の選定も上手くいけば、利益率も高めることができるでしょう。

もし、自分で予想するのが難しいと思ったら当サイトが厳選したおすすめの競馬予想サイトを紹介していますのでぜひご利用ください。

読者のみなさんが、この記事をきっかけにたくさん稼ぐことが出来れば嬉しいです。

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