「日本の歴代競走馬の中で最も強かったのは?」
この質問を競馬ファンにしても、テイエムオペラオー、サイレンススズカ、ナリタブライアン、オグリキャップなど様々な名馬がいる為、恐らく最強馬を決めることは出来ないと思います。
しかし、中でも多くの支持を集めるであろう馬がディープインパクトです。
現役時代は14戦で12勝、G1レース7勝ととんでもない成績を残し、約2年の現役生活だったにも関わらず競馬ファンに圧倒的な衝撃を与えました。
また、ディープインパクトは引退後、種牡馬としても日本競馬に大きな影響を与え、多くのディープインパクト産駒が輝かしい成績を残しています。
この記事では、ディープインパクト産駒の特徴について詳しくご紹介していきたいと思います。
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ディープインパクトの現役時代と代表産駒を紹介
まずは、ディープインパクトが現役時代にどのような成績を残していたのかを簡潔にご紹介していきたいと思います。
新馬戦から破竹の7連勝で無敗のクラシック三冠を達成し、国内での敗北は2005年の有馬記念の2着のみです。
皐月賞の2000mから天皇賞春の3200mまで勝利しており、中距離から長距離を得意としていました。
圧倒的な瞬発力とスピードで、直線で一気に先頭に立つ姿はまさに芸術と言っても良いくらいですね。
G1レースも7勝しており、2020年6月現在ではトップタイの記録となっています。
代表的な産駒
馬名 | 性 | 生年 | 総賞金 | |
---|---|---|---|---|
1 | ジェンティルドンナ | 牝 | 2009 | 13億2621万円 |
2 | グランアレグリア | 牝 | 2016 | 9億188万円 |
3 | サトノダイヤモンド | 牡 | 2013 | 8億6,512万円 |
4 | コントレイル | 牡 | 2017 | 8億3,051万円 |
5 | フィエールマン | 牡 | 2015 | 7億926万円 |
6 | マカヒキ | 牡 | 2013 | 6億3,007万円 |
7 | ショウナンパンドラ | 牝 | 2011 | 6億768万円 |
8 | ミッキーアイル | 牡 | 2011 | 5億2,948万円 |
9 | ダノンキングリー | 牡 | 2016 | 5億1,505万円 |
10 | ワグネリアン | 牡 | 2015 | 5億1,243万円 |
11 | アルアイン | 牡 | 2014 | 5億1,170万円 |
12 | ミッキークイーン | 牝 | 2012 | 5億1,131万円 |
13 | ダノンシャーク | 牡 | 2008 | 4億8,677万円 |
14 | スマートレイアー | 牝 | 2010 | 4億7,984万円 |
15 | キズナ | 牡 | 2010 | 4億7,639万円 |
16 | トーセンラー | 牡 | 2008 | 4億6,097万円 |
17 | ヴィルシーナ | 牝 | 2009 | 4億6,079万円 |
18 | カレンブーケドール | 牝 | 2016 | 4億5,805万円 |
19 | ワールドプレミア | 牡 | 2016 | 4億5,594万円 |
20 | サトノアラジン | 牡 | 2011 | 4億5,090万円 |
ディープインパクトは何頭もの名馬を排出してきましたが、その中でも特に活躍した競走馬をご紹介していきたいと思います。
また、2021年10月現在では、グランアレグリア、コントレイル、マカヒキ、ダノンキングリーなどが現役で活躍しています。
コントレイルは、2020年に無敗で三冠を達成。
父ディープインパクトと並んで、史上8頭目の無敗の三冠馬という偉業を成し遂げました。
2021年のG1戦線でも、ディープインパクト産駒は大いに活躍しています。
10月までに開催された全16のG1のうち、6レースの勝馬がディープインパクト産駒。
秋華賞 | アカイトリノムスメ |
安田記念 | ダノンキングリー |
日本ダービー | シャフリヤール |
ヴィクトリアマイル | グランアレグリア |
天皇賞(春) | ワールドプレミア |
大阪杯 | レイパパレ |
今後も数年は、ディープインパクト産駒の活躍が続くことは間違いありません。
ディープインパクト産駒の特徴を紹介
それでは、ここからはディープインパクト産駒の特徴について詳しくご紹介してきたいと思います。
2019年7月30日に亡くなってしまいましたが、種牡馬として非常に多くの産駒を残しました。
産駒勝利数:2173勝
産駒重賞勝利数:232勝
産駒の数も凄いですが、勝利数が圧倒的ですね。2012年から2019年まで連続でリーディングサイアーに輝いており、今でもディープインパクト産駒は日本競馬界で大暴れしています。
以下ではさらに詳しくディープインパクト産駒の特徴についてご紹介していきたいと思います。
産駒全てが特徴全てに当てはまる訳ではありませんが、傾向を把握しておくことで予想にも活かせるはずです。
瞬発力とスピードが優れている
現役時代では、ほぼすべてのレースで差しの戦法で勝利しており、後方に待機して自慢の瞬発力とスピードで一気に他の馬を抜き去るというスタイルでした。
その鋭い末脚は産駒にもしっかりと受け継がれており、最近の日本競馬の高速馬場にもマッチしています。
また、スタミナにも優れているので、脚質は幅広くなっています。
しかし、ダートへの対応は悪く、産駒で大成した競走馬はほとんどいません。
パワーに若干の不安要素があり、タフなレースでは瞬発力とスピードを活かせないこともあります。
現代の日本競馬では、前残りが多い傾向がありますが、ハイペースにより前が潰れた時にはさらに実力を発揮出来ると思います。
しかし、産駒の中には末脚を活かすだけではなく、逃げ馬も少なくないので、脚質をしっかりと確認した上で予想を行いましょう。
得意な距離
ディープインパクト自体は2000m~3200mで好走した成績がありますが、産駒が得意とする距離は1400m~2400mまでとなっています。
特に勝率と連対率が高いのは1600mと1800mになっており、マイル戦では抜群の数値を残しています。
しかし、特に勝率が高いのはマイル戦というだけで、他の距離でも好成績を残している為、評価を下げる必要はないでしょう。
また、回収率に注目すると2200mと2400mが高くなっているので、オッズが低くなっていても切ることは危険ですね。
むしろ、この距離で人気が落ちているディープインパクト産駒がいた時には馬券に絡ませると思わぬ配当をゲット出来るかもしれません。
得意な競馬場
ディープインパクト産駒が得意な競馬場の特徴は、ズバリ瞬発力とスピードが活きる競馬場です。
中央競馬の全ての競馬場で安定した成績となっていますが、上記でも解説したように末脚を活かすことが得意なので、直線が長く上り坂になっていない競馬場で特に好成績を記録しています。
札幌競馬場、京都競馬場、阪神競馬場、東京競馬場での勝率が高く、複勝率も40%に近い数値となっています。
逆に直線が短い函館競馬場や、馬場が荒れやすくタフになりがちな福島競馬場では成績を落としている傾向があります。
しかし、福島競馬場では単勝と複勝の回収率が高くなっているので、苦手だと知っている方が馬券を買わずに好走するパターンも少なくありません。
良馬場も重馬場もこなす
芝レースの場合、基本的に競走馬は良馬場を得意としており、馬場が悪くなると実力を発揮出来ないケースが多くあります。
種牡馬によっては逆に重馬場で好走する場合もありますが、特に瞬発力とスピードを得意とする競走馬は苦手とすることが多いのです。
ディープインパクト産駒の場合でも、瞬発力とスピードが特徴的なので重馬場が苦手だというイメージがあるかもしれませんが、勝率や連対率を見てもそこまで大きな差はなく、重馬場もこなしています。
また、母父にミスプロ系の血統が入っていると馬場が悪くても好走しているというデータもあるので、良馬場以外の時にはチェックするべきだと思います。
早熟が多い
ディープインパクト自体は、種牡馬になることを想定されていたので現役時代が短く、年齢を重ねた後にどれだけ良い走りを出来たのかは分かりません。
しかし、ディープインパクト産駒の大きな特徴の一つに、早熟の競走馬が多いというのがあります。
三歳クラシックで活躍していた競走馬が、その後のレースではなかなか好走出来ず、評価を下げることも珍しくありません。
信頼して馬券を購入出来るのは、長くても4歳までにしておいた方が無難かもしれませんね。
逆に晩成型と言われているのがステイゴールド産駒で、年を重ねるほど真価を発揮し5歳にピークを向かえるような競走馬もいます。
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その中でも最高傑作と言われているのがディープインパクトです。
ディープインパクトも2019年に亡くなってしまいましたが、まだまだ産駒は現在のレースでも活躍を続けています。
ディープインパクト産駒の特徴を把握しておけば、レースの予想を行う時にも役に立つと思うので、是非今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
また、ディープインパクト産駒の中にはすでに種牡馬になっている馬も多く、今後はディープインパクトを超えるような競走馬が誕生することを期待しています。