函館競馬場距離別の特徴を紹介!予想に役立つ好走データも一挙大公開!

函館競馬場距離別の特徴を紹介!予想に役立つ好走データも一挙大公開!

函館競馬場は最も歴史の古い競馬場で、G3函館スプリントステーックスやG3函館記念などの重賞レースが開催される競馬場です。

全国にある競馬場のなかで最も直線距離が短く、激しい高低差といった特徴を持っています。

しかし、それらの特徴をしっかりと理解して予想の組み立てを行わなければ、函館競馬場の予想を攻略することはできません。

この記事では函館競馬場の3つの特徴、各距離別の特徴、予想に役立つ好走データをご紹介します。

函館競馬場で予想する際に必要不可欠な情報が満載なので、「札幌競馬場の特徴を知りたい!」とお考えの方は、ぜひご覧ください。

函館競馬場の主な3つの特徴

函館競馬場の主な3つの特徴

所在地 〒042-8585 北海道函館市駒場町12-2
開場 1896年
コース 右回り・芝コース・ダートコース

函館競馬場は北海道函館市にある競馬場です。

全国にある中央競馬上のなかでも最も古く、G3函館スプリントステーックスやG3函館記念、G3函館ステークスなどを開催しています。

そんな函館競馬場には、以下のような3つの特徴があります。

  • 全国の競馬場のなかでも最も直線距離が短い
  • 3.5mの高低差がある
  • パワーが必要な洋芝を使用

函館競馬場の特徴を見ていきましょう。

全国の競馬場のなかでも最も直線距離が短い

函館競馬場は全国10か所ある中央競馬場のなかで、最も直線距離が短い競馬場です。

芝コースで直線距離262.1m、ダートコースで直線距離260.3mとなっています。

直線距離が短いコースのため、直線で力を発揮する差しや追い込みに不利になる展開が多く、先頭勢の逃げや先行が有利な展開ばかりです。

ダートコースも同様に直線距離が短く、逃げや先行が有利になる展開が多く見られますが、ダートの場合は芝と違い、さらなるパワーがなければ追い込みや差しといった後方勢が力を発揮するのは難しいと考えられます。

3.5mの高低差がある

函館競馬場は高低差が3.5mある起伏の激しい競馬場です。

高低差1位の中山競馬場の4.5mに次いで、2位という大きな高低差を持っています。

1コーナー手前から2コーナー中間まではゆるやかな下り坂があり、その後4コーナー入口付近まで長い上り坂が続きます。

そのため、長い上り坂に対応できるスタミナとパワーを兼ねそねえた脚を持っていなければ、有利な展開を望めないでしょう。

パワーが必要な洋芝を使用

函館競馬場は位置する場所の寒さが関係して、洋芝を使用したコースを使っています。

洋芝はクッション性が高く、力強い踏み込みを必要とする馬場となっているため、パワーがなければしっかりと走ることができません。

さらに、一般的な競馬場に使用されている野芝とは異なり、非常に水はけが良く、馬場状態が「重」になることが多くあります。

クッション性の高さや馬場状態「重」が重なり、さらにパワーやスタミナを必要とする競馬場です。

函館競馬場芝コースの距離別の特徴

函館競馬場芝コースの距離別の特徴
引用元:JRA公式

函館競馬場芝コースは以下5種類の距離があり、それぞれ距離ごとに特徴が異なります。

  • 函館芝1,000m
  • 函館芝1,200m
  • 函館芝1,800m
  • 函館芝2,000m
  • 函館芝2,600m

それでは、函館競馬場芝コースの距離別の特徴を見ていきましょう。

函館芝1,000mの特徴

函館芝1,000mは向正面からスタート、スタートから直後から上り坂が始まり、4コーナー途中から下り坂になり、262.1mの短い直線を得てゴールとなるコースです。

年に数回しかレースが開催されませんが、開催されるレースのほとんどは逃げや先行が優勢、差しや追い込みが活躍する展開はほとんど見られません。

2歳新馬戦のコースとなっていますが、開催時には逃げや先行を狙ってみるのもよいでしょう。

函館芝1,200mの特徴

函館芝1,200mは第2コーナーのポケットからスタート、最初のコーナーまでゆるやかに登り坂が続き、4コーナー付近から下り坂となるコースです。

1,200mという短いコースながらも、スタート直後から長い上り坂となっているため、それなりにパワーが必要となってきます。

最後の直線は262mと短くなっていますが、4コーナーからの下り坂を利用して加速ができるため、差しや追い込みといった後方勢も活躍できる展開が予想できます。

函館芝1,800mの特徴

函館芝1,800mはスタンド前からスタート、最初のコーナーまで276mという短い直線を経て、4つのコーナーを回るコースです。

スタート直後からの直線が276mという短さのため、激しいポジション争いが予想されます。

さらに4つのコーナーを回るため、内枠や先行馬が有利なコースです。

函館芝2,000mの特徴

函館芝2,000mは4コーナーのポケットからスタート、最初のコーナーまでは476mと比較的長い距離があり、4つのコーナーを回るコースです。

函館芝1,800mよりも最初のコーナーが約200m長いため、激しいポジション争いにもならず、スローペースな展開が多くなっています。

そのため、差しや追い込み馬でも十分良い展開を期待できるでしょう。

ただし、長めの距離や3.5mの高低差、洋芝などの条件が重なるため、スタミナやパワーを持つタフな脚が必要になります。

函館芝2,600mの特徴

函館芝2,600mは向正面中央付近からスタート、短い直線を経て、6つのコーナーを回るコースです。

最初の直線が短いこともあり、ポジション争いでは外枠が不利な展開が予想されます。

また、ただでさえ高低差の激しいコーナーを2回も上り下りが必要になるため、スタミナが最も重要なポイントです。

函館競馬場ダートコースの距離別の特徴

函館競馬場ダートコースの距離別の特徴
引用元:JRA公式

函館競馬場ダートコースは以下3種類の距離があり、それぞれ距離ごとに特徴が異なります。

  • 函館ダート1,000m
  • 函館ダート1,700m
  • 函館ダート2,400m

それでは、函館競馬場ダートコースの距離別の特徴を見ていきましょう。

函館ダート1,000mの特徴

函館ダート1,000mは向正面からスタート、最初のコーナーまでの直線366mを経て、高低差3.5mを上り下りし、260mの直線でゴールとなるコースです。

全体の距離の割に最初の直線が366mと長めになっているため、序盤のポジション争いが重要になります。

しかし全体の距離が短いため、先行馬でもスタミナを温存しながら走りきれるため、スタートを得意とする先行や逃げといった脚質の馬が有利な展開が多くなっています。

函館ダート1,700mの特徴

函館ダート1,700mは4コーナー出口付近からスタート、スタート直後からゆるやかな下り坂を下り、4つのコーナーを回るコースです。

スタート直後のゆるやかな下り坂が影響し、ハイペースな展開が多くなります。

序盤のポジション争いで先頭を取った逃げ馬がそのまま逃げ切る展開が多く、圧倒的に逃げや先行が有利です。

函館ダート2,400mの特徴

函館ダート2,400mは向正面からスタート、スタート直後からの上り坂を経て、6つのコーナーを回るコースです。

長い距離や3.5mの高低差を2回も超えなければいけないため、パワーやスタミナは必須

逃げ馬などは途中でスタミナ切れを起こす可能性もあるため、スタミナを十分に持つ馬が有利です。

函館競馬場で開催される主なレース

函館競馬場で開催される主なレース
函館競馬場で開催される主な重賞レースは以下の通りです。

  • G3:函館スプリントステークス(芝1,200m)
  • G3:函館記念(芝2,000m)
  • G3:函館2歳ステークス(芝1,200m)

予想に役立つ函館競馬場の好走データ

予想に役立つ函館競馬場の好走データ
函館競馬場で開催された函館記念の好走データを以下の項目ごとにまとめました。

  • 産駒
  • 脚質
  • 枠順
  • 人気

ぜひ函館競馬場で予想をする際は、ご活用ください。

産駒の好走データ

順位 種牡馬 勝率 連対率 複勝率
1位 ハービンジャー 10.5% 19.7% 32.9%
2位 ディープインパクト 11.5% 11.5% 29.5%
3位 ハーツクライ 9.8% 9.8% 21.3%
4位 ジャスタウェイ 29.4% 29.4% 52.99%
5位 ヴィクトワールピサ 13.8% 13.8 34.5%

産駒の好走データを見ると、『ハービンジャー』や『ディープインパクト』、『ハーツクライ』などの産駒が好成績を残しています。

2022年の函館記念では、『ハーツクライ』の産駒でもあるスカーフェイスが3着、2021年の函館記念では『ディープインパクト』の産駒アイスバブルが2着という結果でした。

脚質の好走データ

脚質 勝率 連対率 複勝率
逃げ 13.6% 22.7% 31.8%
先行 11.4% 27.1% 41.4%
差し 6.9% 12.1% 17.2%
追い込み 1.1% 2.1% 4.2%

脚質の好走データを見ると『逃げ』や『先行』といった先頭勢の脚質の馬が好走しています。

特に『先行』は複勝率41.4%と、おおよそ半分近くも馬券に絡んでいる結果です。

しかし、『追い込み』に関しては勝率、連対率、複勝率のどれも低く、好走していないことが分かります。

枠順の好走データ

枠順 勝率 連対率 複勝率
1枠 0% 2.9% 11.8%
2枠 13.9% 27.8% 36.1%
3枠 13.5% 18.9% 21.6%
4枠 15.4% 23.1% 28.2%
5枠 2.6% 12.8% 20.5%
6枠 2.6% 7.7% 12.8%
7枠 2.6% 10.3% 12.8%
8枠 2.5% 2.5% 15.0%

枠順の好走データを見ると、2枠、3枠、4枠が同じくらいの成績を残しています。

一方1枠に関しては勝率0%と、全ての枠の中で最も低い割合です。

そのため、2枠~4枠を中心に予想を組み立てていくのがよいかもしれません。

人気の好走データ

人気 勝率 連対率 複勝率
1番人気 15.0% 30.0% 30.0%
2番人気 20.0% 30.0% 40.0%
3番人気 15.0% 20.0% 35.0%
4番人気 25.0% 25.0% 30.0%
5番人気 10.0% 10.0% 15.0%
6番~9番人気 2.5% 10.0% 23.8%
10番人気 0.8% 10.0% 8.9%

人気の好走データを見ると1番人気~4番人気までは、さほど割合が変わりません。

しかし、6番人気~9番人気の馬は勝率が低い割に複勝率が高く、馬券に絡みやすいことが分かります。

6番人気~9番人気の馬が馬券に絡むとなれば、オッズもそれなりに上がるため、高い回収率を期待できます。

回収率を考慮して6番人気~9番人気の中穴を馬券に含ませるのもおすすめです。

まとめ

函館競馬場の特徴や各距離別の特徴、予想に役立つ好走データをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

函館競馬場は全国のなかでも直線距離が最も短い競馬場です。

さらに高低差が3.5mもあるため、スタミナやパワーを持つ馬が有利な展開を作っていく傾向があります。

そのため、3.5mの高低差をもろともしない脚を持つ馬や、最初のコーナーまでの直線で良いポジションを取りやすい先行や逃げといった馬が有利です。

ぜひ、当記事のデータを函館競馬場の予想に役立ててみてはいかがでしょうか?

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この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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