競馬ファン必見!外厩情報の入手方法&見るべき理由3つを解説

競馬を始めたばかりの競馬ファンはもちろん、ある程度長く競馬をやっている人も知らないと言われている「外厩」の存在。

しかし、2018年の年のG1レースで外厩の存在は一躍競馬ファンに知れ渡ることとなりました。G1レース開催後の関係者インタビューなどからも情報を得ているという人もいるかもしれませんね。
「外厩」については知らなくても、天栄仕上げ、ノーザンファームしがらき、という言葉なら聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか?

・外厩ってなに?
・知っているとどんなメリットがあるの?
・外厩情報の入手方法
・外厩情報を見るべき理由

今回は「外厩」について気になる人が知りたいであろう以上のポイントについてご紹介させていただきたいと思います。
最近になって注目されてきたとはいえ、まだ活用している人は少ない情報です。一足先に外厩情報に目を向けて、より精度の高い競馬予想に役立てましょう。

外厩ってなに?

外厩ってなに?

関東の馬の場合は茨城県にある美浦トレーニングセンター、そして関西の馬の場合には滋賀県にある栗東トレーニングセンターに滞在することを「内厩」といいます。
それに対して、トレーニングセンター以外の厩舎に滞在すること「外厩」と言うのです。

どうして「内厩」があるにもかかわらず「外厩」が必要になってくるかというと、以下のような3つの理由があります。

◆馬房の数

調教師の預託頭数は制限されており、多い場合で角居調教師や藤原調教師の30となっています。
しかし、人気厩舎や馬主・生産者からの依頼がとても多いため、上限である30ではとても収まりきりません。

レースに出走する10日前には自厩舎に競争馬を置いておく必要があり、更に最終追い切り、微調整などの仕上げも必要なため、レースが近くなった馬は厩舎に置いておく必要があるのです。

全頭を自厩舎に置いておくことができれば楽ですが、馬房の数は制限されているためそれは不可能です。それでは収まりきらない馬をどうするかという問題ですが、北海道の生産牧場に放牧させるにはコストもかかりすぎる、しかも調教もできないという大きな課題が残ります。

◆全ての馬を管理することの難しさ

人気厩舎では出走馬のマネジメントも大切です。全ての馬を思い描いた通りに育てていくためには調教メニューの構築など、時間はいくらあっても足りないほど多忙になってきます。
どんなに優秀な人でも、10だった仕事量が100になれば仕事のクオリティが下がってしまいますよね。そうならず、しっかりと馬を育成するために必要なアウトソースが外厩なのです。

◆コスト

人気の調教師の場合、競走馬を預けるコストは1頭あたり月60万円ほどと言われています。そのため、ずっと厩舎に置いておいてもコストがかかるし、北海道に放牧に出す場合でもコストがかかってしまうことになるのです。

外厩情報はどうやって入手すればいい?

外厩情報はどうやって入手

現在ではまだ限られたところでしか入手することの出来ない外厩情報。一般人である我々があちこちへ飛び回って取材をして外厩情報を調べて…なんてことはとても現実的ではありませんし、そもそもどう考えても無理です。当たり前のように追い出されてしまうでしょう。

なら競馬新聞やスポーツ新聞を見ればいいのかというとそれも違います。なぜなら休み明けの競走馬の状態を見るための重要なポイントの一つである外厩情報は競馬新聞には掲載されていないのです。

競馬記者は多くいますが、トレーニングセンターや競馬場での取材やインタビュー、そしてそれを元にして予想印を打ったりと、やることがたくさんあるため手一杯で、とても外厩情報までは手が回らないということでしょう。

外厩情報はインターネットで入手が基本

競馬新聞やスポーツ新聞で外厩情報を得ることが出来ない…となればどこから外厩情報を入手すればいいと思いますか?
それがインターネットです。昔ではとても考えられませんでしたが、今やあらゆる情報がインターネットから仕入れられるのは本当にすごい時代の進歩ですよね。

という訳で、競馬新聞でも見ることが出来ない外厩情報は実はインターネットで手軽に手に入れることが出来ます。競馬新聞はコンビニかどこかに買いに行かなくてはいけないのに対し、インターネットならスマホやパソコンがあれば家にいてもいつでも調べられることが出来ますからとても楽ですよね。

怪しげな情報商材に注意

徐々にその重要性が注目されてきた外厩情報ですが、まだまだスポットライトが当てられているのはほんの一部分です。

だからこそ、今の段階で外厩情報を得ることは競馬予想に大いに役立てることが出来、大穴を狙ったり他の人たちがとても出来ないような予想に活かすことができる訳ですが、このような穴を狙った情報というのは「詐欺」の温床にもなってしまう場合があるのです。
中には詐欺まがいの情報を流していたり、外厩情報を配信すると言って個人情報を集めていたり、最悪の場合お金を騙し取られてしまう場合もあります。
インターネットは便利な反面そのような危険も孕んでいますので、情報を入手する際にはくれぐれも気をつけて選ぶようにしてください。

外厩情報を得ることが出来るサイト一覧

外厩情報を得ることが出来るサイト一覧

インターネット上で外厩情報を得られるとは言っても、誰もが知っている有名なメディアや運営元がやっているサイトやブログばかりとは限りません。
これから、そんな中でも安心して外厩情報を得ることが出来るウェブサイトについてご紹介させていただきたいと思います。

◆一口馬主クラブの会員

一口馬主クラブの会員になると、所属したそのクラブの外厩情報をチェックすることが出来るようになります。特に応援したい馬や一口馬主クラブがいる場合には一口馬主クラブの会員となって外厩情報を得るのもいいかもしれません。
しかし、一口馬主クラブの会員になるには入会費や年会費、そして馬の一口馬主になるためには一口につき〇万円と、月に数万円がかかります。もともと一口馬主になりたかったという人にはいいですが、外厩情報を得るためだけに一口馬主クラブの会員になるというのは現実的ではないかもしれません。

◆競馬セブン

一口馬主クラブに入会したりなど、費用をかけるのに抵抗があるという人は競馬セブンがおすすめです。
競馬セブンは無料会員登録が出来るので安心して外厩情報を得ることが出来るウェブサイトといえます。

まずは競馬セブンへの無料登録を完了させます。完了させたら無料コンテンツの中に「社台軍団の秘話」というコンテンツがあるので、そこからさらに「社台外厩リターン」にアクセスして、外厩情報をチェックしてみてください。
社台系の競走馬については全てこの競馬セブンから全て入手することが出来ますよ。

◆UMATOKU(馬トク)
スポーツ報知が競馬専門サービスで、外厩情報を全て入手することが可能なサイトです。有料サイトですがコースによって様々な価格帯があるので、使い方に合わせて料金プランを選べるのも嬉しいポイントです。
また、何よりスポーツ報知が運営しているウェブサイトなので安心感が段違いですよね。サイト自体もそうですし、馬の情報や外厩情報、レース情報などとても見やすく使いやすいので有料でもいいので快適に外厩情報を手に入れたいという人にはUMATOKUがおすすめです。

◆JRDB
JRDBは定額制の競馬情報サイトで、料金は安心の定額制となっています。月会費1980円で使い放題(オプションの直前情報LIVE!は別途付き額500円)というのも安心できるポイントですね。
有料ではあるものの全ての外厩情報を入手することが出来るので、定額を支払って使い放題で情報を入手したいという人にはおすすめのサイトです。

外厩情報で見るべき理由を徹底解説

それではこれからはいよいよ外厩情報をなぜ見るべきなのか?というポイントについてご紹介させていただきたいと思います。

馬のストレスが軽減される

馬のストレスが軽減される

長期休養が必要な場合や、しばらくは休ませたいという馬の場合は北海道の牧場に戻すのが馬のストレスを考えても一番いいことです。
しかし、少しだけ様子をみてまたレースに出走させるかもしれない…そんな馬まで北海道にいちいち戻していては輸送費用もかさむし、馬のストレスにもなります。

そこで「外厩」が注目されたのです。トレセンから車で30〜50分ほどの場所にある外厩はトレセンよりも涼しく、馬にとってはよりリラックス出来る環境となっています。
馬はストレスに弱い生き物と言われており、ストレスで体重が減ったり体調を崩してしまう馬もいますから、よりリラックス出来る環境で過ごすことが出来るというのはとても大切なことです。

快適な環境で調教が行える

快適な環境で調教が行える

競馬新聞などで「短期放牧」とあるのは外厩に入ることですが、だからと言ってのんびり休んでいる訳ではありません。レース出走直前の追い切りほどではありませんが、外厩の快適な環境の中で調教を行っています。
1頭の馬を続けて使いすぎたりしてしまうと、休ませたときに急激にテンションが下がってしまい、レースに戻りたくないという気持ちが強くなってしまいます。そうならないようにするためにも、2、3回ほど使ってから外厩で短期放牧というサイクルがいいと言われています。

馬券の的中率・回収率を上げることができる

馬券の的中率・回収率を上げることができる

上2つの情報を見てお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、外厩情報を得るということは、馬券の的中率・回収率を上げることに繋がります。
例えば、全く走っていなかったある馬がいたとして、その馬が急に強くなっていた。一体何が起こっていたのかというとその馬は「ノーザンファーム天栄に外厩に出されていた」のです。

しかしこれは競馬ファンの多くが知らないことです。知っているのはその馬の周りの関係者や、外厩情報をわざわざ仕入れている一部の競馬ファンのみ。
つまり、外厩情報を知っていれば他の人が考えもしないような穴馬も狙いやすくなるし、実際に馬券の的中率・回収率をアップさせることが出来るのです。

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まとめ

以上が「外厩」の重要なポイント、そして外厩情報を入手出来るサイトについてです。
それでは外厩について大切なポイントをまとめてみましょう。

・馬のストレスが軽減される
・快適な環境で調教が行える
・外厩がまだあまり注目されていない今だからこそ的中率・回収率アップが狙える

無料で登録出来るサイトもありますし、外厩情報はまだあまり注目されていない現在だからこそ、注目することに価値があります。
ぜひ外厩情報を競馬予想、馬券購入に活かしてみてください。

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この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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