最初に競馬が行われたのは1540年のイギリスだと言われています。
日本で最初に競馬が行われたのは1862年です。
イギリスを起点に考えると500年近く、日本を起点に考えても150年以上の歴史が競馬にはあることになります。
その長い歴史の中で、競馬に関する知見もたくさん積みあがっていきました。
現在では、本もたくさん出版され、ネットでも競馬の情報を扱うサイトやブログは無数に存在します。
勉強をしようと思えばいくらでも学べる環境があるはずですが、情報が多すぎてかえって何から手を付けてよいかわからないという人も少なくないでしょう。
そこで今回は、初心者や競馬の基礎知識からしっかり学び直したいという人のために、おすすめの競馬勉強法を3つ紹介します。
目次
競馬の勉強をする際の3つの心構え
勉強法をお伝えする前に、競馬を勉強するにあたって意識しておいた方が良いことを3つ紹介します。
何を勉強するのかを明確に
競馬を勉強するにあたってまず意識しておくべきことは勉強の目的です。
競馬には多くの側面があり、知っておくべきことも無数にあります。
「何から手を付けて良いかわからない」と、頭に浮かんだ疑問を手あたり次第にネット検索していると、ほぼ間違いなく新たな情報に目移りして学ぶ前に時間を浪費してしまいます。
最初のうちは学ぶ範囲を決めて、他の情報に惑わされないように注意しましょう。
競馬初心者であれば、例えば次の項目を一つずつ勉強すれば効率的に競馬を学べます。
- 競馬サークルについて
- 競走馬の特徴
- 競馬場ごとの特徴
- レースの特徴
- 予想の立て方
- 馬券の買い方
- 払戻しの受け方
勉強方法については良い方法を当ページでご紹介しますので参考にしてみてください。
ネット検索は補助ツール
ネット検索は目的がはっきりしている時に使うと大変有益です。
例えば、テレビの競馬中継で解説者が使った言葉が分からない時や、スポーツ紙の煽り文句を見て「本当かな?」と疑問を持った時など、知識を補いたいときに使うようにしましょう。
競馬を学ぶサイトなり書籍なりを準備して、そこで感じた疑問をネット検索で調べるという使い方が理想的です。
得た知識は実践で活かす
勉強で得た知識は、実際に予想を立てる際に活かしていかなければ身につきません。
競馬新聞の見方、パドックや返し馬での状態チェック、競馬場や距離ごとの傾向など、競馬には勉強することがたくさんあります。
すべてを予想に盛り込む必要はありませんが、新たなことを学んだら、実際のレース予想に使ってみましょう。
最初に競馬を勉強するならここ!おすすめサイト3選
競馬の全体像を掴むために、まずは広く浅く網羅的に勉強することをおすすめします。
ネットでも初心者向けに競馬を解説しているサイトは無数にありますが、個人のブログやSNSは発信者の主観に左右され、取り上げる情報が偏っているケースがあります。
満遍なく情報提供してくれているところで無料で学べるとなると、JRAの公式サイトか、有名な競馬情報サイトの初心者向けコンテンツが一番です。
JRA公式サイト
競馬の基礎的な知識はJRAの初心者向けコンテンツが一番豊富でかつ分かりやすく整理されています。
専門用語の解説、レース・馬券の種類、競馬場の特徴といった内容や、生物学的な視点で見た場合の馬の解説など、雑学系の情報も揃っています。
ここでは、JRA公式サイトで特に見ておくべき初心者向けコンテンツを紹介します。
・《JRAビギナーズセミナー》
Zoomを使って行われる初心者向けの講座です。
競馬新聞の見方や予想の立て方など、実践的な内容の40分の講座です。
・《JOCKYS》
デジタルブックです。
JRA所属の騎手一覧や競馬場ごとの騎手のランキング、調教師の成績などが掲載されています。
・《KEIBA CATALOG(競馬初心者向けのガイドブック)》
こちらもデジタルブックです。
競馬場の楽しみ方や馬券を買うまでのプロセスなどが分かりやすく解説されています。
《その他》
- 競馬用語辞典(https://www.jra.go.jp/kouza/yougo/)
競馬に関して分からない言葉はここで大体解説されています。 - 馬券の種類(https://www.jra.go.jp/kouza/beginner/baken/)
単勝、複勝、枠連など、全部で10種類ある馬券について解説されています。 - 馬券の購入(https://www.jra.go.jp/kouza/beginner/buy/)
競馬場や場外馬券売り場の券売機で買う方法やインターネット購入する方法が解説されています。 - リーディング情報(https://www.jra.go.jp/datafile/leading/)
騎手、調教師、種牡馬の成績を見ることができます。 - サラブレッド講座(https://www.jra.go.jp/kouza/thoroughbred/)
競走馬の一生、毛色の種類、馬体の名称、サラブレッドの3始祖などの解説を読むことができます。
netkeiba.com
利用者数が1700万人を超える、人気の競馬情報サイトです。
ネット検索でもいろいろなキーワードで上位表示されており、競馬ファンならこのサイトを見たことがない人はいないと言っても過言ではないでしょう。
初心者向けコンテンツはJRA公式サイトの方が充実していますが、競馬ニュースを始め、コラムや予想など最新のトピックを扱ったオリジナル情報が豊富です。
競馬初心者の方には以下のコンテンツがおすすめです。
・《競馬を楽しむツボ教えます!ビギナーズコーナー》
予想の立て方、馬券の買い方、レースの見方などが動画で学べます。
競馬ラボ
netkeiba.comと同じ、競馬の総合情報サイトです。
無料会員登録することでいろいろな人の競馬予想や競馬関係者によるコラムなどが閲覧できるようになります。
競馬ラボでは以下の2つのコンテンツが評判もよく、おすすめです。
・《全競馬場コースデータ超分析》※無料会員登録が必要です
全競馬場の馬場別距離別データを見ることができます。
騎手や調教師のコース別成績が分かるので馬券予想に役立てることができます。
・《馬体FOCUS》※無料会員登録が必要です
長年競馬をやっていてもなかなか理解が深まらないのが馬体チェックです。
こちらのコーナーでは大手牧場の元スタッフが重賞レースに出走する有力馬の馬体チェックをしています。
馬体解説は専門用語が多くてとっつきにくいですが、理解できるようになるとパドックや返し馬を見て馬券の検討ができるようになります。
競馬ゲームアプリで楽しく勉強!おすすめ2選
競馬の全体像をつかむには競馬ゲームアプリもかなり役立ちます。
現在の競馬ゲームは、ほぼすべてに育成シミュレーションの要素があります。
競走馬を調教し、レースに出走させ、活躍した馬は繁殖に回してまた次の世代へと血をつなげていく。
実際の競馬界での流れをできるだけ再現しようと作られているので、競馬の概略を知るにはもってこいです。
「勉強するぞ!」という心意気だけでは学びにくい分野の知識も、ゲームを楽しみながら学ぶことができるのでおすすめです。
ここではおすすめの競馬ゲームをご紹介します。
『ダービースタリオンマスターズ』
ゲームとして初めて登場したのはファミコンの頃という、歴史も人気もある競馬ゲームです。
内容は馬主兼牧場経営者になって競走馬を生産・育成するというもので、調教の仕方、出走レースとの相性、騎手の乗り方などで戦績が変わってきます。
活躍馬は繁殖牝馬や種牡馬にすることができ、血統を考慮した配合をすることでより能力値が高い馬を生産できるなど、ゲームの世界に没入できる要素がたくさん用意されています。
『ダービーインパクト』
こちらも馬主になって競走馬を育成するゲームです。
調教内容の選択、出走レースの見極め、血統を考慮した繁殖など、ゲームを進めていくうちに競馬全体を俯瞰して見れるようになります。
実在の騎手や馬も登場するので実際の競馬とリンクして楽しめます。
競馬関連本で深く勉強!おすすめ書籍5選
これまでご紹介したように、競馬サイトの初心者向けコンテンツを読みこんだり、競馬ゲームを楽しんだりしていれば人並みの予想をすることは可能になります。
しかし、冒頭でも述べた通り、競馬にはたくさんの側面があります。
学んできた中でより深掘りしたい分野が出てきた場合や、ネットの情報は今一つ頭に残らないという人には競馬関連本をおすすめします。
『究極の競馬ガイドブック』
JRA主催の初心者向け競馬セミナーなどで講師を務める長谷川雄啓氏の書籍です。
多くの初心者と接してきた方なので、隅から隅まで全部解説するマニュアルのような本ではなく、初心者がまずは知っておくべきことや誤解しやすいところを重点的に解説してくれています。
内容は、競馬新聞の見方、パドックでチェックするポイント、調教や血統についての解説、予想の立て方などになります。
『勝ち馬がわかる競馬の教科書』
こちらも競馬の基礎が分かりやすいと評判の本です。
出馬表の詳細な見方の解説や馬券の解説、パドックの見方などが丁寧に解説されており、初心者だけでなく、ベテランからも「知らないことがあって勉強になる」と評価されています。
『田端到・加藤栄の種牡馬事典』
血統を勉強する際のバイブル的な本で非常に高い評価を受けています。
競馬はブラッドスポーツといわれるように、血統がレース結果に影響を与えることが少なくありません。
また、代々受け継がれる血統にロマンを感じる競馬ファンも大勢います。
競馬をより楽しむためには、血統は知っておいて損のない分野です。
『中央競馬全重賞パーフェクトデータブック』
中央競馬の重賞レースのデータがまとめられています。
レースごとの傾向が分析されているので血統面の傾向や騎手の相性など、予想するうえで参考になる内容が盛りだくさんです。
レビューでも「馬券対象馬の傾向がわかる」「ローテーションに関する既述が頼りになる」など具体的なメリットを挙げる書き込みが見られました。
『馬場のすべて教えます~JRA全コース徹底解説~』
JRAの馬場土木課協力のもと、中央競馬が開催される10の競馬場の馬場に焦点をあてて書かれた本です。
的中率アップが見込める類いの本ではなく、どちらかというと雑学の部類に入る内容ですが、馬場がレースの結果を大きく左右する重要なファクターであることは間違いありません。
どんな芝や砂(ダート)を使っているのか、馬場のメンテナンスはどのように行われているのかといった知識があれば、馬場状態が気になるレースの予想をする際には参考になることでしょう。
まとめ
以上、競馬のおすすめ勉強法について、ウェブサイト、競馬ゲーム、競馬本の3種類をご紹介しました。
現代はネット社会なので、ネットで調べれば大体のことは分かりますが、逆に情報が氾濫して何から手を付けてよいかわからないというケースも少なくありません。
特に何かを学ぼうというときには最初はできるだけ学ぶ範囲を狭めて、それ以外の情報は遮断するくらいが結果的に学びの効率を良くします。
競馬であればJRAが初心者向けにあの手この手で学びの機会を作ってくれていますから、まずはそこからしっかり勉強して基礎固めをすることをおすすめします。