東京競馬場距離別の特徴を紹介!予想に役立つ好走データも一挙大公開!

東京競馬場距離別の特徴を紹介!予想に役立つ好走データも一挙大公開!

東京競馬場は中央競馬を代表する競馬場で、G1ジャパンカップやG1東京優駿、G1天皇賞などの重賞が開催される競馬場です。

多くの競馬ファンが楽しみにする大きなレースが開催されるため、競馬予想をするのであれば東京競馬場の予想は欠かせません。

しかし、東京競馬場で予想の的中率を上げていくためには、東京競馬場の特徴をしっかりと把握して予想しなければ的中させることは難しいでしょう。

この記事では東京競馬場の2つの特徴、各距離別の特徴、予想に役立つ好走データをご紹介します。

東京競馬場で予想する際に必要不可欠な情報が満載なので、「東京競馬場の予想で的中率を上げたい!」とお考えの方は、ぜひご覧ください。

東京競馬場の主な2つの特徴

東京競馬場の主な2つの特徴

所在地 〒183-0024 東京都府中市日吉町1-1
開場 1933年11月
コース 左回り
芝コース・ダートコース

東京競馬場は東京都府中市にある競馬場です。

中央競馬を代表する競馬場で、『府中競馬場』という相性とともに多くの競馬ファンから愛されており、日本ダービーやフェブラリーステークスなどの大きな重賞を開催しています。

そんな東京競馬場には、以下のような2つの特徴があります。

  • 高低差が激しい「だんだら坂」がある
  • 直線距離が長くスタミナが必要

東京競馬場の特徴を見ていきましょう。

高低差が激しい「だんだら坂」がある

東京競馬場の一番の特徴は「だんだら坂」という愛称で有名な、最後の直線にある高低差が2mある上り坂。

先行していてそのまま逃げ切りそうな馬であっても、だんだら坂の途中でスタミナが切れてしまい、脱落することも少なくありません。

だんだら坂は東京競馬場のどのコースでも必ず通ることになっているため、スタミナとパワーが必要な競馬場です。

直線距離が長く後方勢に有利

東京競馬場の直線距離は非常に長く、芝コースで525.9m、ダートコースで501.6mもの長さがあります。

この直線距離は、全国10か所ある中央競馬場のなかでも2番目の長さになっており、直線距離が脚質の有利不利に影響を与えています。

東京競馬場は大きな競馬場となっているため、ゆるやかなカーブが設けられているため、ほとんどのレースは最後の直線で決まるといっても過言ではありません。

そのため、最後の直線で力を発揮する差しや追い込みといった後方勢の脚質の馬が他の競馬場と比較しても有利な傾向があります。

東京競馬場芝コースの距離別の特徴

東京競馬場芝コースの距離別の特徴
引用元:JRA公式

東京競馬場芝コースは以下8種類の距離があり、それぞれ距離ごとに特徴が異なります。

  • 東京芝1,400m
  • 東京芝1,600m
  • 東京芝1,800m
  • 東京芝2,000m
  • 東京芝2,300m
  • 東京芝2,400m
  • 東京芝2,500m
  • 東京芝3,400m

それでは、東京競馬場芝コースの距離別の特徴を見ていきましょう。

東京芝1,400m

東京芝1,400mは向正面中央付近からスタート、最初のコーナーまで342mのコーナーを経て2つのコーナーを回るコースです。

最初の直線が短めになっていますが、スタート直後から上り坂になってしまうため、ポジション争いはスローペースになりがちです。

そのため、逃げや先行といった先行勢は距離をつけてポジションを獲得することが難しく、差しや追い込みなどの後方勢であっても十分に期待が持てるコースとなっています。

東京芝1,600m

東京芝1,600mは第2コーナー出口付近からスタート、2つのコーナーを回るコースです。

スタート直後の直線は上り坂があるものの、東京芝1,400mよりも距離が長いため、ポジション争いは激しくなる傾向があります。

また、最後の直線は525mの長さと2mの高低差が重なり、短距離戦ながらもスタミナやパワーが要求されるタフなコースです。

東京芝1,800m

東京芝1,800mは第1コーナーと第2コーナーの間にあるポケット地点からスタート、最初のコーナーまでは150mしかないコースです。

最初の直線距離が150mしかないため、序盤のポジション争いはかなり激しくなることが予想されます。

特に外枠の馬はスタート直後から距離ロスが生じてしまうため、ポジション争いは難しくなってくるでしょう。

そのため、逃げの勝率が他のコースと比較しても低めな傾向があります。

東京芝2,000m

東京芝2,000mは1コーナー奥にあるポケット地点からスタート、100mほど進んだところから大きなカーブがあるコースです。

序盤の直線距離の短さやコーナーの影響で、ポジション争いはゆるやかになりがちです。

序盤に良いポジションを取った逃げ馬がそのまま逃げ切ることが多い傾向もありますが、向正面と最後の直線に2度の坂があるため、スタミナやパワーが要求されます。

東京芝2,300m

東京芝2,300mはスタンド前中央付近からスタート、最初のコーナーまで300mほどの距離をへて4つのコーナーを回るコースです。

スタート直後の距離が短いため、外枠の馬のポジション取りは難しいものになります。

また、東京芝2,300mは基本的に下級条件のレースしか開催されません。

そのため、単純に強い馬が混ざり込めば、簡単に勝ってしまう傾向もあります。

東京芝2,400m

東京芝2,400mはスタンド前方付近からスタート、4つのコーナーを回り1周ほどするコースです。

序盤の直線は350mと短めになっていますが、長距離のため序盤のポジション取りはあまり激しくなりません。

しかし、長い距離を走った最後に高低差2mの上り坂を通らなければいけないため、かなりのスタミナが要求されるコースです。

そのため、序盤から飛ばしてしまう先行勢はスタミナ切れを起こしてしまうことが多く、差しや追い込みといった後方勢が好走する傾向が強くなっています。

東京芝2,500m

東京芝は第4コーナー出口付近からスタート、スタート直後から上り坂が待ち受けるコースです。

序盤から登り坂になっていますが、距離が450mほどあるため、序盤のポジション争いはあまり激しくありません。

ただし、東京競馬場の特徴でもある2mのだんだら坂を2度通らなければいけないため、東京芝2,400mよりもさらにスタミナを要求されます。

スタミナ切れを起こさないように、いかに内枠を走るかが勝負の鍵を握っているため、器用に走る騎手の技術も重要です。

東京芝3,400m

東京芝3,400mは向正面中央付近からスタート、6つのコーナーを周り約1周半するコースです。

最初のコーナーまでは250mしかありませんが、長い距離があるため、先行や逃げといった先行勢がそのまま逃げ切るということはあまりなく、差しや追い込みなどの後方勢が有利な傾向があります。

東京競馬場ダートコースの距離別の特徴

東京競馬場ダートコースの距離別の特徴
引用元:JRA公式

東京競馬場ダートコースは以下4種類の距離があり、それぞれ距離ごとに特徴が異なります。

  • 東京ダート1,300m
  • 東京ダート1,400m
  • 東京ダート1,600m
  • 東京ダート2,100m

それでは、東京競馬場ダートコースの距離別の特徴を見ていきましょう。

東京ダート1,300m

東京ダート1,300mは向正面中央付近からスタート、2つのコーナーを回る短距離戦です。

短距離戦は序盤からハイペースになりがちですが、スタート直後から上り坂になっているため、スローペースになることが特徴的です。

東京ダート1,400m

東京ダート1,400mは向正面第2コーナー寄りからスタート、スタート直後に芝を走るコースが一切ないのが特徴的なコースです。

枠によってはスタート直後に芝を走れるコースが多いなか、どの枠でもダートからスタートとなるため、枠による有利不利はあまりありません。

また、最初のコーナーまでは440mあり、先行勢のポジション争いがしやすいため、逃げや先行が有利な傾向があります。

東京ダート1,600m

東京ダート1,600mは第2コーナー奥の芝コースからスタート、約150mの芝コースを走り2つのコーナーを回るコースです。

外枠は内枠よりも30mほど長い芝コースを走れるため、ポジション取りに有利です。

また、最後の直線はダートコースのなかで一番長く501mもあるため、外枠の差し馬が好走するパターンが多くなっています。

東京ダート2,100m

東京ダート2,100mはスタンド前中央付近からスタート、最初の直線240mを経て、約1周するコースです。

直線距離が短いため、序盤のポジション争いは激しく、さらに高低差が2mあるだんだら坂を2回通らなければいけないため、かなりのスタミナが要求されます。

激しいポジション争いや上り坂でスタミナ切れを起こす先行勢も少なくないため、差しや追い込みといった脚質も視野に入れておくとよいでしょう。

東京競馬場で開催される主なレース

東京競馬場で開催される主なレース

  • G1:フェブラリーステークス(ダート1,600m)
  • G1:NHKマイルカップ(芝1,600m)
  • G1:東京優駿(芝2,400m)
  • G1:ジャパンカップ(芝2,400m)
  • G1:優駿牝馬(芝2,400m)

予想に役立つ東京競馬場の好走データ

予想に役立つ東京競馬場の好走データ
東京競馬場で開催された東京優駿の好走データを以下の項目ごとにまとめました。

  • 産駒
  • 脚質
  • 枠順
  • 人気

ぜひ東京競馬場で予想をする際は、ご活用ください。

順位 種牡馬 勝率 連対率 複勝率
1位 ディープインパクト 13.4% 23.6% 34.4%
2位 ルーラーシップ 15.9% 28.0% 32.7%
3位 ハーツクライ 11.3% 19.3% 25.3%
4位 ステイゴールド 8.5% 18.6% 23.3%
5位 ハービンジャー 10.1% 19.1% 27.0%

産駒の好走データを見ると『ディープインパクト』や『ルーラーシップ』などの産駒が好成績を残しています。

2022年の東京優駿では『ハーツクライ』の産駒ドウデュースが1着、2021年の東京優駿では『ディープインパクト』の産駒シャフリヤールが1着という結果でした。

脚質 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0.0% 13.6% 18.2%
先行 11.1% 19.4% 26.4%
差し 5.9% 11.2% 17.8%
追い込み 2.1% 4.3% 7.4%

脚質の好走データを見ると『先行』の勝率が目立ってたかくなっています。

その半面、『逃げ』の勝率が0%となっており、好走していないことが分かります。

長い距離やだんだら坂の影響で『逃げ』が不利な傾向が強いと考えておいてよいでしょう。

枠順 勝率 連対率 複勝率
1枠 17.5% 25.0% 27.5%
2枠 7.5% 12.5% 20.0%
3枠 7.5% 12.5% 15.0%
4枠 0.0% 12.8% 23.1%
5枠 5.0% 7.5% 10.0%
6枠 5.0% 17.5% 22.5%
7枠 3.4% 5.1% 13.6%
8枠 1.7% 3.4% 8.5%

枠順の好走データを見ると、1枠の勝率が圧倒的に高く、外枠にいくにつれて勝率が悪くなっています。

また、4枠に関しては序盤の直線の短さが影響して馬群にのまれやすく、好走していないことが考えられます。

人気 勝率 連対率 複勝率
1番人気 50.0% 60.0% 75.0%
2番人気 10.0% 25.0% 30.0%
3番人気 20.0% 45.0% 55.0%
4番人気 5.0% 15.0% 20.0%
5番人気 5.0% 30.0% 30.0%
6番~9番人気 1.3% 1.3% 13.8%
10番人気以下 0.6% 2.3% 4.0%

人気の好走データを見ると、1番人気が圧倒的に高い数値を出しています。

3番人気まではある程度の勝率を維持していますが、それ以下になってしまうと急激に勝利が下がっていることが分かります。

特に1番人気に関しては複勝率も75.0%と、ほぼ馬券に絡む結果となっているため、東京優駿での予想をする際は1番人気は外せません。

まとめ

東京競馬場の特徴や各距離別の特徴、予想に役立つ好走データをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

東京競馬場は「府中競馬場」の愛称でも親しまれている、中央競馬を代表する競馬場です。

高低差2mある「だんだら坂」が特徴的で、スタミナやパワーを要求される特徴をもっています。

また、直線距離が長いことで、他の競馬場と比較しても差しや追い込みといった後方勢が活躍する傾向があります。

そのため、東京競馬場で予想をする際は、強いパワーとスタミナを兼ね備える馬を中心に、差しや追い込みの馬も視野に入れておくのがよいでしょう。

ぜひ、当記事のデータを東京競馬場の予想に役立ててみてはいかがでしょうか?

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この記事の監修者
後藤孝男
後藤孝男(ごとう・たかお)
大学卒業後、東京タイムズ社に入社。中央競馬担当記者となり全国の競馬場を初め美浦、栗東トレセンなどへ赴き、取材に、予想にと活躍。同紙休刊後は、実績を買われて競馬専門紙「馬三郎」に創刊メンバーとして参画、一昨年からは美浦トレセン北馬場時計班として毎週、サラブレッド達の調教に目を凝らす。
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