オルフェーヴルは2010年にデビューした競走馬です。
皐月賞、東京優駿、宝塚記念などさまざまなレースに勝ち、数々の賞を獲得しています。
今回は競走馬としても種牡馬としても優秀なオルフェーヴルについて、血統や現役時代の成績、オルフェーヴル産駒の特徴についてご紹介します。
オルフェーヴルはどのような馬?
競走馬としても種牡馬としても活躍するオルフェーヴル。
どのような血統の馬なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
ここではオルフェーヴルの血統や競走成績、種牡馬成績について詳しくまとめてみました。
オルフェーヴルの血統
オルフェーヴルは父ステイゴールドと母オリエンタルアートの間に産まれた仔です。
初めは、オリエンタルアートが種牡馬として話題になっていたディープインパクトと交配をしていましたが結果が実らず、3度とも不受胎として終わってしまいました。
その結果ディープインパクトとの交配を諦め、ステイゴールドへと変更されることとなったのです。
これまでのステイゴールドの仔は、外見もステイゴールドの特徴を受け継いでいましたが、オルフェーヴルは外見も馬体も母オリエンタルアートにそっくりだったため、どのような競走馬に育つのか評価ができない馬とされていました。
オルフェーヴルの競走成績
2010年に新馬戦を行ったオルフェーヴルは、見事初勝利となるがゴール後に騎手を投げ出すなどの気性の荒さが見られていました。
その後2戦目・3戦目と負けが続き、原因はメンタルの幼さであると指摘されるのです。
この問題が重く受け止められ、放牧中には自立心を養うための調教が行われています。
その結果オルフェーヴルは大躍進し、翌年からの大活躍へとつながります。
2011年のスプリングステークス、皐月賞、東京優駿を制し、47年ぶり3頭目になる二冠を達成したのです。
さらに活躍は止まらず、神戸新聞杯、菊花賞、有馬記念と次々とタイトルを手にしていきます。
現役の後半は病気に悩まされることもあったが、引退試合では堂々の勝利を飾っています。
オルフェーヴルの種牡馬成績
引退後には種牝馬となり、初年度の種付け料は600万円に設定されました。
2015年には初めての産駒が産まれ、156頭もの産駒を送り出したのです。オルフェーヴルは種牝馬としても期待されており、初年度の産駒には8600万円もの金額がかけられました。
2017年から産駒がデビューしますが、2歳新馬戦、札幌2歳ステークス、阪神ジュベナイルフィリーズなどで次々と勝利を掴んだため、オルフェーヴルの評価を不動のものとしました。
オルフェーヴル産駒について
オルフェーヴル産駒では、初年度からラッキーライラックやエポカドーロを輩出しており、競馬ファンの間でも注目されました。
オルフェーヴル産駒の持つ特徴や成績を詳しくまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
オルフェーヴル産駒の特徴
オルフェーヴル産駒の特徴はなんといってもスタミナやパワーといったタフさではないでしょうか。
オルフェーヴル産駒が勝利しているレースを見てみると、スピードを求められる場面というよりはタフさが価値への要因となっているように感じます。
オルフェーヴルの父であるステイゴールドの産駒にも同じ特徴が見られるため、オルフェーヴル産駒にもこの特徴が遺伝したと考えられるのです。
オルフェーヴルは若い頃気性が荒い馬として知られていましたが、産駒には受け継がれることなく、メンタルが強い馬が多いと評判になっています。
このメンタルの強さが粘り強い勝負にあらわれ、勝利をつかむ要因となっているのではないでしょうか。
代表的なオルフェーヴル産駒
競走馬としてだけではなく種牝馬としても活躍するオルフェーヴルですが、産駒も数々の功績を手にしています。
以下で代表的なオルフェーヴル産駒を紹介していきます。
エポカドーロ
エポカドーロはオルフェーヴルの初年度の産駒です。
これまでラッキーライラック、ロックディスタウンといった牝馬が多く活躍していましたが、2018年の皐月賞を制し、期待できる牡馬があらわれたと話題になりました。
しかし日本ダービーやスプリングSでは2着という結果に終わり、なかなか勝てないレースが続いているようです。
エポカドーロの不調は現在も続いており、最後に出走したのは2019年の大阪杯となっています。
サラス
父オルフェーヴル、母の父タピットの素質を受け継いだためか、気性が荒い馬とされているサラスは、その性格からなかなか成績が安定しませんでした。
しかし、中距離型から短距離型へ変更したことが功を奏し、成績が上がってきていました。
2019年のマーメイドSでは念願の重賞初制覇となりますがその後、左後脚球節部剥離骨折というアクシデントが起きてからは成績が振るわない状況です。
タガノディアマンテ
タガノディアマンテは母の父にキングカメハメハ、母の母の父にトニービンという優秀な血統の産駒です。
兄二頭も重賞馬となっており、デビュー前から競馬ファンに注目されていました。
2018年から大きく負けはしないがパッとしない成績が続いていました。
しかし2020年の万葉Sでは1番人気という期待に応え、勝ち上がっています。
トニービンの血を引いているため、短距離や中距離よりも長距離が向いていると言われており、今後の活躍が期待できそうです。
ラッキーライラック
オルフェーヴル産駒といえば、最も知られているのがラッキーライラックではないでしょうか。
ラッキーライラックやアーモンドアイ、タワーオブロンドンなど2015年産まれの世代は優秀な競走馬が多く「アーモンドアイ世代」と呼ばれていました。
その中でも筆頭として圧倒的な支持を受けていたのがラッキーライラックです。
デビュー年から活躍を見せたラッキーライラックは新馬戦から2連勝し、阪神JFを勝った上でさらにオルフェーヴル産駒初となるG1タイトルを手にしました。
最優秀2歳牝馬として選出されたラッキーライラックは、3歳以降も活躍が期待されていましたがライバルであるアーモンドアイが現れたためなかなか成績が残せない日々が続きます。
しかし2019年からは調子を取り戻し始めます。
エリザベス女王杯を制し、香港ヴァーズで2着になるなど、上り調子のラッキーライラックは2020年には大阪杯で見事優勝します。
古馬になってからも活躍を続けるラッキーライラックに今後も目が離せません。
ロックディスタウン
2017年に新馬戦でデビューしたロックディスタウンは、1番人気という期待に見事に応えデビュー戦を飾ると、札幌2歳ステークスでも勝利を勝ち取ります。
しかしその後は成績が振るわず、レースに出走しても最下位で終わることが多くなっています。
オルフェーヴル産駒は新馬戦で勝利しても年齢を重ねるごとに尻すぼみになりやすいという特徴があり、ロックディスタウンはまさにこの特徴が現れた競走馬のようです。
3歳で出場したレースは全て最下位という結果に終わり、この結果を受けて4歳の5月に早めの引退となりました。
現在は繁殖牝馬として活躍しています。
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まとめ
今回は競走馬としても種牡馬としても優秀なオルフェーヴルについて、血統や現役時代の成績、オルフェーヴル産駒の特徴についてご紹介しました。
競走馬として活躍したオルフェーヴルは、種牡馬として優秀な産駒たちを輩出してきました。
なかでもラッキーライラックの活躍は、競馬ファンなら誰でも知っているのではないでしょうか。
古馬になっても活躍を続けるオルフェーヴル産駒には今後も期待が高まります。
ぜひこの記事を参考にして、競馬予想に役立ててみてはいかがでしょうか。