単勝で勝っている人は一点勝負が基本!回収率を高める3つのコツも解説

シンプルだけど奥が深い単勝。1着を予想するだけですが、回収率を高めるためにはいくつかコツがあります。

この記事では、単勝の回収率を高める3つのコツや、軸馬選びのポイントを詳しく解説します。単勝の精度を高めていきたいという方は、ぜひ参考にしてください。

単勝で勝っている人は「一点勝負」が基本!

単勝を何点購入するかは個人の自由ですが、プラス収支を目指すなら「一点勝負」が基本です。一点勝負とはその名のとおり、1着になるであろう馬を1頭だけ購入するもの。

たった1頭しか選べないため、16頭〜18頭立てのレースだと予想するのが極めて困難と思うかもしれません。しかし、レースの多くは上位人気が勝利します。

参考となるデータとして、1〜3番人気の勝率と平均払戻を見てみましょう。

人気 平均払戻金 勝率
1番 238.6円 32.9%
2番 426.6円 18.4%
3番 602.2円 13.8%

1〜3番人気の勝率を合計すると約65%。つまり、3レース中2レースは上位人気が勝つということ。

そのため単勝一点勝負は、1番〜3番人気を中心に予想することで的中率も向上します。ただし、単勝が1倍台前半(1.1〜1.4など)だと配当妙味がないので、勝負レースの見極めも重要です。

「どのレースで勝負すればいいか迷う…」という場合は、SNSや掲示板、競馬予想サイトで注目されているレースを見てみましょう。

複数点を購入するとトリガミのリスクがある

先ほど紹介したデータを見てみると、1〜3番人気の平均払戻金が次のとおり。

  • 1番人気:238.6円
  • 2番人気:426.6円
  • 3番人気:602.2円

レースによって差はあるものの、おおよそ200円〜600円の払戻金になるイメージです。

「たとえば2番人気の平均配当が約400円だから、単勝4点以内で当てればプラス収支が狙える」と思うかもしれません。

確かに考え方としては間違っていませんが、単勝の買い目を増やすと次のようなリスクが伴います。

  • 購入資金が増える
  • 的中率しても回収率が下がる
  • 外れた時の負担も大きい

また、単勝オッズによっては「トリガミ」になってしまう可能性もあります。トリガミ=当たったのに赤字ということ。

このように、複数点で単勝を購入することはメリットがほとんどありません。一点勝負は勇気が必要ですが、単勝の精度を高めていけばWIN5の的中も狙えるので、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。

もちろん、予算管理は徹底しましょうね。

レースによっては「単勝以外」で勝負する方がいい

「どの馬も捨てがたいから、単勝一点勝負ができない…」というレースもありますよね。とくにG1のように実力馬が揃うレースは、本命馬を絞るのが本当に難しいでしょう。

このような場合、単勝ではなく馬連やワイドといった、複数の馬を組み合わせる券種で勝負してみましょう。

単勝に比べて的中率は下がってしまいますがその分、配当金が高くなります。馬連やワイドは初心者から上級者まで、幅広い競馬ファンに購入されているので、単勝の次のステップとしてもおすすめですよ。

【補足】単勝オッズ4分の1の法則はあてにしないこと

単勝オッズ4分の1の正式名称は「マーチンゲール(倍賭け法)」というもの。手順の例が次のとおりです。

  1. オッズ2.0〜2.9の1番人気を単勝で購入する
  2. 的中したらをの資金をもとに「1」に戻る
  3. 外れたら勝負資金を倍にして「1」に戻る

「外れたら資金を倍、さらに倍とし勝つまで賭け続ける」という、極めてギャンブルの強い法則です。

もとはカジノにおける必勝法として考えられた法則ですが、資金が無限にある方でないと採用できません。そのため、単勝オッズ4分の1の法則(マーチンゲール)はあてにせず、資金を管理しながら勝負するようにしましょう。

単勝で勝っている人の買い方とは?回収率を高めるコツ3選

単勝で勝ち回収率を高めるためには、下記3つのコツを抑えましょう。

  • 基本的には上位人気を狙う
  • 混戦模様のレースなら中穴を狙う
  • 他の券種を組み合わせリスクを減らす

それぞれ詳しく見ていきましょう。

基本的には上位人気を狙う

「競馬に絶対はない」といいますが、確率的には実力馬が勝つケースがほとんど。1〜3番人気の勝率が約65%を占めるので、やはり上位人気を軽視することはできません。

しかし、闇雲に上位人気を狙うのも危険です。というのも、単勝回収率を意識しなければいけないから。上位人気の単勝・複勝回収率を見てみると、次のようになります。

人気 単勝回収率 複勝回収率
1番 76% 83%
2番 79% 83%
3番 82% 73%

上位人気の単勝回収率は平均80%ほど。つまり、ただ買い続けるだけでは赤字になる一方なのです。

回収率を高めるには、他の券種を組み合わせたり、勝負レースを見極めることが欠かせませんね。

混戦模様のレースなら中穴を狙う

重賞レース、特にG1のような実力馬が揃うレースはオッズが拮抗します。上位〜中穴までのオッズが10倍を切ることも少なくありません。

このようなレースは、思い切って中穴を狙うのも面白いですよ。たとえば、4〜8番人気の単勝・複勝回収率を見てみましょう。

人気 単勝回収率 複勝回収率
4番 80% 79%
5番 82% 80%
6番 85% 81%
7番 81% 79%
8番 80% 81%

実は上位人気に比べて単勝回収率が高いのです。1〜3番人気に不安材料がある場合は、中穴の単勝を買ってみてもいいでしょう。

他の券種を組み合わせリスクを減らす

たとえば「複勝」は、単勝より配当金が低いものの的中率が高いので、保険として購入するには最適です。

複勝の的中率は約16〜17%と、単勝の3倍以上。平均配当が約300円なので大勝ちはできませんが、もし単勝一点が外れても複勝が的中すれば、プラス収支で終わる可能性もあります。

単勝で狙うべき軸馬選びのポイント3つ

単勝の勝率と回収率を上げるためには、下記3つのポイントを意識して軸馬を選びましょう。

  • 条件によって「勝ちそうな馬」は異なる
  • 意識するのは「勝ちきれる馬」を選ぶこと
  • データ分析を徹底すること

それぞれ詳しく解説します。

条件によって「勝ちそうな馬」は異なる

開催される会場やコース状況、その日の天候などによって「勝ちそうな馬」は異なります。たとえば2024年の宝塚記念は3番人気のブローザホーンが勝利、1番人気のドウデュースは7着に沈みました。

この時の阪神競馬場は重馬場で、インコースが荒れているような状況。ドウデュースも外を走れば結果は違ったかもしれませんが、上位を占めた馬はどれも重・不良馬場で勝利した経験がありました。

その日、その時の状況を的確に判断することは難しいですが、人気だけにとらわれず、さまざまなファクターを考慮して本命馬を決めましょう。

意識するのは「勝ちきれる馬」を選ぶこと

「強い馬」と「勝つ馬」は異なります。たとえばデビューから無敗の馬=強いと判断できますが、コース状況やレース展開によっては凡走する可能性もあるでしょう。

一方、勝ち切れる馬とは「最後まで逃げられるスタミナがある」「直線一気で差し切る末脚がある」など、武器を持っているような馬のこと。

これは成績だけで判断するのは困難です。競馬雑誌や新聞、各種SNSなどで情報を集め、激走する可能性のある馬を見つけ出しましょう。

データ分析を徹底すること

単勝に限らず、どの券種で勝負するにせよ「データ分析」は必須です。なんとなくオッズを意識する、人気だけで判断するのはあまりに危険。

たとえば「オッズ1倍台の勝率は100%」というデータがあるとしましょう。これだけ見ると大勝負したくなりますが、競馬に絶対はありません。コース状況や展開によっては連対すら外す可能性もあります。

ひとつのデータだけで判断するのではなく、総合的に分析するようにしましょう。自分1人で分析するのが難しい場合は、競馬予想サイトの力を借りるのもおすすめですよ。

まとめ

単勝で勝つためには「一点勝負」が基本。ただ、単勝だけで万馬券を狙うのは難しいので、より回収率を高めるなら馬連や馬単なども購入する方がいいです。

とはいえ、単勝の精度を高めていけばWIN5の的中も見えてきます。予算の範囲内で競馬を楽しみつつ、自信があるレースでは勝負を仕掛けてみましょう。

この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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