無料競馬AIを使ってみた!初心者が検証する予想精度と的中率

無料競馬AIの記事の画像

競馬予想サイトの無料競馬AIを徹底リサーチしました。

予想が無料で公開されているということで利用者も多いサイトですが、実際に利用する価値はあるのでしょうか?

本記事では競馬初心者の視点から、無料競馬AIの予想内容と直近のレース結果を実際に検証していきます。

的中率や回収率、さらには口コミ評判や他サービスとの比較まで詳しくレポートします。

無料競馬AIとは?概要と特徴

「無料競馬AI」は、中央競馬(JRA)の全レース予想を完全無料・会員登録不要で公開しているサービスです。

2000年以降のJRA公式データを機械学習した独自AIモデルを用いており、週末の開催日に合わせてレース2日前・前日・当日の1日3回予想を更新するのが特徴。

サイト内では各レースごとに詳細な予想記事が掲載され、過去10年分の統計データ分析や注目馬の解説など、競馬初心者でも勉強になる豊富なコンテンツが用意されています。

予想情報だけでなく騎手の勝率分析や馬券の買い方といった競馬コラム記事も多数公開されており、知識を深めながら予想を参考にできる点が魅力です。

予想の精度(的中率・回収率)は公表されていない

一方で、運営者の詳細や予想の精度に関する公式な公開データは不明です。

公式X(Twitter)ではAI本命馬の的中実績などがアピールされていますが、サイト全体としての的中率・回収率は公表されていません。

無料競馬AIの3つの特徴を詳しく紹介

ここからは、AI競馬予想サイトの無料競馬AIがどのようなサイトなのかを紹介します。

すべてのコンテンツが無料で提供されている

無料競馬AIはサイト名にも書いている通り、すべてのコンテンツが無料で提供されているAI競馬予想サイトとなります。

また、会員登録をする必要もなくアクセスするだけで予想を閲覧することができます。

提供されている予想は中央競馬のみです。

予想の公開スケジュールは下記となります。

  • ①レース開催の2日前17時頃。
  • ②レース1日前の12時頃。
  • ③レース当日の朝9時頃。

合計3回予想が更新されます。

より精度が高い予想で勝負したいと考えている方は、最終的な更新を待ってから予想を参考にするようにしてください。

競馬が上達する記事を公開している

無料競馬AIの特徴

無料競馬AIでは無料で予想を提供しているだけではなく、競馬が上達するためのコラム記事も公開されています。

もちろんこちらの記事を閲覧するのも完全無料であり、会員登録する必要もありません。

公開されている記事はいずれも参考の役に立つものばかりで、とくに『2022年最新版!最も活躍している騎手は誰だ!?』という記事では、今一番強い騎手がわかりやすく解説されています。

  • 2021年で最も勝利した騎手はルメール騎手
  • ルメール騎手の1着率は約24%
  • 2021年で最も3着以内に入ったのはルメール騎手
  • G1勝利回数の最多は5回でルメール騎手

他にもG2勝利数、G3勝利数など、騎乗回数と勝利数を確率で紹介しているため、最も勝利しているルメール騎手以外にも他の騎手がどれだけ活躍しているかがわかります。

WIN5を当てるための買い方、有馬記念の徹底分析、的中率と回収率を上げるための複勝の買い方など、さまざまな役立つ記事が投稿されているので、気になる方はぜひチェックしてください。

なお、最も活躍している騎手に関する記事は2022年で更新が止まっています。

毎年、最新版に更新してくれればより使い勝手もよくなると思うのですが、手が回らないのでしょうか?

AI予想を数値で可視化している

無料競馬AIの特徴

無料競馬AIはすべての予想を無料で提供しているのですが、実は買い目を教えているわけではなく、着順予想をAI予想で提供している形となります。

たとえば上記画像のレースであれば、最も1着になる確率が高いとされた馬は、74.1という数値を叩き出しているディヴィナシオンとなります。

過去10年間のレースを分析しながらAI予想は展開されており、希望のレースを選択して上から順番に注目馬を調べていくことで買い目を考えることができるようになります。

上記画像のようなAI結果であれば、1着とされているディヴィナシオンを軸にしながら、高い数値を出している馬を軸で考えていくのが一般的。

なかにはAI予想で勝つ確率が低く数値が低下している馬もいるため、そういった馬は消しながら買い目を絞っていく方法を考えていきましょう。

無料競馬AIの実際の予想画面と予想内容

無料競馬AIの各レース予想ページでは、まずAIの算出した「勝率」や「信頼度」が数値で表示され、注目の馬や狙い目がテキストで解説されます。

たとえば、2025年5月3日に京都競馬場で開催された「4歳以上1勝クラス」の見解が以下のとおり。

『4歳以上1勝クラス』で強そうなのは《ニホンピロカラット》です。次点は《ピストンボーイ》です。人気は意外と無く、美味しい馬券になるでしょう。AIの競馬予想と人気がズレているのが、《ピストンボーイ》《パッシングシャワー》《メイショウハッブル》です。馬券に絡めると良いでしょう。…競馬予想から外して良さそうなのは、《ペロ》です。馬券を買うのは危険です。

このように、無料競馬AIは本命視する馬と対抗馬を挙げつつ、「人気の割に実力が見合っていない馬(=狙い目の穴馬)」や「危険な人気馬」の名前を具体的に示してくれます。

さらにページ下部には、独自分析した過去10年のコース・枠順データのグラフや統計が載っており、「この条件では外枠が有利」「先行馬が有利」といった傾向も示唆されます。

予想そのものには買い目(馬券の組み合わせ)提示はありません。

印(◎○▲△など)や注目馬リストを示す形で、「この馬とこの馬の組み合わせが有力」というヒントを与えるスタイルです。

初心者には専門用語が少なめで読みやすく、各レースのポイントが箇条書きや見出しで整理されているため、解説コンテンツとしても理解しやすいでしょう。

直近レースで予想は当たった?無料競馬AIの的中率と配当を検証

では、実際に無料競馬AIの予想精度はどの程度なのでしょうか。過去2〜4週間分(約1か月)の中央競馬レース結果を基に、無料競馬AIの的中状況を調べてみました。

無料競馬AIのサイトでは各レースごとに、的中した馬券の種類と払戻金が一覧表示されます。

的中があったレースには金額が明記され、的中無しの場合は金額表示がありません(0円の場合は空欄)。

この一覧を追うことで、予想がハズレたレースと当たったレースの傾向が見えてきます。

例えば2025年5月3日~5月4日のレース結果では以下のような状況です。

的中した例

5月3日(祝)京都8Rでは、無料競馬AIの推奨馬同士で決まった結果、三連単9-5-12が134,200円の高配当をマーク。他の的中も合わせて合計167,240円の払い戻しとなり、大穴的中のレースもありました。

同週5月4日には新潟7Rで148,230円、新潟9Rで92,740円、新潟12Rで80,290円など、10万円前後の払い戻しが発生したレースもあります。

これらはいずれも穴馬絡みの波乱レースで、AIが指名した伏兵馬が絡んだケースでした。

検証結果:的中率60%以上%でも回収率40%未満%という現実

的中率(予想が的中したレースの割合)自体は決して低くはないものの、的中したとしても配当が安すぎることが多く、このままではプラス収支に持っていくのは難しい印象です。

無料競馬AI公式サイトのリストを概観すると、1日の全レース中半数以上のレースで何らかの的中は出ているようですが、払戻金が1,000円未満(ほとんどが複勝的中のみ)のレースも多く含まれます。

つまり、「的中=儲かる」とは限らず、当たっても配当が低ければトータルでマイナスになり得るのです。

実際に検証を続けた結果。的中率約60%に対し、回収率わずか38%という数字でした。

要するに「当たるには当たるが、賭け方次第ではほとんど儲からない」という傾向が数字にも表れています。

いわゆるトリガミ(的中しても購入額を下回る払い戻し)と呼ばれる状況で、無料競馬AIの予想だけを鵜呑みにして馬券を買うと高確率でトリガミになる可能性が高いでしょう。

利用者の口コミ・評判まとめ

実際に無料競馬AIを使った人々の声をSNSや掲示板で調べると、良い評価と悪い評価が混在しています。

良い口コミ

「サイトの内容がとても充実していて勉強になる」「レースごとに詳しい解説が載っていて嬉しい」といった口コミが多くが見られました。

予想そのものよりもデータ分析の読み物として面白い、無料でこれだけ情報が得られるのは有難い、とコンテンツ面を高く評価する競馬ユーザーもいます。

悪い口コミ

「予想が全く当たらん!」という率直な不満の声も多数あります。

特に目立つのは「せっかくコンテンツ内容は充実しているのに、予想の質が低くて台無し」という指摘です。

例えば「穴馬が印に含まれていたから期待して買ってみたら全くの的外れだった」という体験談や、「人気サイドの決着すら外すようでは信頼できない」という厳しい評価もありました。

総じて、「情報量は豊富だが儲からない」「結局は自分で考えた方がマシかも」といった声が多い印象です。

口コミの総評

無料で見られるデータ分析ツール・読み物としては優秀だが、馬券予想ツールとしての信頼性は今ひとつという評価が多いようです。

初心者にとっては専門情報を学ぶ教材的な価値はあるものの、「この予想に丸乗りすれば勝てる!」というほど甘くはないといえるでしょう。

他の競馬AI予想サービスとの比較

近年は競馬予想にAI技術を取り入れたサービスが他にも数多く登場しています。

無料で使える競馬AI予想サイトとしては、例えば以下のようなものがあります。

えーあいNEO

独自のAI指数を公開し高精度予想が売りのサービス。

無料予想の精度が高く、利用者の口コミもいいものが多いです。

AI競馬予想サービスは数多くありますが、その中でもえーあいNEOは最近とくに話題を集めています。

当サイト(徹底リサーチ)が検証した結果、的中率70%・回収率1000%超えを達成しているので、ぜひその実力をお確かめください。

競馬AI ATHENA(アテナ)

過去3万レース以上のデータを学習したAIを採用し予想を公開しているサイト。

無料競馬AI同様に登録不要で使えますが、検証によれば的中率は1割強と低く、回収率も約50%と振るわない傾向です。

net-keiba

多くの競馬ユーザーが活用している掲示板で、コンピュータ予想(AI予想)も提供しています。

無料で幅広い機能が使える一方、コンピュータ予想の精度は低め。

あくまでも「分析する際のデータ」として活用するのがいいでしょう。

無料競馬AIの位置づけ

「完全無料で全レース網羅」という手軽さではトップクラスですが、予想の的中精度・収益性では他の競馬AIサービスに見劣りすると言わざるを得ません。

特にえーあいNEOのように的中率・回収率とも突出した実績を謳うサービスと比べると、無料競馬AIは当たりやすさはそこそこでも儲ける力が弱い点が際立ちます。

無料競馬AIはあくまで「予想のための参考データ提供サイト」と割り切って利用するのがよさそうです。

無料競馬AIを活用する4つのメリット

無料競馬AIを活用するメリットを4つ紹介します。

無料で手軽に使える

会員登録不要で全レースのAI予想が見放題なので、金銭的・心理的ハードルが低いです。

初心者がお試し感覚で最新のAI予想に触れてみるには絶好のサービスといえます。

情報量が豊富で勉強になる

各種データ分析やコラム記事が充実しており、競馬の予想プロセスや傾向分析を学ぶのに役立ちます。

専門用語もできるだけ噛み砕いて説明されているため、競馬の知識を深める助けになります。

全レース網羅

無料競馬AIの魅力

重賞から新馬戦まで漏れなく予想が掲載されるため、「今日はどのレースを買おうかな」と迷ったときの判断材料として便利です。

他の多くのサービスが特定レースのみ予想公開する中、全レース対応は貴重です。

過去10年のデータの統計を見れる

無料競馬AIの魅力

無料競馬AIは、過去10年の統計をデータで可視化しています。

  • AI予想による着順予想
  • 勝っている馬の枠番
  • このレースが得意な騎手
  • 最新の出走馬情報で勝ち馬を発見
  • 脚質の馬に注目
  • 過去10年で勝利している馬の性別
  • 過去レースの結果で分析

このレースで勝利している馬のデータを10年間に渡り分析しているため、内枠が有利なのかどうか、得意な騎手は誰か、勝ちやすい脚質は何かを把握できるようになります。

無料競馬AIを活用する3つのデメリット

無料競馬AIを活用するデメリットは3つあげられます

予想が当たっても儲からないことが多い

無料競馬AIの予想に乗って購入しても回収率が低く、プラス収支になりにくいのが最大の難点です。

「当たりそうで結局当たらない」「当たっても配当が安い」ため、大金を稼ぐのは難しいでしょう。

的中率・回収率の公式情報がない

サービス運営側から具体的な的中実績データの開示がなく、透明性に欠けます。

運営者情報も不明であるため、サイトの信頼性を測りづらい面があります。

口コミを見る限り実績は芳しくないようですが、判断材料が少ない点は注意が必要です。

馬券の購入判断は自分次第

無料競馬AIは買い目まで指示してくれないため、最終的にどの券種・組み合わせに賭けるかは自分で決める必要があります。

取捨選択を誤ると、的中情報を活かしきれず不的中で終わってしまうこともあるでしょう。

まとめ

無料競馬AIは「的中率はそこそこでも回収率が低く、儲けるのは簡単ではありません。

むしろ「競馬データの勉強ツール」と割り切り、無料競馬AIの予想印や統計を自分の予想と照らし合わせて参考程度に利用するのが賢明でしょう。

競馬は最終的に自己責任の勝負ですから、AIの結論を丸呑みせず「なぜこの予想になったのか?」を考え、自分なりの軸を持つことが大切です。

無料競馬AIの口コミ

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このサイトの監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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