競馬で同着だった時の払戻しは悲惨!11倍が2倍まで減ったケースも

競馬 同着 アイキャッチ

現代の競馬は写真判定で数ミリ単位で馬の順位を決定する事ができます。

しかし数ミリ単位で計測していても全くの同着、全く同時にゴールという奇跡的な事も時々起きてしまうのが競馬です。

近い所で言うと2019年3月10日に行われたフィリーズレビューで3番人気と12番人気の出走馬の1着同着が発生し、このレースがWIN5対象のレースであった事でとても話題になりました。

競馬で同着だった場合の取り決めはきちんとルールに基づきされていますが、競馬で同着だった時に馬券を購入してたら払戻しはどうなるのかなど、詳しい事を理解している人は少ないかもしれません。

この記事では同着になった場合の払戻し金のルールや決まり、過去に起きた同着時の払戻し例などをご紹介していきたいと思います。

同着だった時の取り決め

掲示板内(3着以内)の馬をあてる競馬に置いて同着は時々起こる珍事として有名です。

1着馬が同着で2頭出てしまった場合、1着馬が2頭、2着馬と3着馬を合わせて、掲示板内に入っている馬が4頭になります。

こういう場合馬券はどうなるのか、オッズや払戻しはどうなるのか気になりますよね。

ここからは過去に起きた同着の珍事と、同着が起きた時のJRAの取り決めやルールをご紹介していこうかと思います。

同着が起きた時の払戻し

滅多に起こらない事ではありますが、写真判定でミリ単位の着順が分かるようになったとしても稀に発生してしまう同着です。JRAにも同着になった時の明確なルールが記載されていますので見てみましょう。

【1着が同着だった場合】
1着が2頭以上となった場合はいずれか1頭の馬を1着、いずれかの1頭の馬を2着、及びいずれかの1頭の馬を3着とみなします。

少し言葉が難しいですが、1着が2頭だった場合を例にあげると、2通りの払い戻しで(1→2→3)(2→1→3)となります。

【2着が同着だった場合】
2着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭の馬を2着、及びいずれかの1頭の馬を3着とみなします。

こちらの2着が2頭だった場合を例にあげると、2通りの払い戻しで(1→2→3)(1→3→2)となります。

【3着が同着だった場合】
3着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭の馬を3着とみなします。

こちらの3着が2頭だった場合を例にあげると、2通りの払い戻しで(1→2→3)(1→2→4)となります。

どちらとも3着同着で3着と判断されるので、この場合が一番計算方法としては楽ですね。

同着だった場合の払戻しは以上のようになります。

中央での同着は過去に11回ある

中央では過去に11回だけ

18世紀以前ヒートレース時代は同着であった場合は無勝負とされていました。

1回勝負が主流な時代になると1着同着の場合は、同着だった馬同士で優勝決定戦が行われていた時代もあるようです。

現在では1着同着だった場合は優勝馬は2頭になり、その際の取り決めも JRA(日本中央競馬会)がきちんと行っています。

競馬レースにおいて滅多に発生しない珍しい同着ですが、ここで過去におきた同着レースを見てみましょう。

【中央競馬】

  • 1955年クモハタ記念 マサハタとヨシフサが1着同着
  • 1961年日経新春杯 キオーガンヒカリとタイカンが1着同着
  • 1976年愛知杯 トウカンタケシバとハードラークが1着同着
  • 1979年福島記念 ファニーバードとマイエルフが1着同着
  • 1988年阪神大賞典 ダイナカーペンターとタマモクロスが1着同着
  • 1997年平安ステークス シンコウウインディとトーヨーシアトルが1着同着
  • 2002年京成杯 マニンセラフィムとローマンエンパイアが1着同着
  • 2007年阪急杯 プリサイスマシーンとエイシンドーバーが1着同着
  • 2010年オークス アパパネとサンテミリオンが1着同着
  • 2019年フィリーズレビュー ノーワンとプールヴィルが1着同着
  • 2021年チューリップ賞 メイケイエールエリザベスタワー1着同着

【地方競馬】

  • 1988年浦和記念 トミヒサダンサーとダイタクジーニアス1着同着
  • 1991年西日本アラブダービー ハギノメジャーとヒカリバーバが1着同着
  • 1992年帝王賞 ナリタハヤブサとラシアンゴールドが1着同着
  • 2013年はがくれ大賞典 デュナメスとレイズミーアップが1着同着

【その他】

  • 1880年6月9日 横浜競馬 1着が3頭同着
  • 1920年10月30日 横浜競馬 1着が3頭同着
  • 1951年11月17日 大井競馬 1着が3頭同着
  • 1971年11月27日 笠松競馬 1着が3頭同着
  • 1973年1月13日 福山競馬 条件戦 2着が3頭同着
  • 1981年10月3日 東京競馬4回1日目第4競走にて、1着(カムイラナークとセリナトウショウ)と5着(サクラフルサトとハーバーエリート)が同時に同着。
  • 1983年3月2日 紀三井寺競馬 2着が3頭同着
  • 1988年6月14日 帯広競馬 4・5歳条件戦 1着が2頭同着、3着も2頭同着
  • 1991年3月21日 姫路競馬 2着が3頭同着
  • 2003年9月6日 札幌競馬 1回7日目 サラ系3歳以上500万下 5着が3頭同着
  • 2004年7月4日 高崎競馬 普通競走 1着が3頭同着
  • 2012年10月20日 京都競馬 4回6日目 室町ステークス 3着が3頭同着
  • 2012年12月13日 園田競馬 ゴールデンジョッキーカップチャンピオンジョッキー賞 3着が3頭同着
  • 2017年5月20日 新潟競馬 新潟8R オーパ タイキオールブルー クリノロッキー 8着が3頭同着
  • 2020年11月23日 阪神競馬 阪神12R ミッドサマー フリークアウト ドゥーベ 3着が3頭同着

中央競馬では今まで11回の同着があり、そのどれもが1着の同着でした。

地方やその他のレースに目を向けると3頭同着が多いですね。

長い競馬歴史の中で現在の写真判定の技術まで進歩していなかったという理由もありますが、実力が拮抗している地方ではこのような状況が起こりやすかったのかもしれません。

賞金は半分になるが配当は単純に半分ではない

賞金は半分になるが

まず、同着だった場合の馬主に入る賞金や我々の配当はどうなるのでしょうか?

先にご説明すると賞金は半分ですが、配当の場合は半分にならない可能性が高いです。

配当については後ほどゆっくり解説するとして、ここでは同着だった場合の賞金の分配システムについて説明していきます。

JRA史上初のG1での1着同着となったオークスを例に見てみましょう。

2010年オークスで1着同着となった馬はアパパネとサンテミリオン。

オークスの優勝賞金は1着が9700万円+付加賞金3101万円です。

2着賞金が3900万円+付加賞金886万円です。

同着の場合は『1着と2着の賞金+付加賞金を足して2で割った額を分配する』という決まりがあります。

そこで、同着1着だったアパパネとサンテミリオンには8793万円ずつ分配されました。

同着の可能性があるレースに勝つ方法

同着の可能性がある、実力が拮抗しているレースはギリギリまで予想を悩むものです。

特にこういったケースは、どちらを軸にするかギリギリまで考えるのではないでしょうか?

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同着で払戻しが半分になると思っていると大変!

同着だった時の取り決めは賞金も払戻しや配当も半分です。

同着だった場合の払戻しが減ってしまう理由は『払戻金の原資が100%から約50%に減ったから』です。

原資が半分になるので、単純計算で約50%のカットとなります。

という事は「オッズも半分になるんじゃないの?」と思っている方は注意が必要です。

オッズ10倍の馬が同着だった時に、オッズが5倍になるという単純な計算ではありません。

そこで、ここでは同着だった時の払戻しや、配当金について詳しく説明していこうかと思います。

同着だった時の払戻し計算式

同着だった場合の計算式について説明します。

日本の競馬はハズレ馬券の売上を的中馬券に配分し、所定の控除を行って払戻金を算出しています。

的中馬券が複数ある場合は、ハズレ馬券の売上げを的中点数で等分して各的中馬券に配分し、それぞれ控除を行って別々に払戻金を算出します。

このルールは、複勝やワイドのように最初から複数の的中が出る賭式だけでなく、たまたま同着で複数の的中が出た場合にも適用されます。

たとえば支持率1%と2%の三連単馬券が同着になったとします。

いわゆる最終オッズはその馬券だけが的中したという前提でのものなので、払戻金の原資を総売上の100%として、そこから控除分を差し引いた、

支持率1%:{(82%-1%)×90%+1%}÷1%=73.9倍
支持率2%:{(82%-2%)×90%+2%}÷2%=37倍

と表示されています。

しかし、同着なのでハズレ馬券は総売上の100%-1%-2%=97%、これを二等分して48.5%の配分を受けるので、実際の払戻金の原資はそれぞれ49.5%と50.5%になります。そこから控除分を差し引いた、

支持率1%:{(49.5%×82%-1%)×90%+1%}÷1%≒36.6倍
支持率2%:{(50.5%×82%-2%)×90%+2%}÷2%≒18.7倍

が実際の払戻金となります。

過去には11倍が2倍になったケースも

11倍が2倍になったケース

過去には単勝11.5倍の馬が同着により2.2倍のオッズになってしまったという例もあります。

2016年10月1日の阪神5Rで問題の同着は起こりました。

1着になったのは単勝1番人気1.1倍だったサトノアーサーと、単勝3番人気で11.5倍だったスズカフロンティアでした。

2頭は全くの同着で払戻しは2等分されます。

11.5倍と中穴のスズカフロンティアの分配は2.2倍となり5分の1になってしまいましたが、それも上記計算式に則ると分かりやすいです。

このレースの売上は42664500円。

単勝の控除率は80%なので、払い戻される分は34131600円です。

サトノアーサーの単勝の売り上げは28755100円。スズカフロンティアの単勝の売り上げは2945500円でした。

同着の場合は相手方の半分の売り上げが加算されます。

サトノアーサーは自分の売り上げ+2945500円÷2=1472750円が加算されます。

加算されたものの合計が30227850円です。34131600円÷30227850円で1.129倍となり、第2位以下は切り捨てなので、1.1倍になりました。

スズカフロンティアも同じ計算式を辿ると2.2倍になってしまうのです。

同着だったら大体半分くらいのオッズと考えているとこのような落とし穴が待っている場合があるので注意が必要という訳です。

まとめ

写真判定でミリ単位まで順位を確定できる近代競馬において、同着はほとんど起こる事のない珍事です。しかし実際に過去何十回も同着が起きていることもまた事実で、その時に混乱しないように払戻し金や配当について勉強しておくというのは良いかもしれません。

高額オッズの馬が1着だった場合は、相手の人気や売上により、上で述べたような11倍から2倍のオッズへと下落してしまうような事態も起こりえますので、その点は注意しておきましょう。

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この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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