日本の4大競馬場の中山競馬場は、有馬記念やスプリンターズステークス、皐月賞が行われる、競馬ファンにとって外せない競馬場です。
直線距離が短く、高低差がJRAの中で最大となるコースは中山名物と呼ばれるほどですが、それらの特徴を活かした予想をしないと、中山競馬場の予想を的中率アップを図ることは難しいでしょう。
この記事では中山競馬場の3つの特徴、各距離の特徴、予想に役立つ好走データをご紹介しています。
中山競馬場の予想の際に欠かすことのできない情報が詰まっていますので、「中山競馬場での的中率アップを目指したい!」とお考えの方は、ぜひご覧ください。
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中山競馬場の主な3つの特徴
所在地 | 〒273-0037 千葉県船橋市古作1-1-1 |
開場 | 1907年7月 |
コース | 右回り 芝コース・ダートコース |
中山競馬場は千葉県船橋市にある中央競馬を行っている競馬場で、有馬記念や皐月賞、中山金杯の開催地として知られています。
1レースの売上過去最高額は約875億円になったこともあり、ギネス世界記録にも登録されているほどです。
そんな中山競馬場には、以下のような3つの特徴があります。
- 直線距離が短く、ゴール前に短く急な坂がある
- JRA全10場の中で、高低差が最大
- 内回りと外回りの異なるコース
中山競馬場の特徴を見ていきましょう。
直線距離が短く、ゴール前に短く急な坂がある
中山競馬場はゴール直前の直線距離が310.0mとやや短めです。
ゴール前の直線平均が334mとなっているため、平均と比較しても短いと言えます。
直線距離が短い一方で、直線は2.3mの芝コースの中では急坂になっていることも特徴のひとつです。
直線が短いために、波乱が少ないと予想していても体力やパワーのない馬は追い抜かれてしまうことも少なくありません。
JRA全10場の中で、高低差が最大
中山競馬場の高低差は、内回りと外回りとも5.3mもありJRA全10場の中で最も高い値です。
次に京都競馬場、外回りの4.3mとなっているのを見ても、中山競馬場の高低差のすごさがわかります。
この高低差は2階建ての建物に匹敵しており、中山競馬場の独自のレース展開のポイントになっています。
内回りと外回りの異なるコース
内回りと外回りのコースがあり、これらのコースは2コーナーで分岐して、3コーナーで再び合流します。
外回りのコースと比較すると、内回りのコースはカーブが短く、見てわかるように小回りのコース、外回りはおにぎりのようなコースの形です。
中山競馬場芝コースの距離別の特徴
引用元:JRA公式
中山競馬場芝コースは以下7種類の距離があり、それぞれ距離ごとに特徴が異なります。
- 芝1200m(外回り)
- 芝1600m(外回り)
- 芝1800m(内回り)
- 芝2000m(内回り)
- 芝2200m(外回り)
- 芝2500m(内回り)
- 芝3600m(内回り)
それでは、中山競馬場芝コースの距離別の特徴を見ていきましょう。
中山芝1200mの特徴
スタートは外回りコースの向こう正面、2コーナを曲がった坂のてっぺんにゲートが設けられています。
スタート直後から駆け下り、鋭角気味の3コーナーを回ることになるので、各馬はペースを落とすことになります。
3コーナーと4コーナーには下り傾斜はありませんが、スピードを落とせなかった馬は大外ぶん回しになる可能性があります。
中山芝1600m(外回り)の特徴
1コーナーの横ポケットからスタート、スタート直後から下り坂を駆け下りるので、序盤からスピードが増していくコースです。
2コーナーまでは約240mと短く、2コーナー先の向こう正面は急な下り坂となり、3コーナーと4コーナーに差し掛かります。
2コーナーは直角に近いコーナー、そしてラストには中山競馬場名物の高低差2.2mの上り坂が待ち受けています。
中山芝1800m(内回り)の特徴
中山記念やスプリングステークなどの重賞がある中山芝1800mは、スタートして直ぐにコーナーに入るコースです。
そのためペースが緩みやすく、差し追い込み馬にとっては難しいコースと言えるでしょう。
内枠や逃げ先行馬の好走が目立つことも、芝1800mの特徴です。
中山芝2000m(内回り)の特徴
皐月賞やホープフルステークスなどの重賞レースが開催される中山芝2000mのスタートは、4コーナーの出口付近、激坂を2度駆け上がる厳しいコースです。
スタート直後に傾斜2.2mの上り坂を駆け上がり、坂を上り切ったあとでもしばらくは上り坂を走るコース、1コーナーまで上り坂です。
2コーナーに入る辺りで坂を上りきると、平らな道のりが続きますが、3コーナーと4コーナーは器用さが求められるタイトなコーナーです。
最後には310mの直線コースですが、スタート直に駆け上がった坂が待ち受けています。
中山芝2200m(外回り)の特徴
芝2000mと同じ位置からスタート、おにぎり型の外回りコースを1周するコースです。
スタートしてから最初の1コーナーまでは約432m、その間に中山名物の急坂が待ち受けています。
アップダウンが激しく、他の競馬場と比べてもとても癖のある扱いにくいコースです。
中山芝2500m(内回り)の特徴
緩いカーブの下り坂からスタートし、小回りのコーナーを6回通過するコースです。
そのためロスをすることなくコースを走ることがポイントになってきます。
枠別の成績でも内枠が有利、逃げ先行馬が有利なコースなので、内枠に入った馬はチェックしておいてください。
中山芝3600m(内回り)の特徴
JRAで最も長いコースの中山3600mは、スタミナが必至のコースです。
長いコースの中で外を回される率が高まる外枠よりも、ロスが少ない内枠の方が有利と言えます。
長距離レースは数は少ないですが、長距離重賞レースにはスタミナ自慢の面子が揃います。
中山競馬場ダートコースの距離別の特徴
引用元:JRA公式
中山競馬場ダートコースは以下3種類の距離があり、それぞれ距離ごとに特徴が異なります。
- ダート1200m
- ダート1800m
- ダート2400m
それでは、中山競馬場ダートコースの距離別の特徴を見ていきましょう。
中山ダート1200mの特徴
ダート1200mは3コーナーのポケット地点からスタートするコース、外枠馬の方がスムーズに先行できるコースです。
内枠馬は、外枠馬に被されると厳しくなるので、注意しておきましょう。
ただし、ペースが速まると、有利だった先行馬が急な坂の直線で全滅するケースもありえますので、ペースによっては差し馬や追い込み馬もチェックしておきたいところです。
中山ダート1800mの特徴
中山ダート1800mは、4コーナー付近にスタートゲートが設置されます。
ダート1200mと同じく外枠が有利となり、脚質は中団よりも前方にいる馬も有利です。
中山ダート2400mの特徴
中山ダート2400mはJRAの中でも、最もタフなコース、向こう正面からスタートして、6回コーナを回ります。
何よりもスタミナの有無がポイントですが、内過ぎなく外過ぎない4枠が好成績を残しています。
中山競馬場で開催される主なレース
- G1:皐月賞
- G1:スプリンターズステークス
- G1:有馬記念(グランプリ)
- G1:ホープフルステークス
- G2:アメリカジョッキークラブカップ
- G2:中山記念
- G2:弥生賞ディープインパクト記念(皐月賞トライアル)
- G2:スプリングステークス(皐月賞トライアル)
- G2:日経賞
- G2:ニュージーランドトロフィー(NHKマイルカップトライアル)
- G2:セントライト記念(菊花賞トライアル)
- G2:オールカマー
- G2:ステイヤーズステークス
- G3:中山金杯
- G3:フェアリーステークス
- G3:京成杯
- G3:オーシャンステークス
- G3:中山牝馬ステークス
- G3:フラワーカップ
- G3:マーチステークス
- G3:ダービー卿チャレンジトロフィー
- G3:紫苑ステークス(秋華賞トライアル)
- G3:京成杯オータムハンデキャップ (サマーマイルシリーズ第4戦)
- G3:カペラステークス
- G3:ターコイズステークス
予想に役立つ中山競馬場の好走データ
中山競馬場の好走データを以下の項目ごとにまとめました。
- 産駒
- 脚質
- 枠順
- 人気
ぜひ中山競馬場で予想をする際は、ご活用ください。
産駒の好走データ
順位 | 種牡馬 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1位 | ディープインパクト | 15.3% | 26.0% | 35.9% |
2位 | ハーツクライ | 11.0% | 19.7% | 28.5% |
3位 | ステイゴールド | 11.6% | 20.8% | 28.9% |
4位 | ハービンジャー | 8.0% | 14.5% | 24.5% |
5位 | ルーラーシップ | 9.3% | 18.5% | 29.1% |
中山競馬場では、ディープインパクト産駒の複勝率が35.9%と他の馬よりもワンランク上の良い成績です。
また、ハーツクライ産駒とステイゴールド産駒の複勝率は28%台を維持しており、特に世代重賞では牝馬が好成績を残しています。
脚質の好走データ
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 7.3% | 16.0% | 24.0% |
先行 | 13.8% | 25.1% | 34.7% |
後方 | 2.1% | 5.0% | 8.3% |
追い込み | 18.8% | 34.4% | 46.9% |
中山競馬場は直線距離が短くなっているために先行馬有利と思われがちですが、データをみると『逃げ』は勝率は良いと言えません。
後半になると馬の持続力ポイントとなるので、極端な直線一気以外は脚質はあまり関係ないといえます。
枠順の好走データ
枠順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 6.3% | 15.2% | 25.0% |
2枠 | 5.5% | 12.7% | 20.0% |
3枠 | 6.0% | 12.4% | 20.4% |
4枠 | 7.9% | 13.4% | 21.3% |
5枠 | 9.0% | 16.4% | 22.8% |
6枠 | 6.6% | 14.0% | 19.3% |
7枠 | 5.5% | 14.4% | 22.6% |
8枠 | 9.1% | 14.3% | 19.3% |
中山競馬場では枠順による成績の差はあまりなく、人気と着順を比べてもほとんど変わりありません。
ただし、重賞は4枠の成績が良く、皐月賞においては4枠7番が2017年〜2021年まで連続して馬券に絡んでいます。
人気の好走データ
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 35.4% | 54.9% | 69.0% |
2番人気 | 19.5% | 39.1% | 52.6% |
3番人気 | 12.3% | 28.4% | 42.2% |
4番人気 | 10.4% | 19.4% | 29.9% |
5番人気 | 7.1% | 16.4% | 27.2% |
6番~9番人気 | 3.8%~1.6% | 11.7%~4.8% | 20.2%~8.0% |
10番人気 | 1.3% | 3.4% | 6.3% |
中山競馬場の1番人気の複勝率は69.0%とJRAの全芝コースの中でもトップクラスを誇っています。
重賞レースにおいてもこの傾向は変わりません。
2017年から2020年までのホープフルSでは、1番人気馬が4連勝した実績があります。
ただし、皐月賞は比較的荒れやすく、7〜9番人気の好走が目立ちました。
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中山競馬場の特徴や各距離別の特徴、予想に役立つ好走データをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
中山競馬場は、高低差が激しく急坂があり、直線距離が短い非常にタフな競馬場です。
距離ごとに若干特徴は異なりますが、小回りコースでカーブが大きいために、「内枠」や「先行馬」が有利な傾向にあります。
ただし、体力やパワーのない馬は追い抜かれてしまうことも視野に入れておくと良いでしょう。
当記事のデータを参考に、ぜひ中山競馬場の予想に挑み、的中率アップを狙っていってみてください。