競馬のハンデ戦とは?馬券の買い方と予想のヒントを解説!

競馬 ハンデ戦とは

競馬には、「ハンデ戦」という区分のレースがあります。

ハンデ戦とは「ハンデキャップ競走」などとも言い、より多くの競走馬に勝利するチャンスをもたらすことが目的とされているレースです。

具体的には馬が背負うことになっている「負担重量」を、それまでの成績などを考慮して増やしたり減らしたりすることでハンデキャップとしています。

この決定は、「ハンデキャッパー」と呼ばれる役職者が行っているものです。

JRAでは、「公正室ハンデキャップ役」がその任を担っています。

そこで、この記事ではハンデ戦とはどういったものであるのか、くわしくご紹介しましょう。

ハンデ戦の概要

中央競馬では、1年間におよそ200戦のレースがハンデ戦として行われています。

マーメイドSやターコイズS、ラジオNIKKEI賞などといった27の重賞もハンデ戦です。

レースを開催する上では、最初に「トップハンデ馬」を決定します。

トップハンデ馬はもっとも大きな負担重量を背負う馬であり、つまり出走する馬の中で実力がもっとも高いと評価されているのです。

そしてトップハンデ馬を基準として、そのほかの馬についても負担重量が決定されていきます。

その参考とされるものが過去の成績や着順、着差といったものです。

騎乗する騎手の安全が確保されなければなりませんから、負担重量については48キロが最軽量です。

調整は0.5キロの刻みになっていて、上限はありません。

一般に、負担が1キロ増すことでレースの距離ごとに所要タイムに次のような差がつきます。

短距離:0.1秒
中距離:0.2秒
長距離:0.4秒

とは言ってもあまりに大きな負荷をかけることは馬の負担になりますから、63キロを超える重量は課されないことが慣例です。

出走馬に関しては、GIのレースで走っているような馬ですと60キロ台などかなりのハンデを背負うことになるため各厩舎ではあまり積極的に出走させていません。

ハンデ戦と別定戦

競馬 トロワゼトワル

ハンデ戦と同様、出走する馬に負担重量が課せられるレースとして「別定戦」というものがあります。

ただし、馬ごとに獲得してきた賞金の金額に応じて負担する重量が決まるという点はハンデ戦との大きな違いです。

すなわち、たとえば高い実力を持っていながら出走したレースでは強敵との争いに及ばず順位が伸びていない馬ですと負担重量は軽くなります。

その反対にパフォーマンスが落ちてきていても、全盛期に獲得した賞金の「蓄え」があると重い負担重量を課せられることになるのです。

ハンデ戦の予想は難しい?

競馬 芝

ハンデ戦に出走する馬の中で地力があり、人気も集中する馬には重いハンデが課されています。

それによって条件としては人気薄の馬と大きな差がない状態になり、結果的に人気薄の馬が軽いハンデを活かし勝利する例は多々あるのです。

ハンデの存在が、レースの展開について考える上で予想を難しくしています。

実際、トップハンデ馬と人気薄の馬に5キロのハンデ差があるとすると距離によっては人気薄の馬が2秒早くスタートしていることに相当するわけです。

ハンデのないレースと比較すれば、明らかに荒れる可能性は高くなります。

特に一般のレースでも荒れるケースが少なくない短距離のレースは、ハンデ戦においても同様です。

なお2019年に開催されたハンデ戦の重賞レース合計27戦のうち、トップハンデ馬の勝利という結果に終わったレースは3戦です。

ですが、必ずしも同じレースに出走するトップハンデ馬が1頭であるとは限りません。

そのため、単勝回収率で言うと2019年の重賞ハンデ戦ですべてトップハンデ馬を買っていれば56%という低い数字になっています。

複数のトップハンデ馬がいるということは、実力差がそこまでないということです。

1頭だけ負担重量が重いものになっている場合とは、別物として捉えた方が良いでしょう。

負担重量が57.5キロを上回った馬に注目すると勝率は13%であり回収率が単勝で80%、複勝では100%を超える数字でした。

明らかに、強さを見せています。

ハンデ戦の勝敗に血統や騎手は関係する?

ハンデ戦では、馬の実力に応じて負担重量が設定されています。

それによって、「差」を埋めようということです。

その差は、騎手が装着するプロテクターに鉛を入れて斤量を調整したり、経験が浅い選手は負担重量が少し軽くなったりと様々あります。

では、負担重量以外に馬の血統、騎乗する騎手の能力なども勝敗へ関係するのでしょうか。

その点を踏まえて、下記内容をご参照下さい。

血統について

競走馬 親子

ハンデ戦では重い負担重量を課せられるため、イメージとしては先天的にパワーを備えている馬に強みがあるようにも思われます。

ですがJRAが主催しているハンデ戦の大部分は、瞬発力をより要求される芝コースでのレースです。

パワー系種牡馬の産駒には、瞬発力系種牡馬の産駒よりもマイナスの影響が多いような節もあります。

騎手について

競馬 藤田菜七子騎手

ハンデ戦に限定したリーディング順位を着目すると、総合よりも順位を高くしているジョッキーがいます。

大前提としてハンデ戦では馬による力の差を埋めて均等なものとなるように調整が行われていますから、あとは騎手の腕が物を言うとも考えられるでしょう。

そうするとハンデ戦で好成績を残している騎手が騎乗している場合、ことによるとその存在がレースの行方を左右することになるかもしれません。

ハンデ戦における馬券の買い方

競馬 芝

競馬に関する格言が多々ある中、ハンデ戦に関する言葉として「ハンデ戦はトップハンデを買え」というものがあります。

荒れる要素の多いレースではありますが、実力のある馬がその力をしっかり発揮すればハンデがあっても勝つことはできると見込まれているのです。

そもそもハンデキャッパーはその実績をもとにトップハンデであると判断しているのですから、ハンデを課してもそれを乗り越えて活躍すると見ています。

その上でもちろん調教の内容、パドックでの様子なども判断材料としなければなりません。

コースにしても、たとえば高低の差があると重いハンデがかなりの負担になりますから留意する必要があります。

距離に関するデータからは、53キロ以下の斤量を課されている馬について短距離戦で好成績を残していることが明らかです。

逆に、重い重量を背負っている馬はそのほかの距離と比較するとあまり分が良くありません。

短距離戦では瞬発力やスピードが要求されるため、その点で重いハンデは大きなデメリットとなり得るのです。

このデータにもとづくと、格言はありますが人気薄の馬も合わせた買い方をしてみる価値はあるでしょう。

また中距離の2,000メートル以上になると、負担重量の重い馬に好走する事例が多くなっています。

ハンデとしては中程度、重量にして55キロ程度を課されている馬が苦戦を強いられがちです。

トップハンデ馬に地力で及ばず、よりハンデが軽くとも距離適性のある馬がいると優位に立つことは容易ではありません。

まとめ

当記事では、競馬におけるレースのひとつ「ハンデ戦」にスポットを当ててご紹介しました。

競馬のハンデ戦は、出走する馬に負担重量を課すことで圧倒的な力の差を埋めて盛り上がりが期待されるレースでもあります。

もっとも重い負担重量を課されるトップハンデ馬がスムーズに勝利するとは限らず、それがレースをおもしろくする一方で予想を難しくする要因にもなっているのです。

混戦模様から荒れる可能性もあるハンデ戦を読み切るためには前走までの成績を伝えるデータや調教の内容を確認し、パドックでの様子などもしっかり観察することが必要です。

力の差がなくなってもなおトップハンデ馬が意地を見せるのか、エキサイティングなレース展開が期待されます。