競馬での冬毛の影響は?競走馬の冬毛の解説と予想のポイント

競馬 冬毛 影響

・競馬で冬毛は選ぶな!

競馬 冬毛

競馬場では冬から春先にかけて、冬毛が伸びている馬がいるのをご存知でしょうか?

冬毛とは馬の秋に抜けかわった柔らかい毛のことを指します。

見た目で分かりやすい馬もいれば、少し注意して見ないと冬毛が生えているか分からない馬もいます。

冬毛は実際のレースに影響をもたらすのでしょうか? 答えはyesです!

実は冬毛の生えている馬を買い目に加えるのは自殺行為です。(一部例外あり)

この記事では冬毛の持つネガティブな要素、レースにもたらす影響、

また、冬毛の影響を受けない馬、つまりオッズの低い儲かる馬について説明していきます。

・冬毛の見分け方

あまり競馬場に足を運ぶ機会がない方は冬毛の生えた馬の見分け方が分からないかもしれません。

見分けるポイントは馬の体が長い毛に覆われているかです。

具体的には下腹、後肢にかけて全体的に長い毛で覆われており、見栄えが悪いという印象を受けます。

対して、冬毛が生えていない馬は体の毛が短くピカピカに輝いているように見えます。

優秀な馬は毛ヅヤが良いと表現され、コンディションが良い証拠の1つでもありますが、

逆に毛にツヤがなく、立ってボサッとしているように見えるようであれば、それが冬毛です。

馬の毛の先端はブラシをかけても直らないことが多く、

一度冬毛が伸びてしまうと隠すのは難しいのでパドックでは毛の先端を見るようにしましょう。

・冬毛がレースにもたらすデメリット3選

冬毛 馬券

それでは冬毛は実際のレースでどのようなデメリットをもたらすのか。

競馬と冬毛の悪しき関係について説明していきます。

・冬毛は新陳代謝が落ちている証拠

冬毛は新陳代謝が落ちていることが表れており、本調子の状態ではないと言われています。

新陳代謝が低下すると生存に必要な物質を体内に取り入れることが難しくなり、

用済みとなった古い物質が体内に残り続けてしまいます。

馬のコンディションが著しく低下することからレースにおいて避けられるのも納得です。

・厩務員のブラッシング不足

競馬 休み明け 冬毛

冬毛には馬の管理を行う厩務員のブラッシング不足が大きく関係します。

冬毛の目立つ馬の背景には厩務員とのコミュニケーション不足が考えられます。

コミュニケーションが十分とれた馬は騎手に対して素直になり、レースでも良い成績をおさめる傾向にあるのです。

ある程度の冬毛はブラッシングで消すことができるので、目立つ冬毛は注意が必要です。

・馬への調教不足

通常、激しい調教を課していれば、馬は熱くなった体を早くクールダウンさせるため冬毛が生えてきません。

冬毛が生えているということは、何らかの理由で強い調教が行えていない可能性が高いということです。

適切な調教を受けていない馬は騎手との連携が難しく、結果を残すことができない傾向にあります。

しかしながら、新陳代謝を促すために冬毛を刈ってしまう時もあるのでわかりづらい場合もあります。

・冬毛でも勝てる穴馬で儲けろ

冬毛 新陳代謝

競馬に精通している人間ほど冬毛を避ける傾向にあります。

これは自身の買い目に不安定な馬を加えたくないという心理からです。

しかし、冬毛が生えていても勝てる馬というものが存在します。

オッズの低い、配当が期待できる、まさに穴馬です。

それでは冬毛でも勝つことのできる穴馬について説明していきます。

レースに影響のない冬毛とは

レースに影響のない冬毛とは休養明けの馬です。

競馬では商品となる競走馬に定期的な休養を設けます。

ストレスを溜めにくくして、リフレッシュさせることが狙いです。

休養をとり、リラックスして過ごしていた馬には冬毛が生えますがこの冬毛は

馬のコンディションとは関係しません。

つまり、休養明けの馬であれば冬毛を気にすることなく買い目に加えることができるということです。

パドックで冬毛がある馬を見つけたら、休み明けであるかを確認してみるのがいいでしょう。

まとめ

冬の時期の競馬を見ていると、冬毛が生えてしまっている馬を見かけます。

冬毛はマイナス要素であるのが、競馬ファンにとっての常識です。

実際に影響があるかというと100%ではありませんが、好ましくなというのも事実です。

冬毛が生えているのにレースで勝つこともあるので、必ずしも「冬毛=消し」ではありません。

冬毛が生えていること自体はあまり問題ではなく、重要なのは冬毛がある理由です。

新陳代謝や筋肉量との関係があり、代謝が落ちてしまっていると冬毛が生えやすくなります。

代謝が活発な馬の方が体調が良いことがわかるので、冬毛は体調面を判断するのに有効です。

冬毛はパドックで見れば長い毛で覆われていることがすぐにわかるので、冬のレースには必ずチェックするようにしてくださいね。

この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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