芸能人やスポーツ選手、演歌歌手まで様々な業界の有名人が馬主になって活躍しているというニュースを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
競馬好きの芸能人は非常に多く、馬主として活躍している方だけでなく、馬主に興味を持っている方も少なくありません。
しかし、なぜ芸能人は馬主になりやすいの?と思っている方も多いでしょう。
この記事では、芸能人が馬主になる理由や、馬主として現在も活躍している方を3人ほど紹介しますので、芸能人の馬主に興味のある方はぜひ最後まで読んでください。
芸能人が馬主になる3つの理由
スポーツ新聞などを見ていると、芸能人が馬主として一面を飾っていたり、元スポーツ選手が馬主で多くの賞金を獲得したなどのニュースを目にすると思います。
しかし、芸能人が競走馬の馬主になるのは、なぜでしょうか。
その理由は【財力】【競馬好き】【PR】の3つの要素が関わっています。
そこで、下記に芸能人が馬主になる理由を3点紹介します。
【理由①】お金を沢山もっているから
芸能人だけでなく、元スポーツ選手や歌手などが馬主になる決定的な理由は、お金を沢山もっているからでしょう。
JRAに記載されている個人馬主になる条件の中に下記のような内容がありました。
個人馬主は今後も継続して得られる見込みのある所得金額(収入金額ではない)が過去2ヵ年ともに1700万円以上、所有資産が7500万円以上あること。
引用元:JRA 馬主になるための要件
この内容を簡単に説明すると、年収が1700万円以上あるうえに自分の資産が7500万円以上あることが条件になっています。
すなわち、単純にお金を持っている人しか、JRAの個人馬主にはなれないということです。
芸能人や元スポーツ選手は、TV出演やCMなどの活動を少しすれば年収1700万円以上にすることも難しくはないでしょう。
また、歌手などは印税や会社などを経営しているため、一般人にはわからないところで収入があります。
所有資産に関しては、過去に業界で人気だった人たちなので、有に1億以上の資産は所有していることが推測できますよね。
また、馬主になる条件だけでも高額なのに、さらに競走馬の購入と維持費がかかるため、馬主になる費用は膨大です。
平均相場を見ても、血統の良い馬は2000万円~3000万円で落札されるうえに、購入した馬のエサ代や調教するための維持費は月に60万円~70万円と言われています。
そのため、馬主になる芸能人は、お金を持っているからなれるというのが理解できるでしょう。
【理由②】そもそも昔から競馬好きな芸能人
競馬の馬主になる芸能人は、競馬が昔から好きだからこそ馬主という道を選択しています。
上記でお金の話をしましたが、高額な費用がかかる馬主を好きでもないのに始める人はいないでしょう。
そのため、芸能人やスポーツ選手の中でも昔から競馬が好きで、いつか馬主になりたいと夢を抱いていた人が馬主になっています。
また、現在は馬主ではないですが、日曜日の競馬番組を担当している芸能人の中から、将来はG1馬の馬主になる方も現れるかもしれません。
競馬好きの芸能人には、期待したいですね。
【理由③】自分の名前を売り込むため
この理由は、まだ芸能人としての経歴が浅いけど、家系がお金持ちだったり、セレブ系のタレントの場合に、自分の名前を売り込むために馬主になる方もいます。
個人馬主ではないですが、一口馬主になって競馬好きタレントとして活動するのが目的です。
もし、アイドルや若いモデルのような子が競馬が好きで馬主になったとアピールすれば、競馬番組など出演できるチャンスが生まれるかもしれません。
そのため、個性を作り自分を売り込むことを目的として、馬主になる場合もあります。
2020年も活動中の芸能人馬主を3名紹介
馬主には、芸能人だけでなく元スポーツ選手や歌手など有名な人が多く存在します。そこで2020年7月現在でも現役で活動している芸能人馬主を紹介します。
それぞれの保有している競走馬や成績、獲得賞金なども併せて紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
演歌界の大御所「北島三郎」
演歌界の大御所である北島三郎がJRAの馬主であることは有名な話でしょう。
2015年に菊花賞を優勝した「キタサンブラック」を所有しており、北島三郎の馬が優勝すると、会場で北島三郎の曲「まつり」を熱唱することで有名です。
北島三郎の所有している馬は下記の通りです。
- キタサンブラック
- キタサンミカヅキ
- キタサンサジン
- キタサンラブコール
- キタサンコンサート
- キタサンガンバ
- キタサンボルト
- キタサンメジャー
この中でも、キタサンブラックは獲得賞金6億4,279万円となり、所有している馬の中で一番高額な賞金を稼いだ馬です。2018年1月7日で競走馬としての人生は終わり、その後は種牡馬生活として新しい道を歩んでいます。
北島三郎の所有している馬の賞金を全て合計すると、約30億円以上稼いでいることが判明しました。そこから厩舎や調教師などに振り分けても、合計すると15億円近い利益を出しています。
演歌歌手としても活躍して、馬主としても黒字を出せる北島三郎は本当にすごい人だと言って良いでしょう。
元プロ野球選手「浜の大魔神 佐々木主浩」
現在の横浜DeNAベイスターズ(当時横浜ベイスターズ)の抑えピッチャーとして1988年にリーグ優勝に貢献した佐々木主浩は、現在は馬主として活躍しています。
佐々木主浩はG1馬を複数所有している人気馬主で、北島三郎に続いて非常に多くの賞金を獲得していることで有名です。
佐々木主浩が所有している馬は下記の通りです。
- シュヴァルグラン
- ヴィルシーナ
- マジンプロスパー
- ヴィブロス
- ヴォルシェーブ
- アドマイヤマジン
- ファルスター
- インヴィクタ
- ヴァレンティーア
- ランギロア
- ヴォーティブ
この中でも、シュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィブロスの3頭がG1馬となって活躍しており、所有している馬の獲得賞金を合計すると、約20億円以上とも言われています。
また、シュヴァルグランはジャパンカップを優勝してからも、他のG1レースで安定の成績を収めたとして、8億円近い賞金を獲得しているので、非常に素晴らしい成績です。
野球選手時代でも、4億円以上の年俸を稼ぎ活躍していた佐々木主浩ですが、馬主としても才能が高く、G1優勝馬を保持しながら好成績を収めているところはさすがですね。
今後も佐々木主浩の馬が、競馬界でもっと活躍することを期待しましょう。
風水の占いを広めた芸能人「Dr.コパ」
Dr.コパは、風水の占いを世の中に広めた人気の芸能人で、TV番組のワイドショーを中心にタレント活動をしながら、馬主としても活躍しています。
過去に200頭以上の競走馬を所有しており、獲得賞金の累計は30億円以上とも言われている、芸能界でも有名な大馬主です。
最近では、フェブラリーステークスで人気女性騎手の藤田菜七子に、Dr.コパのコパノキッキングを騎乗依頼したことでも有名になりました。
Dr.コパが所有する代表的な馬は下記の通りです。
- コパノリッキー
- コパノキッキング
- コパノリチャード
- ラブミーチャン
この他にも多数の馬を所有しています。
競馬の馬主だけでなく、本業の占い関係のビジネスでも成功していることから、何に関しても才能の高い方だと思います。
まとめ
この記事では、芸能人が馬主になる理由と現在も馬主として活躍している有名人を3人を紹介させて頂きました。
芸能人の馬主と言っても簡単に賞金を稼げるわけではありません。持っている資金力と、素質のある競走馬との出会い、調教師の能力、血統など様々な要素が重なって稼げる馬主になります。
そのため、今までに何億円も資金をかけているのに、ずっとG1馬の馬主になれない人が存在するのも事実です。
そう考えると、芸能人や元スポーツ選手、歌手などで一度成功した方たちが、競馬の馬主でも成功するのは、本当にすごいことだと思います。
もし、この記事を読んで、馬主に興味が湧いた方は、まず一口馬主から挑戦してみてはいかがでしょうか?芸能人のように、自分の馬が将来はG1の舞台で活躍する日があるかもしれません。