新馬戦は、競走馬にとってのデビュー戦となるレースです。
これから時代を駆け抜けていく馬達の登竜門的な立場でもあり、競馬ファンにはこれから輝く馬を見つける機会にもなります。
この記事では競走馬にとって初の晴れ舞台となる新馬戦を予想する上で通常の競馬と異なるポイント、馬券の買い方などをくわしくご紹介します。
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目次
新馬戦とは
新馬戦とは、競走馬が一番最初に出走するレースです。
出走の条件としては馬齢の上限もありますが、大前提としてそれまでにレースへ出走したことがあってはいけません。
つまり、本当に競走馬としてデビューとなる競走馬だけが走ることのできるレースです。
新馬戦で勝利することができなかった競走馬は、「未勝利馬」として区分され、その後「未勝利戦」を戦うことになります。
また、各競馬場で開催される新馬戦には愛称があり「メイクデビュー東京」や「メイクデビュー阪神」など、「メイクデビュー」の後に開催地を加えたものとなります。
新馬戦の買い方を解説
5月の最終週に行われる日本ダービーが開催された次の週から、2歳新馬戦はスタートします。
競馬の予想をする上で出走する馬が過去に残してきた成績を分析することは鉄板ですが、新馬戦にそれは通用しません。
どの馬も過去にレースへ参戦したことはないわけですから、他のレースに対する予想とはまったく違ったアプローチをしなければいけないのです。
いずれにしても日本ダービー開催の次週から新馬戦のスケジュールは決まっているため、新馬のデビューに関する情報も活発に出されるようになります。
血統を確認する
新馬戦といえば、やはり血統の良い馬には注目が集まるものです。
過去に活躍した馬の血筋で、また大物となる仔は少なくありませんし、そういった血筋同士が新馬戦でいきなり激突するというケースもあります。
億単位の高額で取引された新馬が複数出走していたことで、「伝説の新馬戦」と形容されたレースもあるほどです。
過去の実績がない馬たちですから、人気は血統や話題性による評価が大きいでしょう。
セリ市に注目する
新馬としてデビューする馬たちは、それ以前に「セレクトセール」をはじめとするセリ市に上場され買い手がつくことになります。
日本国内において最大規模のセリ市であるセレクトセールを例にとると、馬を購入する目的でなければ原則として見学することができません。
ただ競馬専門チャンネルである「グリーンチャンネル」、インターネット放送の「ニコニコ生放送」などで生中継が行われています。
つまりそこで取引される当歳馬や1歳馬について、将来の活躍が期待されそうだと目をつけることができるのです。
そこから1年後なり2年後の新馬戦までに、どのようなかたちでその馬が成長していくかということになります。
地方競馬の能力試験
地方競馬に関しては新馬戦に先立ち、レースへ出走したことがない馬に対して「能力試験」と称する試験が行われ主催者によって「能力検査」とも呼ばれます。
牧場から厩舎へはじめて入った馬が、その対象です。その形式は実際のレースと大きく変わるところがありませんから、「模擬競走」と言っても間違いではありません。
距離や基準となるタイムは主催者が決定し、ゲートからゴールまでを走ります。
実際のレースと異なる点はあくまで規定のタイムでゴールすることであり、順位どうこうというものではありません。
スタートすることができなかったり、道中でコースから逸れてしまったり、騎手の指示通りにしないことがあれば不合格になってしまいます。
設けられている審査の基準がすべて満たされれば試験は合格であり、晴れて新馬戦へ出走することができるわけです。
不合格となれば、改めて同じ内容で試験を受けることが求められます。
そして結果は主催者から公表され、競馬新聞にも掲載されますから新馬戦を予想する上で有効な材料となるでしょう。
近年は、試験の様子が動画でも公開されるようになってきました。
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日本一早い新馬戦
地方競馬のホッカイドウ競馬は、日本国内において馬産地として最大規模であることもあり2歳馬を対象とするレースが盛んです。
2歳新馬戦についても、「日本一早い新馬戦」として例年ニュースになっています。
日本一早いということは、他の地方競馬はもちろん中央競馬よりも早いタイミングで新種牡馬による産駒の走りを目にすることができるのです。
門別で出走した馬の様子から、その後の地方競馬や中央競馬の新馬戦で登場する馬について考察する余地もあるでしょう。
ただその「日本一早い新馬戦」を予想するとなると、参考にすべきものがなかなかありません。
予想材料に乏しい新馬戦
通常、競馬のレースを予想するにあたっては過去のレース映像や脚質、タイムなど判断材料となるものがいろいろとあります。
新馬戦で参考にできるデータは6つ。
- 血統
- 厩舎
- 調教師
- 調教の内容
- 騎手によるコメント
- パドックの様子
この程度しかありません。
このうち調教の経過、レース直前の追い切りについては数少ない貴重な情報となります。
新馬戦はぶっつけ本番
中央競馬では能力試験が実施されないため、言ってみれば「ぶっつけ本番」で馬たちが新馬戦へ臨むことになるのです。
一例として、調教のコースとしてはハードな栗東トレーニングセンターの坂路で良いタイムが出ていれば期待することはできるでしょう。
タイムの目安としては52秒台まで、上がりが12秒台前半まででそれも馬なりということであれば要注目です。
もし関西の馬がそういったかたちでメイクデビュー東京やメイクデビュー中山へ出走するといったことですと、人気になってしかるべきということになります。
次回以降の予想のためにデータ収集を意識しましょう
走り始めるまでは逃げるのか追うのかすら、明確でない状況から予想しなければなりません。
まだ距離の適正もわからず、走ってみて短縮すべきか延長すべきかがわかるようなケースも少なくないでしょう。
スタートして600メートルでタイムは40秒前後というように、異常にスローペースな展開になる事例も多くあります。
終盤の600メートルでペースが上がっていても、なかなか数字通りに受け取ることのできるものではありません。
これはレースを予想する競馬ファンだけでなく、競走馬を出走させる馬主や調教師らの関係者にとっても同様です。
ある意味では、「次」へ活かすためのデータを得る目的で出走させるということもできるでしょう。
新馬戦の予想は難しい
確固たる予想材料に乏しい中で、馬券の購入に高額な金額を支出する買い方はリスクが大きいと言わざるを得ません。
たとえば少額のいわゆる豆券で複勝を購入するということであれば、リスクはかなり抑えることができるでしょう。
あるいはそのほかのレースを含めた収支で考えて、全体がマイナスにならない範囲で新馬戦の購入に予算をつけるといった考え方もあります。
ある意味、荒れる要素ばかりであるという点も厄介なところです。
血筋が良い新馬であっても、必ず活躍するわけではありません。
新馬戦はもちろん、その後の未勝利戦もふるわない馬は多くいるのです。
まとめ
当記事では、競馬のレースにおける「新馬戦」の予想についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
競走馬にとってただ一度のデビュー戦となる新馬戦は、これまでレースに出走した経験のない馬たちが走るということから予想することも難しくなっています。
新馬戦の予想を当てる一番の近道は新馬戦でも平場レースでも予想を的中させ続けているサイトを利用することです。
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地方競馬であればレース前、馬たちが牧場から厩舎へ入る際に「能力試験」が行われますから予想の参考にすることもできるでしょう。
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